「全然ちがうぅぅぅ~!」
ステアリングを握って、アクセルを踏んだ瞬間に出た言葉がこれ。
この声の主は、実は筆者ではなく今回の試乗会に参加した前DS5オーナーの雄叫びでした。
今回の試乗車は、新ブランド「DS Automobiles」のフラグシップモデル DS5 の限定車「DS Edition 1955」です。
これは、DS が1955年のパリモーターショーでセンセーショナルなデビューをしてから60周年を記念しての限定車であり、濃紺の専用ボディーカラーであるブルーアンクルは、当時の DS21(1968) を再現しています。
60周年ロゴとか、フロントグリルは、今までの DS5 との違いは一目でわかりますが、全然違うとは言いすぎでは?
確かに、ダブルシェブロンの代わりに、DS LED VISION を備えた NEW DS WING と称されるフロントグリルは、雰囲気的には大きく変わっているかもしれません。
でも、サイドビューなんか今までと全く同じだし・・・
リアのスタイルも全く同じ。
あ、言っときますけど、このスタイルが嫌いな訳ではありませんよ。
むしろ大好きな部類に入ります。
内装は、というと、ここにも60周年のエンブレムが付きます。
ご存じ1.6Lターボエンジンに6速ATが組み合わされます。
ということで、プラットフォームは従来通り。
この航空機を彷彿させるコックピットは、未来感満載ですね。
でもここも変更ありません。
実は、全然違うというのは乗り心地なんです。
DS5 のオーナー曰く「乗り心地が格段に良くなっている!」とのこと。
実は筆者も、ハンドルを握って思い出したことがありました。
昨年夏に試乗した、C5 Final Edition の乗り心地です。
そう、ハイドロの乗り心地です。
このDS5は、新ブランドにおいてはまだまだ過渡期にある車種だと思っていましたが、
「全然ちがうぅぅぅ~!」の雄叫びがこれからのDSブランドの片鱗を魅せつけてくれた気がします。
新世代のハイドロは、もうすぐそこまで来ているのかもしれません。
【主要諸元】
全長×全幅×全高:4,535mm×1,870mm×1,510mm
車両重量:1,550kg
エンジン種類:DOHC直列4気筒ダーボチャージャー
排気量:1,598cc
最高出力:115kw(156ps)/6,000rpm
最大トルク:240Nm(24.5kgm)/1,400~3,500rpm
トランスミッション:6AT
JC08モード燃費:11.3km/L
メーカー希望小売価格:4,600,000円(税込)
【DS5オフィシャルホームページ】
http://ds5.citroen.jp/