カーくる編集部 いーさんです。 先日開催された JAIA 輸入車試乗会、多くの車両を試乗したなかで自分が最初にお届けするのは
フォード マスタング V8GTクーペ 6AT
まずはそのスタイリング、誰がどの角度から見てもアメリカンな香りが漂い、 押し出しが強くボリューミーなボディは直線基調で旧き良き米国車の面影を周到したもの。 2013年モデルではボンネットのデザインもさらに大きく膨らみ、若き日に憧れたマッスルカーのへの思いを再燃させてくれる。 今回試乗したのはV8モデルで、グリル内にアクセサリーランプ(スポットランプ)が採用されており、V6モデルには無い装備となっているために、両モデルの違いをここで見分ける事が出来る。 後方に回ると、個性的なコンビネーションランプが印象的。 マスタングの伝統にならった3連コンビネーションランプにはリングの形をしたLEDが初採用され、 武骨なデザインだが、マスタングにはよく似合った物となっている。 ブラックアウトされたデッキリッドがライト中央に配されることで、リアビューはシャープな印象もうけられる。 ボリュームのあるボディの外観通り、狭苦しさの無いキャビンはゆったりした作りになっている。 左右対称・水平基調のデザインが印象的なインパネ回りや大きく視認性の良い丸型メーターの周りのデザインには色気は無いが、アメリカンなデザインの中に機能的に配されたスイッチ・ボタン類の使い勝手は良さそうだ。 さて、今回の試乗車はV8 5リッター DOHCエンジン 最高出力426ps/6500rpm 最大トルクは529Nm/4250rpmと強力な心臓が与えられている。 エンジンを始動すると、V8エンジンが目覚めの咆哮をあげるがすぐに落ち着きあるアイドリング音を発する。 マスタングを愛車に選ぶオーナーは、この目覚めの咆哮も楽しんでいるに違いない。 今回の試乗コースは試乗会の会場となった大磯プリンスホテル前を通る西湖バイパスで、 撮影もそこそこに駐車場からマスタングを滑り出させた。 フロントのV8エンジンはアクセルと踏み込むと勇ましく吹け上がり、合流に必要十分な加速を感じられるのと共に、 酷くなる雨脚の音を切り裂いて、乾いたV8サウンドが気分を高めてくれた。 3500回転からの加速は気持ち良いの一言。 時折強い雨が降りしきり、試乗会としてはあまり歓迎したくないウェットコンディション。 恐る恐るアクセルを踏み込む場面もあったが、恐怖感を感じる事無くグッと加速して高速走行を楽しむことが出来た。 この車を手にする事になったオーナーには、是非、このマスタングで海岸線を走りぬけて欲しい。 きっと、長年にわたってマスタングファンを魅了する、アメリカンスポーツカーの良さを120%楽しんで頂ける事だろう。 自分が最初にレポートすることになったマスタング、初めてドライバーズシートに身を沈めた感想としては、 趣味的に週末に乗る車としての楽しさから、日常使いにまでストレス無く使用できる懐の広さを感じた。 世界で多くのファンを魅了し続けるマスタングという名の車の良さを十二分に感じる事が出来たことを皆さんに伝えたい。