2026年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦「サファリ・ラリー・ケニア」において、勝田貴元が94戦目にして悲願のWRC最高峰クラス初優勝を達成した。さらに、トヨタはWRCにサファリが復活した2021年から負けなしの6連勝をマーク。
©Jaanus Ree / Red Bull Content Pool
©Jaanus Ree / Red Bull Content Pool
©Jaanus Ree / Red Bull Content Pool
日本人のWRC総合優勝は1991年・92年のアフリカ、コートジボワールを制した篠塚建次郎(ギャランVR-4)以来、に34年ぶりの快挙となった。サファリラリーとしては、W2Lとして開催された1995年の藤本吉郎(セリカGT-FOUR)に続き2人目の日本人ウィナーとなった。
サファリラリーは1953年に初開催。当時は現在のケニア、タンザニア、ウガンダなどの国境をまたぎ、5000kmにも及ぶまさしく冒険色の強いイベントであった。WRCがスタートした1973年よりシリーズの1戦として組み込まれていたが、2002年を最後にカレンダー落ちしていた。2021年よりWRCに復帰し、2024年からは雨期の3月開催となりカレンダー屈指のチャレンジングな戦いとなる。
今シーズンのサファリは首都ナイロビでのセレモニー、カサラニのオープニングステージが廃止され、ナイロビの北東100kmほどに位置するナイバシャ湖周辺にサービスパークが設置され、例年よりコンパクトになったもののSS合計350km、総走行距離は1200kmを超えるラリーとなっている。
雨期開催のため大荒れのコンディションの中で競技が開始された。
勝田貴元は、Day1オープニングステージでインカムトラブルが発生し1分15秒以上のタイムロス。
この日の2SSを走り終え、トップから1分15秒3遅れの総合4番手で初日を終えた。
Day2は悪天候の影響で競技支援車及び、医療支援車が待機地点に到達できないとしてSS3がスタート直前にキャンセルとなった。
残る6SSで競技が続行されてトヨタのソルベルグとオジエが僅か1秒差の首位争いを展開した。
勝田はSS7でフロントタイヤ2本がパンク。初日に続き更にタイムを失ってしまう結果となった。
また、Mスポーツフォードのジョシュア・マクアーリンはSS7終了後にギアボックストラブルによりデイリタイアとなった。
SS8では同じくMスポーツフォードのジョン・アームストロングがサスペンションを破損しデイリタイア。
Day3、SS11では総合2位につけたトヨタのオジエが岩にヒットしてパンク。総合5位にまで順位を下げた。
続く、SS12では総合3位のパヤリがパンク。一気に8位までダウン。オジエが3位に戻ってきた。
総合1位、2位のソルベルグ、エバンスもパンクに見舞われたが20秒ほどのロスでステージを走り抜いた。
SS13はトヨタ勢にとってトラブル続出のステージとなった。
総合2位につけていたエバンスがステージを3kmほど走行したところでサスペンションを破損しデイリタイア。
さらに、SS後のリエゾン区間でソルベルグ、オジエがマシントラブルでデイリタイア。
この結果、初日・2日目でトラブルを抱えながらもフィニッシュまで慎重かつ、確実にクルマを走らせた勝田が総合首位に浮上。
SS14では総合2位で勝田を追っていたヒョンデのヌービルがステージ中に2本のタイヤを交換。その後3度目のパンクが発生しタイヤを使い切っていたためデイリタイア。続く、SS15ではヒョンデのラッピがパンク。SS16はSS3と同様の理由でキャンセル。
ラリー3日目を終え、スタート時点では7番手だった勝田が総合トップまで上り詰めた結果となった。
Day4
勝田は2位のフルモーに1分25秒差をつけ総合首位で最終日を迎えた。
この日は最終パワーステージを含めた4SS。また、日曜日の結果のみでポイントが与えられるスーパーサンデーがあるため前日までにデイリタイアした選手たちも戦列に復帰。少しでもポイントを持ち帰ろうと白熱した争いが展開された。
総合優勝争いは堅実な走りに徹した勝田がSS19までを終えて2位のフルモーと42秒差で最終パワーステージへ。
1位の勝田、2位のフルモー、3位のパヤリは誰が勝ってもWRC初優勝が掛かる展開の中、
勝田は昨年のサファリで横転してリタイアとなった因縁のステージをこれまで築いたアドバンテージを活かして確実な走行に徹して9番手時計でフィニッシュ。この瞬間に勝田貴元は参戦94戦目にして初のWRC総合優勝を決めた。
次戦は、4月10日〜12日クロアチアでのターマックラリー。
その後、スペイン、ポルトガルを転戦し、5月28日~31日にラリージャパンを迎える。
©Jaanus Ree / Red Bull Content Pool
©Jaanus Ree / Red Bull Content Pool
©Jaanus Ree / Red Bull Content Pool
©Jaanus Ree / Red Bull Content Pool
©Jaanus Ree / Red Bull Content Pool