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輝きを増して投入されたフレンチMPVの旗手

プジョー・シトロエン・ジャポン株式会社は、シトロエンのラインナップに新たに
「GRAND C4 PICASSO」と「C4 PICASSO」の2モデルを10月25日に日本市場へ追加導入した。

7年ぶりのフルモデルチェンジとなり、本モデルより2つのボディサイズ(7シーター,5シーター)合わせて3つのグレードが正規にラインナップ。

国内MPV市場でも注目度が高いNEW PICASSOのテストドライブのインプレッションをカーくるでいち早くご紹介したい。

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2014年12月5日 神奈川県箱根の彫刻の森美術館にてCITROEN C4 PICASSOのPress Test Driveが開催された。

早朝より会場入りすると、美術館の駐車場には既に新型PICASSOが並んで出迎えてくれた。

それらのPICASSOは国内導入されるすべてのボディカラーが揃えられていたが、それらのボディカラーのうち、DSシリーズからは無くなってしまったブラウンヒッコリーが復活したのが個人的には喜ばしいニュースだ。

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さっそく美術館内に入ると、特別に館内(屋外)に展示されている「GRAND C4 PICASSO」と「C4 PICASSO」が出迎えてくれた。

朝日に照らされたPICASSO達の予想外の出迎えを嬉しく思う。

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まずはより良くPICASSOを理解するべくプジョー・シトロエン・ジャポンのプレゼンテーション会場へ。

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趣向を凝らした会場の飾り付けが印象的だ 。
 
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シトロエンのPR担当:村田氏より新型PICASSOの説明がなされ、CITORENが本モデルにかける情熱を受け取る事が出来た。

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今回のテストドライブの機会を得る事が出来たプレス参加者は美術館内を移動し、パブロ・ピカソの作品を国内トップクラスのクオリティで収蔵するピカソ館へ。

前日の悪天候からうって変って太陽が輝き、放射冷却で12月初旬とは思えないほどの寒さを感じながらピカソ館へ向かったが、そこでも特別に展示されたPICASSO達が出迎えてくれた。

世界的に知らぬ者はいない画家のパブロ・ピカソ。その生誕133年にあたる10月25日に国内発売された新型PICASSOの展示・試乗会にこれほどベストな場所は日本国内にはない。

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C4 PICASSOのイメージカラーに採用されたルージュ ルビのボディカラーは、都会的且つスポーティな雰囲気がある。

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それに対して、C4 GRAND PICASSOのイメージカラーのブルー テレスは新色で美しいメタリックの発色を見せ、伸びやかなボディラインの美しさを際立たせる。
2台共に白いピカソ館の外壁色の前でコントラストが美しかった。

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ピカソ館の中にもCITROENとPICASSOをテーマにした展示がなされ、パブロ・ピカソの作品とともに楽しむ事が出来た。

にくい演出である。

さあ、ここからはさっそくテストドライブに出かけてその実力を測ってみよう。

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まず試乗したのは16インチアルミホイールを履いた 5シーターのC4 PICASSO Exclusive で、晴天の芦ノ湖スカイラインまで繰り出してみた。

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まずは外観から。

フロントとリアのデザインはボディタイプ毎に別々のデザインプロジェクトで仕上げられており、同じファミリーフェイスを持ちながらも受ける印象はかなり異なる。

ダブルシェブロンをセンターに左右のデイライトを繋げ、先代よりも精悍さを増したフロントフェイスは文句無しにクールだ。

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5シーターのC4 PICASSOは全体的にエッジの効いたデザインでフィニッシュされており、リアウィンドウもかなり角度を付けられているのが特徴的。

サイドウィンドウを取り囲むクロームモールは印象を引き締めるのに一役かっている。

ボディディメンションはGRAND C4 PICASSOに比べて40ミリ低く、170ミリ短いが全幅に差異はない。

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リアの3D LEDタイプのコンビネーションランプを横に広く配したデザインはスポーティなイメージを形成している。

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スポーティさと使い勝手を考慮したリアゲートデザインは最近高評価のデザイナー陣の力量がいかんなく発揮されている。

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また、ユーティリティの使い勝手もかなり向上していた。

これは先代よりも前後に110ミリ伸ばされたホイールベースの影響が大きく、C4 PICASSOでも後席の足元空間には余裕があり、ラゲッジスペースも十分な容量を確保していた。

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そしてその走りの進化はアクセルを踏み込んだ瞬間から実力の成長を感じることが出来た。

プジョー・シトロエンが新開発したシャーシ「EMP2」、足回り、新型1.6リッター直4ターボエンジンとトランスミッションのバランスがとても良い。

テストドライブの会場となった箱根の急な坂道を小気味良く変速しながらグイグイ登っていく。

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エンジン自体が小型で鼻先が軽い事、GRAND PICASSOに比べて70キロ軽い事が好影響を及ぼしてMPVという事を忘れてしまうほどの軽快さがある。

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芦ノ湖スカイラインを右に左にハンドルを切り、アクセルワークとパドルシフトで操作を楽しめば、気軽にドライビングを楽しむ事が出来てしまう。

また、その走りが楽しくてしょうがない。

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スポーツカーとまでは言わないが、操り方によってはホットハッチに乗っているような感覚も手に入れられる。

新型C4 PICASSO これは想像以上の仕上がりだ。
 
さあ、次はGRAND C4 PICASSOに乗り換えて見ていこう。

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試乗に用意されたのは16インチアルミホイールを履いたGRAND C4 PICASSO Seduction でブルー テレスのボディカラーが晴天の空と相まって美しい。

このSeductionは今回の新型PICASSO(5シーター・7シーターすべて)の中では最廉価のグレードとなり、上級グレードのGRAND C4 PICASSO Exclusiveよりも30万円安となっている。

その価格差はディスタンスアラートやレーンデパーチャーウォーニング、インテリジェントハイビームなどの新開発セーフティ機能やエクステリア装備のレスオプションだ。

ただ、Seductionでもその装備は必要十分でなんら不満を感じることはないのでお伝えしておきたい。

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そしてこの新型は先代のGRAND C4 PICASSOと比べ、全長を10ミリの拡大にとどめながら、ホイールベースは110ミリ延長して広い室内空間を実現している。

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また、車両重量は多くの新装備を追加しながらも約50キロの軽量化が成し遂げられたのは特筆すべき点だ。
 
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外観では、先代同様Aピラーから伸びやかなルーフラインを描き、ルーフバーと一体化しつつリアエンドへ下りて来る。

エンドには3D効果の効いたコンビネーションランプが配され、個性的なリアエンドを形成している。

全体としてC4 PICASSOよりも丸みを帯びて柔らかい印象にフィニッシュされているのは、7シーターのGRAND C4 PICASSOを購入するであろうファミリー層をイメージしたデザインと思われる。

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そして今回のC4 PICASSOとGRAND C4 PICASSOにはコクピットに12インチパノラミックスクリーンと7インチタッチスクリーンが備えられた。

上側:12インチパノラミックスクリーンはフルデジタルのワイドスクリーンでドライバーが必要とする情報すべてを表示する。スピードメーター、タコメーター、トリップコンピューター表示に加え、360°ビジョン、フロントカメラ、バックカメラの画像などの走行情報だ。

下側:
7インチの大型タッチスクリーンでは、エアコン、オーディオ、ドライビングアシスト機能など、さまざまな情報を表示させ、慣れれば直感的に操作が可能。またスクリーン両サイドに配置されたボタンはショートカットボタンで、メニューの切り替えも簡単に行えるのがユーザーフレンドリーだ。
このあたりの進化も見逃せない魅力アップのポイントになっている。

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スーパーパノラミックウィンドウとパノラミックガラスルーフはドライバーズシートから三列目まで開放的な雰囲気で満たしてくれる。

この日も晴れわたった空を温かいキャビンから大きく仰ぎ見る事が出来た。

説明はこれぐらいにしてさっそくテストドライブに出よう。

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先にC4 PICASSOを試乗してからGRAND C4 PICASSOに試乗した為にその動き出しの鈍さなどを感じるが、先代GRAND C4 PICASSOと比べるとかなり乗りやすい。

先代では急な坂の登坂時にはシフトをM(マニュアル)モードにして1速・2速を使い分けて登る必要があったが、新型はA(オート)で問題なく登っていく。

先代のGRAND PICASSOで変速の際に感じたタイムラグやショックなどの違和感は全く感じられない。新型のEAT6(6速エフィシェント・オートマチック・トランスミッション)がいい仕事をしている。

また、先代に乗り慣れた編集部員が驚いたのは車体の動きだ。

ワインディングを走れば、C4 PICASSOに比べてボディを左右に振られる。無論ボディが一回り大きい事が影響しているのだが、それも先代に比べるとかなり落ち着いている。

新型プラットフォームが採用されて低重心となったこと。そして足回りも良く煮詰められた事でハンドルを切ってもボディがフラフラとしなくなった。乗り心地が格段に向上している。

ブレーキのフィーリングも一回り小さなC4 PICASSOとは味付けが異なり、踏み込み量に対して正確に、そして静かに仕事をしている感じがある。

高低差のあるワインディングから生活道路を走った感想としては、先代PICASSOからかなり進歩している。

やはり7年越しのリニューアルという事で、同じGRAND C4 PICASSOでも、ここまで変わったか!と思わせてくれた。

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そして今回のC4 PICASSO とGRAND C4 PICASSOにはExclusiveSeduction共通の標準機能として、車庫入れや縦列駐車のときにセンサーでスペースを検知し、駐車するために必要なステアリング操作を自動で行う「パークアシスト」が装備されている。
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実際に縦列駐車を「パーキングアシスト」を使って駐車してみると、このような状態まで寄せた駐車状態となる。
壁やフェンスなど、センサーが検知する状況によって結果は異なるが、縦列や車庫入れが苦手な方にはありがたい機能だ。


今回、ALL NEW C4 PICASSOとGRAND C4 PICASSOを乗り比べたが、先代からの進歩は素晴らしいものがあった。

スタイリッシュなエクステリアデザイン、快適なキャビン、セーフティテクノロジー、新型エンジンとシャーシを手に入れて格段に上がった動力性能は競合する他ブランドのどのMPVと比べても遜色ないどころか、その中でひときわ輝きを放っている。

日本中にあふれかえるMPV、ワンボックスに飽きた諸兄は是非、シトロエンのディーラーで新型PICASSOを試乗することをお奨めしたい。
きっと、その価格以上の満足感を得られる事は間違いないとお伝えして、新型PICASSOの紹介を終えよう。


【C4 PICASSO】
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4430×1825×1630mm
ホイールベース:2785mm
車重:1480kg
駆動方式:FF
エンジン:1.6リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ
トランスミッション:6段AT
最高出力:165ps(121kW)/6000rpm
最大トルク:24.5kgm(240Nm)/1400-3500rpm
サスペンション:前・マクファーソンストラット 後・トーションビーム
ブレーキ:前・ベンチレーテッドディスク 後・ディスク
乗車定員:5名
価格:357万円(Exclusive)

【GRAND C4 PICASSO】
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4600×1825×1670mm
ホイールベース:2840mm
車重:1550kg
駆動方式:FF
エンジン:1.6リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ
トランスミッション:6段AT
最高出力:165ps(121kW)/6000rpm
最大トルク:24.5kgm(240Nm)/1400-3500rpm
サスペンション:前・マクファーソンストラット 後・トーションビーム
ブレーキ:前・ベンチレーテッドディスク 後・ディスク
乗車定員:7名
価格:378万円(Exclusive)、347万円(Seduction)

プジョー・シトロエン・ジャポン 製品ページ
 

December 8,2014 Mon  |  試乗インプレッション
 

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