雨がしょぼ降る愛知県尾張旭市。 9月某日 カーくる編集部が向かったのはスノーモービル・水上オートバイ・ATV(全地形対応車両)の販売店 Sea Getsだ。 今回、Sea Getsを会場として BRPジャパン主催 Can-Am Spyder の試乗会が開催され、カーくる編集部名古屋メンバーも試乗機会を得た。 先日も箱根山 ターンパイクにてBRP Can-Am Spyderの 試乗会が開催され、編集部関東メンバーには高評価だった。 だからこそ大変楽しみな試乗会であったが、残念ながら試乗会が終わるまでこの日はお天気に恵まれる事はなかった。 ※BRP Can-Am Spyder ターンパイク箱根試乗会の記事はこちら 試乗会と共に中部地方初の記者説明会も開催されるということで、会場には多くの報道陣が集まった。 新聞社、雑誌社など複数社が集まり、注目度の高さが伺える。 記者説明会では、BRP、そして Can-Am Spyder に関する説明がなされた。 スノーモービル&水上オートバイ、Can-Am ATV(全地形対応車両)などのパワースポーツ業界を牽引してきたBRPが、万を辞してリリースしたCan-Am Spyder ロードスター 。 しかし、この記者説明会だけでは、残念ながらその魅力を十分に伝えることは出来ていなかったと思う。 ただしかしここで言いたいのは、魅力が充分に伝わらなかったとはいへ、興味が湧かなかったわけではない。 そう。魅力が伝わらなかったというのは、Can-Am Spyder が座って聞いて真価が分かる乗り物ではなかったからだ。 Can-Am Spyder は見れば見るほど車好き&バイク好きの興味を刺激するスタイリング&ディメンションをしている。 Can-Am Spyder 自体の詳細は先日のWebMagazineで既に紹介済みなので、今回のレポートではまた異なった紹介をしたいと思う。 Can-Am Spyder のルックスはビッグスクーター?かとも思えてしまう(失礼)が、じつはそんな単純な物ではない。 ABS、トラクションコントロール、スタビリティコントロール、セミATトランスミッション、リバースギア、パワステ、クルーズコントロールとまさに自動車そのものと言って良い最新テクノロジーの塊なのだ。 そんなCan-Am Spyderの操作にはちょっとした慣れも必要で、今回の試乗会の前にも集まったプレス各位向けにしっかりと練習時間が取られた。 アクセルは右手、ブレーキは右足。 自動車ばかり運転してきた自分にとっても最初は慣れがたい代物で、アクセルを開けながらハンドル操作をすると、どうしても回転半径が大きくなってしまって戸惑ってしまった。 しかし、一度慣れてみれば感覚的に操作することが可能だった。 転倒の心配なく気軽にバイクのような疾走感が味わえるので、練習時からワクワクドキドキが前面に出てしまう。 走りだせばその疾走感、爽快感が全身を包んでくれる。 思い切りアクセルをあければ、予想以上のトルクでグイグイと前に進み、軽くハンドルを操作すれば思ったように鼻先からレーンチェンジする。
フロントにウィンドスクリーンを装着すれば、風は思ったよりもマイルドで気になることはない。 思わず笑みがこぼれる。というのは、こういう乗り物を初めてドライビングしたときにピッタリの言葉ではないだろうか。 普段、クローズドボディの車ばかりを運転している編集部員にとって、この爽快感は刺激が強すぎる。楽しい! またCan-Am Spyderに乗る時には注意が必要だ。 その姿が得意でありながらも先進的なデザインがカッコイイので、周囲を走る車や歩行者からの視線にさらされることを覚悟しておかなければならない。