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JAIA(日本自動車輸入組合)試乗会2018の試乗記を随時アップしているが、今回取り上げるクルマは、アメリカの高級車の代名詞といっても過言ではない「キャデラック」の最上級モデル「CT6」だ。

この「CT6」はヨーロッパの自動車メーカーで言えば、メルセデス「Sクラス」、BMW「7シリーズ」、アウディ「A8」といった、まさにそのメーカーの旗艦車種ともなるクルマである。そういったことからも、GMとしてもかなり力の入ったモデルであろうということは乗る前から予想ができる。特に、ここ最近登場している「CTS」や「ATS」の出来を見ていれば、その最上モデルに対する期待というものは膨らむものだ。

しかし、結論から言ってしまえば、筆者の感想はどうしてこういう方向性になってしまっているんだろう…ということだ。
同日にメルセデスの「Sクラス」に試乗する機会を得たが、明らかに出来はSクラスのほうがまとまりがいい。

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エンジンはV6の3.0L自然吸気エンジンで、今の時代に珍しい。最近はダウンサイジング+過給機という組み合わせが多いし、キャデラックでもCTSやATSに関してはそう言う方針を持ったクルマとなっているが、このCT6は旧来のような大きめの排気量+自然吸気である。

しかし、テクノロジーには新しさがあり、気筒休止エンジンが採用されている。メーター内に4気筒で走っている際には「V4」、6気筒で走っている際には「V6」という表示が出ていた。街中を走っている際に、意外とV4という表示が多かった印象である。

それにしても、やっぱり6気筒エンジンは捨てがたい。エンジンは静かで、滑らか。気持ちよく回る。4気筒もよくできてはいるが、6気筒に久しぶりに乗るとやっぱりこれはこれで魅力だ。

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アイドリングストップは滑らかに作動。ATも滑らかに変速して、気持ちよく加速をしていく。こういった点は、プレミアムカーらしく魅力的な部分だ。
しかし、セレクターレバーの形状があまりにも旧式すぎる。今となれば、電気式のものなどを採用したほうがよかっただろう。
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前車に追従するACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)を使用して走行してみたが、以前のCTSやATSのころに比べれば、作動が滑らかで、フィーリングは向上している。完全停止機能ももちろん備わっている。しかし、停止した際にはアイドリングストップは作動しない。
また、レーンキープも結構しっかり作動している印象を感じた。

試乗車特有の現象かもしれないが、ブレーキの鳴きが少々気になった。

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乗り味はマグネティックライドコントロールというものが採用されており、ATSやCTSではこれがあるのとないグレードが存在しており、それらは乗り味が全然異なり、ないものには不満を抱いていたものだが、このCT6には標準で備わっている。

しかし、これがCT6に乗ってみると思ったよりは路面の凹凸を吸収しきれていない。当たりはやわらかいのだが、揺れを感じることが多い印象。大きな段差ではぶるつきを感じる。このあたりはプレミアムカーとして?マークを付けたくなった部分である。

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それでは、かなり強い加速をしてみることにしよう。回せばかなりスポーティな音を聞かせる。さらに、スポーツモードにすれば、かなり勇ましい音が聞こえてくる。キャデラックはATSもCTSもやはりスポーティ性にかなり振っており、運転の楽しい1台であったが、CT6も同じベクトルを向いているようだ。しかし、はたしてCT6はそちらにベクトルを向けるだけでいいのだろうか?運転が楽しい印象を出すのはもちろん、いいことだと思うが、快適性との両立をしてこそ、真のプレミアムカーではなかろうか。そういった点で、CT6は特にドイツのプレミアムカーに追いついていない印象なのである。
ツーリングモードにしても、スポーツモードにしても乗り味はあまり変わっていない印象。

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他に、細かい部分で気になったところは方向指示器とワイパーの位置が高い位置にありすぎて操作しにくい。また、クラクションもパッドが小さく、とっさに作動させたい時にしにくい印象。反射でフロントガラスにインパネの映り込みができてしまうのが気になる。

インテリアの雰囲気はとてもいい印象だ。この雰囲気はまさにキャデラックの高級車に乗っている印象。ステアリングのところにまで木目が施され、新しさを感じる。また、マッサージ機能は気持ちがいい。最近はいろんなクルマにマッサージ機能が付くようになった。
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後席もやっぱり広々。気持ちのいい空間で、大きなディスプレイをもって、とても贅沢な印象だ。しかし、先から挙げているような乗り味だと…。
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もうひとつ、大きなトピックは4輪操舵が採用されているところだろう。後輪にも小さい舵角を与えている。低速では写真にあるように逆位相にすることで小回り性能を向上させている。
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しかし、それが悪さをしているのかどうかはわからないが、直進性が欠ける印象。補舵をしなければならない印象が多く、長距離ドライブでは少し神経質にならなければならないのでは?、もっと単刀直入に言えば「疲れやすいのでは?」と思えるフシがある。
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全体的に見て、キャデラックが走りのスポーティ性をアピールしていきたいという考えはとりあえず感じた。しかし、この大型セダンにその必要性はあるのか?快適性が高いうえで、そのスポーティ性があればなおいいのだが、快適性よりもずっとスポーティ性のほうが高い印象があり、個人的にはその点がよく理解しにくい部分であった。

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そして、何よりも一番の大きな問題は相変わらず「左ハンドル」しか用意されていないこと。日本のマーケットへ本気で売り込みたいのならば、絶対に右ハンドルが必要である。

キャデラック CT6 プラチナム
<主要諸元>
全長×全幅×全高:5,190×1,885×1,495mm
ホイールベース:3,110mm
車両重量:1,920kg
エンジン種類:V型6気筒DOHC
排気量:3,649cc
最高出力:250kW(340ps)/6,900rpm
最大トルク:386Nm(39.4kgm)/5,300rpm
トランスミッション:8速AT
駆動方式:全輪駆動
メーカー希望小売価格:999万円(消費税込)
※試乗車は(オプションカラー:別途129,600円装着車)
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March 3,2018 Sat    JAIA輸入車試乗会2018  



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中部地区最大級のカスタマイズカーの祭典『NAGOYAオートトレンド2018』がポートメッセなごや(名古屋国際展示場)で開催を迎えた。

カスタマイズカーの祭典というと年始に開催される東京オートサロンが思い出されるが、すでにカーくる編集部でもレポートさせて頂いた通り、規模・来場者、そして華やかさでも日本国内の自動車関連イベントとしても最大級の規模で大変な注目を集めている。

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今回の『NAGOYAオートトレンド2018』にも多くの出展者が集まった。中部地区でもHOTなカスタマイズカーのトレンドをキャッチするべく、カーくる編集部も開催初日の2月24日に会場入りした。

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会場には早朝から多くの車好きの皆さんが来場し、いかに注目度の高いイベントなのかを理解することが出来る。

今回の会場に集まった出店社は、メーカー、ディーラー、プロショップなど150を超え、かなり力の入った展示も多く見られた。

多くの来場者が、いかに自分の車をカッコ良く出来るか?個性的なドレスアップが出来るのか?のアイディアやアイテムを本気で探しに来ているのと同時に、出展者も新たな顧客開拓のために様々なサービスやアイテム、そして気合の入ったデモ車両を持ち込んだ。

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カーくる読者諸兄には馴染み深いFIAT500を使用したデモ車両や黄金色で何とも縁起がよさそうなTOYOTA 2000GTレプリカ、ワイド仕様のVW GOLFや電飾バリバリのデモ車両まで会場を見て回ると面白い発見がたくさんあり過ぎて息つく暇が無いとはこのことだ。

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また、カスタムカーの祭典では定番のサウンドチューニングを施された車両もド派手な演出で会場の盛り上げに一役買っている。

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展示場外のオープンスペースにも見どころは用意されており、ラリーレプリカの展示、そしてその中にはチンクエチェント博物館の全日本ラリー選手権参戦車両も展示されていた。

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また、地元のスーパーカーオーナーの皆さんが協力した車両展示も恒例になっており、来場者の目を楽しませていた。

このような広い会場の中からカーくる編集部目線でいくつかのブースをご紹介させて頂きたい。

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まずはハイクオリティなカーラッピングサービスで定評のあるP.G.D(PLATINUM GRAPHIC DESIGN)だ。

一般ユーザーはもちろん、多くのプロショップやレーシングチームの車両にもラッピングサービスを施工しており、技術力の高さは折り紙付きのSHOP。

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今回も印象の異なるパープルのR35 GT-R(AIMGAIN)とBMW i8(EVERYN)2台のデモ車両をブースに展示して人目を引いていた。

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ブースではラッピングのデモンストレーションも行われ、i8のボンネット・サイドミラー部にインクジェットでオリジナルデザインが印刷されたフィルムがあっという間に施工された。

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手際良く、且つ丁寧に作業を進める様はまさに職人。たったの30分足らずでこれだけ施工されてしまった。

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代表の大塚氏(写真左側)にお話を伺った。

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『P.G.Dでは車種・ジャンルを問わず、オーナー様のご希望を伺ってオリジナリティあふれるカーラッピングを施工させて頂きます。フィルムはお客様の好みに合わせて国内メーカーも海外メーカーも分け隔てなく使っています。ちなみに、今回のデモ車両のi8はイギリス製のフィルムを使用しています。P.G.Dではオリジナルのデザインもインクジェットプリンターでフィルムに印刷することが出来、スーパーGTやラリーに参戦する車両にもこうしたフィルムを施工させて頂いています。ラッピングは安くて手軽なイメージもありますが、実は思ったよりも高価です。色々なメリットもありますので、そのあたりを理解して楽しんで頂きたいと思います。』

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P.G.D/PLATINUM GRAPHIC DESIGN : http://www.pgd-wraps.com/

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そしてカーくるではお馴染みのPOLISH GARAGE/ポリッシュガレージさんも昨年に引き続いて出展。

ブースでは「世界初」の高機能ガラスコーティングのお披露目していた。

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なんとキズを自己修復する!という驚きの機能を持ったFEYNLABという聞きなれないコーティングだ。

テストサンプルをあえて傷をつけて実演されていたが、ちょっと驚きな自己修復力を見せていた!
カーくる編集部としても、これはまた改めてご紹介の機会を作らせて頂かなければならなさそうだ。

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カーくる編集部もいつもお世話になっているPOLISH GARAGEのスタッフの皆さん、既存のコーティングや技術だけでなく、常に新しい物を探してユーザーの皆さんに提案されている。

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POLISH GARAGE : polishgarage.com/

そして 会場にはちょっと珍しい出店も!

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皆さんは「赤マムシドリンク」をご存知だろうか?

そう。最近のエナジードリンクブームはすべて海外製ドリンクによってつくられてきたが、日本人の日本人による日本人の為のエナジードリンクといえば・・・やはり「赤マムシ」ドリンクの他にはない。

その「赤マムシ」を名古屋の日興薬品工業とDaytonaのコラボで「RED MAMUSHI」としてリニューアルして出展していた。

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セクシーな演出で会場でも目立っていたが、やはり印象的な赤いボトルにマムシマークは強烈な印象!

試飲すればわかするが、ジュース感覚のエナジードリンクとは一味も二味も違う。

取材続きで疲れたカーくる編集部員も試飲させて頂いたが、飲んだ瞬間に「コレは効くな!」とすぐに感じられた。
楽天市場でも手に入れられるので、疲れを感じている方、体調が思わしくない方は是非、メイドインジャパンのエナジードリンクを試されてみてはどうだろう?

レッドマムシ : https://www.redmamushi.jp/

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こちらは2017年のミラフィオーリなどで活躍してもらった早川あゆ美さん。
今回はT-MAN BROS オイルの紹介で会場入りしていたので合わせてご紹介したい!

オイルの本来あるべき姿を「こだわり」という言葉のもとに最高級オイルをベースに使用し、あらゆる面でエンジン保護を追求して最高品質に仕上げられた高性能オイル。
こちらも大変マニアックで、オイルに拘られる方は必見のオイルだ!

T-MAN BROTHERS/ティーマン ブラザース : www.t-man.jp/index.html

このように、ジャンルを問わず自動車関連アフターパーツやサービスの出展者が多く集まり、会場は大変な賑わいとなっていた。

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やはり日本の中心地名古屋のカスタム熱は大変HOTだ!

今後もカスタマイズカーの祭典、『NAGOYAオートトレンド』から目が離せそうにない。

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February 27,2018 Feb    イベント取材  



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安全装備の数々と燃費が羨ましい・・

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筆者は現在10年オチの先代のC4ピカソ(4ATモデル)をファミリーカーとして使っている。 高いユーティリティ性能、ゼニスウインドウを中心とした個性的な内外装、ふんわりと柔らかい乗り心地等とても満足をしている。


反面気になるのが、燃費(筆者は4ATモデルであるので、6EGSと比べても良くないが)と、年式の問題で自動ブレーキ等の安全装備が無い事であるが、概ね大変気に入っている。

現行型ピカソに乗るのは今回が初めてであったが、個人的には先代との違いが一番気になる点であり、掛かる点を中心にレポートをしたい。

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先ずは見た目の印象。 外寸は先代とほぼ変わらないとの事であるが、印象としてはどことなく優しくかつ丸みを帯びた先代に対し、現行型は特徴的なライト類によるシャープな外観に加え、全体のフォルムもやや直線基調な感じであり、結構印象が違うなぁと感じた。

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ドアを開けてコクピットに乗り込むと、フルカラー化したメーター以外は目に入ってくる風景はセンターメーター、特徴的なシフトレバー、ゼニスウインドウ、ガラスルーフ と基本は先代と同じテイストであり、直ぐに馴染めた。 

個人的には内装は先代のほうが、センターパッド固定式ステアリング等、より独創的なデザインであり、好みである。 現行型もシトロエン伝統のボビンメーターに切替が可能である等遊び心に溢れているが。 シートは、やや先代よりも固めの印象を受けた。

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今回試乗したのは、DUNE BEIGEというグレーベージュとブラックのツートンシート、ベージュカラーのダッシュボード、大型ヘッドレスト、助手席電動カーフレスト等を備えた限定車である。 個人的には、明るい内装色が好きなので、選ぶとすると断然このモデルである。 もっとも、120台のみの限定車であるが。

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2列目シートに座った印象は、先代に比べやや前席とのシートの足元に余裕が生まれた感じである。 全長はほぼ同じなのに対し、ホイールベースが110mm拡大している事が、2列目並びに3列目の足元スペース拡大に寄与しているようである。 なお、5人乗車時の荷室も69リッター拡大しているとのことであり、スペースユーティリティ的にも更に進化している。 尤も、国産のスライドドアの箱型ミニバンのような圧倒的な広さは望むべくもないか。

その他装備面では、意外と便利であったリアハッチのガラス部分のみを開閉できる機能が新型では無くなってしまったのは残念。 反面、先代はリアハッチの開閉がかなり重い為、電動で開閉できるのはとても羨ましい装備である。 

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エンジンをかけて走り出す。 エンジンは2Lのディーゼルターボ。 低速域から強いトルクが発生して、やや重いボディをグングンと引っ張っていく。 元々ゆったりと乗りたいクルマであり、ピカソの性格にはむしろガソリンエンジンよりも合っているような気がした。 ただし、昨年プジョー308を試乗した際のPSA1.6Lのディーゼルターボの印象が音、トルク、レスポンスと極めてよかったのと比べると、この2Lディーゼルはそれほどのインパクトというか個性が感じられなかった。 もっとも、車重等も影響しているのかもしれないか。

リアサスも、先代のメイングレードのエクスクルーシブのリアはエアサスであったが、現行型はバネサスとの事。 個人的には乗り味は先代のほうが柔らかく好みであるが、速度を上げていくとやや浮遊感を感じるのは如何にもシトロエンらしいなぁと感じた。  また、先代はリアのエアサスが微低速でハンドルを切りながら轍を超えた際に妙にばたつくのが気になったが、現行型では改良されていた。

あと感じたのは、ボディのしっかり感。 先代はなんとなくユルユルであるが、細部の立てつけの精度等含め、剛性がかなり上がっていると感じた。 これは羨ましい限りである。

後は、時代の差を感じさせるのは、安全装備の数々。

アダプティブクルーズコントロール、レーンデパーチャーウオーニング、ブラインドスポットモニター、360°ビジョン・・と盛りだくさん。 この辺りは、素直に羨ましいかも。。

というわけで、現行ピカソは先代の特徴を残しながら、きちんと正常進化をしているなとの印象を受けた。 先代乗りとして特に羨ましいのは、数々の安全装備としっかりしたボディ。 燃費もガソリン/ディーゼルの燃料代の違いも加味すると恐らくランニングコストは恐らく半分以下であり、この点が一番羨ましいかも。

今のところは大きなトラブルが生じない限りは、先代のままでも十分かなと思うが、現行型は買い替えの際はやはり真っ先に候補に挙がる一台であろうと感じた。 

と思いつつ本記事を書いている最中に本国で新型のベルランゴの発表のニュースを見た。 両側スライドドア、サイドのエアバンプ、デザイン性の高いシート、8AT等、商品力もかなり高そうであり、こちらも大変気になる次第である。  シトロエンジャポンさんには、是非こちらの正規導入も切にお願いしたい。

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シトロエン Grand C4 Picasso Dune Beige Blue HDI

<主要諸元>

全長X全幅X全高: 4,605mm x 1,825mm x 1,670mm

ホイールベース: 2,840mm

車両重量: 1,640kg

エンジン種類: 直列4気筒DOHCディーゼルターボ

排気量: 1,997cc

最高出力: 110kW(150ps/6,500rpm

最大トルク: 370Nm(37.7kgm)/2,000rpm

トランスミッション: 6AT 

駆動方式: FWD

燃料消費率(JC08モード走行) 18.0L 

メーカー希望小売価格: 3,960,000

試乗車は4,245,228円 (メタリックペイント、ナビ、ETCETC取付ブラケット)

公式サイト: www.citroen.jp



February 24,2018 Sat    JAIA輸入車試乗会2018  



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JAIA輸入車試乗会2018  ~ ジャガー F-TYPE 400 SPORT COUPE ~

恋におちたかも・・・

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筆者の個人的なクルマ選びの基準は走りよりも第一にデザイン、特にリアデザインが素敵なクルマが大好きである。 

リアデザインで過去に憧れた車の筆頭は空冷時代のポルシェ911で、実際タイプ964は筆者がちょうど30歳の時に当時10年オチの個体を気合の60回ローンで手に入れた。

その後オイル漏れが酷くなり、また家族構成も変わる事になり、3年弱で手放したが・・・ という話はどうでもよいのだが、ジャガーF-TYPEも紛うことなきバックシャンであり、数か月前東名高速の厚木インターの入口で遭遇した時は、そのお尻に惚れ惚れしながらも、暫し後ろから眺めながら幸せなひと時を過ごしたものであった。

もっとも、本線に合流後にグングンと加速をしていき、私のパワーが1/3かつ20年落ちの狼?の皮を被った羊のイタ車では到底追いかける事は出来なかったが・・

というわけで、今回の試乗会で憧れのF-TYPEに乗れるとの事で、ドキドキしながら、実車に対面した。

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やはり美しい。。 間近で実車に対面した時の第一印象である。 特に今回の試乗車はシルバーの外装色がより美しさを際立たせている印象を受けた。 この車はやはりリアのデザインが何とも印象的で、ずっと眺めていられる程素敵である。 

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一方でフロントはやや無個性な印象も受けるが、よく見るとやや控えめなライトとグリルが名車E-TYPEを思い起こさせなくもない。

このあたり、ヨーロッパのメーカーは過去の名車をさりげなくオマージュするのが非常に上手いと感じた。 

一番のライバルは、ポルシェ911かと思うが、素の911と比べると、全長が20mm短いのに対し、全幅は120mmも広い。 車内に座った印象は、非常にタイトであり、全幅が1900mm以上も有る車に感じられないので、恐らくプラス120mmは主にグラマラスなフェンダーのふくらみのデザインに使われているのではと思われる。

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さて、この時点で既にかなり舞い上がっており、乗ると印象が違ったらどうしよう・・という心配は全くの杞憂であった。 

F-TYPEは外観だけでなく、乗った印象も紛れもなくピュアスポーツカーであった。 しかしながら、どことなく理詰めのドイツ車とはまたちょっと違う性格の持ち主で、ステアリングを握りながら思わずニヤリとしてしまった。

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今回試乗したのは、2017年に追加された400SPORTというグレードで、ベースの3リッターV6400psまで向上させ、0-100km加速は4.9秒、最高速度は275km/hとの事。

乗る前の想像では、F-TYPEの前のジャガーのクーペモデルであったXK程ではないにせよ、どちらかというとGT的な車かなと思っていたが、これはまさに英国流ピュアスポーツ。 ベースグレードより60psパワーアップしたエンジンは流石に力が有り、どの速度域からも勇ましい音を轟かせながら間髪を入れず加速し、また、トルコンの8ATトランスミッションのレスポンスも良く、PDKDCT等のセミATと比べても特に遜色無いと感じた。

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乗り心地も、フロント255/35ZR20 リア295/30ZR20という太いタイヤを履いている為、もちろん固いが、それでもどことなくしなやかな部分もあり、決して不快で無い。 ステアリングの手ごたえも非常にしっかりしているが、決して重すぎず、ノーマルモードだと普段使いも十分出来るレベルであると感じた。 もちろん、ボディ剛性は極めて高く、安心して飛ばせそうである。

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細部のデザインも非常に凝っており、普段は格納されており乗車時のみ飛び出すドアノブや、所々にちりばめられた400SPORTのロゴ、逆方向に開くボンネット等、視覚的にも色々と楽しませてくれる。

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トランクルームも、クーペモデルは何と400リッターもの容量が有るとの事で、スポーツカーとしてはかなりの容量を備えており、2シーターという事に問題が無ければ実用性も高そうである。

という訳で、眺めて良し、乗ってよしのF-TYPEは、筆者としては今回試乗した多くの車の中でもっとも気に入ったモデルの1台であった。 仲間内では911の評価が高かったが、個人的には内外装デザインや乗り味含めF-TYPEのほうが好みで、大変気に入った。 まだ多少は現実的?なベースグレードの2リッター4気筒ターボモデルがどのような乗り味なのかも非常に気になるところである。

若いころは初老になったら渋くジャガーに乗りたい・・と漠然と思っていた。 実際には年齢だけは初老へのカウントダウンが既に始まっているにも関わらず、当時思い描いていたような渋い大人からは程遠く、また先立つものも無いのが現実であるが。。

個人的には、グラマラスなリアスタイルのクーペかな、いやいやオープン好きなので、コンバーチブルも捨てがたい。。 エンジンはやはりスポーツカーらしさを求めると3LV6、グレードはベースグレードで恐らく十分、外装色はやはり定番のBRG(ブリティッシュレーシンググリーン)か、ロワールブルーかな、いやいや派手なウルトラブルーも捨てがたい。 内装色はベージュかタンか・・と妄想(のみ)が拡がります。。 

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ジャガー F-TYPE 400 SPORT COUPE

<主要諸元>

全長X全幅X全高: 4,480mm x 1,925mm x 1,315mm

ホイールベース: 2,620mm

車両重量: 1,730kg

エンジン種類: 水冷V6気筒DOHCスーパーチャージャー

排気量: 2,994cc

最高出力: 294kW (400ps)/6,500rpm

最大トルク: 460nM/3,500rpm

トランスミッション: 8AT 

駆動方式: RWD

燃料消費率(JC08モード走行) 10.6km/L 

メーカー希望小売価格: 12,910,000

試乗車は14,618,000円(Meridianデジタルサウンドシステム、電動テールゲート、フロントパーキングコントロール、リアビューカメラ、パークアシスト、InControlセキュリティ、InControlプロテクト、パノラミックグラスルーフ(ブラック、手動式ブラインド)、デジタルTVチューナー、エクステンドレザーパック、InControlコネクトプロパック、コールドクライメイトパック)

公式サイト: www.jaguar.co.jp




February 17,2018 Sat    JAIA輸入車試乗会2018  



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今年のJAIA(日本自動車輸入組合)の試乗会は、カーくる編集部としては過去最高にハードな試乗会となってしまいました。

試乗記のライターが実質4名で、なんと1人あたり4台~6台のレポートを担当する事になったんです。
いや~、これって結構辛い事なんです。

JAIAの試乗会と聞いて「色々なインポートカーが乗れていい機会じゃないですか!」と言って頂ける方はたくさんいらっしゃるんですが、そりゃぁ「遊びだったら」楽しいわけですよ。

そりゃ僕らはこうしてカーくるで作業してるわけですからもちろん車は好きです。その中でも輸入車が特に。って言っても日本車が嫌いなわけではありませんので弁明しておきますが。。。

と、前置きはそれぐらいで、今年も大磯ロングビーチにやってきたわけです。はい。

そして今回、編集部「I /アイ」がレポートさせて頂く1台目はなんとポルシェです。

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そう。ドイツのアレですよアレ。僕ら車好きにとっては夢の車のポルシェです。

しかも今回レポートさせて頂く事になったのは・・・なんと憧れのポルシェ911 タルガ4 GTS!

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ポルシェの中でもデザイン、性能、パッケージングが全て自分の夢の形になった一台がタルガです!

ボタン1つでルーフを格納すればオープンドライブまで楽しめて、屋根がある分荷物もちゃんと積めちゃって、しかも911の速さはまったくスポイルされていないというモデルがタルガなんです!

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あぅぁぁ、憧れのポルシェに試乗となると心の準備が!緊張が!・・・という間もなくやってきましたポルシェ 911 タルガ4 GTSの試乗の時間が。

しかもカーくるメンバーによる試乗車両ローテーションの関係でいきなり西湘バイパスのパーキングエリアからスタート。色々な意味で泣ける~。

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今まで色々な車達を試乗して来ましたが、ポルシェのステアリングを握るのはかなり久しぶりだったりしました。

実は初代ボクスター(986型)以来なのです・・・カーくる編集部にいてどんだけポルシェに縁が無いんだ?っていう感じですが、かえってポルシェを初体験みたいな感覚でレポートできるかもしれないから結果オーライ?

この10年で如何にポルシェが進化したのか?をさっそく堪能させて頂きましたのでここからはちゃんとインプレッションを!

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まずはガッチリとホールド具合の良いシートに腰を下ろすと・・・ちょっと圧迫感を感じる。

ポルシェという車の持つ雰囲気に飲まれているのか?それともただの緊張か?はたまた15年前と比べると色々と増えた操作系のスイッチに気圧されたのか?

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近年、ポルシェのアイコンになっているコンソールセンターの時計。
この時計すら、デザインと機能が融合していて大変視認性が良い。

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そしてなんと言ってもこのドアノブ!
デザインにも質感にも、ちょっとした作りこみにも拘らずポルシェの拘りが感じられるのが嬉しい。

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オルガンタイプで重めのアクセルを踏み込めば低回転から迫力のある音と振動が背中側から響いてくる。
どれほどのパワーがかかるか想像もつかず、慎重に右足に力を込めて西湘バイパス本車線に合流、そして加速!

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すると「これが最新のポルシェの加速か!」と一瞬で理解させてくれるようなGが体にかかってくる。
みるみるうちに左右の流れる背景に視力が追いついてこなくなり、前走の車輌との車間が狭くなる。

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あっ!前の車きっとビックリしてるな。ゴメンね。とちょっと反省しながら右足に込める力を抜いて周りの流れに合わせた速度に戻す。

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一般道なんかでタルガ4 GTSの本領を発揮させるようなスピードまで踏みこめるはずもないけれど、少し走り出したところでパワー・ボディ合成・操縦性・足回りのセッティングが全て高次元でバランスされている事を直感的に理解できる。

しかも特筆すべきはサスペンションの滑らかな動きで、西湘バイパスと一般道で快適な走りを満喫する事ができた。

試乗途中でわざと荒れた路面部分を走ってみたが、ロードインフォメーションの伝え方も必要にして十分。

タルガということで、カブリオレよりは合成が増している事もこの乗り心地に寄与していることは間違いないが、これほどまで快適とは。

180207JAIAPOR (3).JPG

なるほどね。乗ってみればどうしてこのような価格帯のポルシェが日本国内で、そして世界でバンバン売れているのかもよく理解できた。

他のメーカーだってスポーツカーはたくさん作っている。でも、このポルシェの最新の911は格別だ。

180207JAIAPOR (1).jpg

最新のポルシェはそりゃ価格だって他のメーカーの車に対して一枚も二枚も上手だけど、それを納得させるだけのアドバンスを頭と体と・・・そしてハートで感じられた。

180207JAIAPOR (5).JPG

ほんの短い時間の試乗だったけれど、もうこれ以上無いというぐらいポルシェの出来の良さを知ってしまった。

180207JAIAPOR (6).JPG

イタリアの跳ね馬や猛牛のような官能的な高揚感には包まれることはないかもしれない。

いや、決してそんな同質の高揚感は味わえない。

でも、最新にして最高の工業製品・・・工業製品というと色気を感じられないけれど、ポルシェは色気じゃない!

180207JAIAPOR (17).JPG

ドイツのエンジニアやマイスターの物造りに支えられ、完成度がこの領域にまで踏み込んだ最新のポルシェ。
まずは車好きの皆さんには試乗する機会をぜひ作って欲しい。

えっ?ポルシェを持っている友人がいない?だから試乗出来ない?
ディーラーも敷居が高くて近寄りがたい?

いや、もちろんそんな事分かってる。
でも、何とかして最新のポルシェを是非体験して欲しい。

あなたにとって、それだけの価値はあるはずだから

180207JAIAPOR (12).jpg

ポルシェ 911 タルガ4 GTS
<主要諸元>
全長×全幅×全高:4,528×1,852×1,291mm
ホイールベース:2,450mm
車両重量:1,605kg
エンジン種類:3リッター水平対向6 DOHC 24バルブ ターボ
排気量:2,981cc
最高出力:450ps(331kW)/6500rpm
最大トルク:550Nm(56.1kgm)/2150-5000rpm
トランスミッション:7段AT 
駆動方式:4輪駆動
燃料消費率(JC08モード走行):8.7 L/100 km
メーカー希望小売価格:2,154万円(消費税込)

180207JAIAPOR (7).JPG


February 14,2018 Wed    JAIA輸入車試乗会2018  



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