BMW 7シリーズと言えば、BMWのフラグシップモデル。
その7シリーズが、2015年秋にモデルチェンジしました。
この7シリーズは、V8エンジンを搭載する750シリーズと、直6エンジンを搭載する740シリーズに分けられますが、今回試乗したのは直6エンジン搭載の 740i というモデルです。
表現は適切ではないかもしれませんが、7シリーズのベースグレードとでも言いましょうか。
エクステリア・デザインは、BMWとひと目でわかる伝統のキドニー・グリルに、エレガンスながらもスポーティさを兼ね備えた力強さを感じるサイドビュー。
このデザインを支えるボディには、アルミニウム合金、スティール、カーボン・ファイバーを最適に使用して、ライト・ウェイトを目指しています。
全長は 5m を超えるにも係わらず車重は1,880kg に抑え、JC08モード燃費は12.2km/Lという数値で、なんとエコカー減税対象になっているところは、テクノロジーの成せる技ということでしょうか。
この伝統のキドニー・グリルですが、このモデルにはアクティブ・エア・ストリームなる最新テクノロジーが盛り込まれています。
このグリルは、普段は空気抵抗を減らすために閉じていますが、エンジンやブレーキの冷却が必要になると自動的に開いて空気を取り入れるというもの。
そしてBMWレザーライトは、ハイビームの照射距離を最長600mまで可能にしたとか。
これは、LEDヘッドライトの約2倍のスペックです。
インテリアです。
ベースグレートなんて表現しましたが、1千万円 を超える価格設定のモデルです。
ラグジュアリーな雰囲気は、高揚しがちなドライバーの心を落ち着かせてくれます。
広々としたリアシートは、座った瞬間に要人にでもなったような錯覚に襲われます。
このまま瞑想の世界に入りたい!
大型ディスプレイはナビだけではなく、独立して自分だけの空間を演出することができます。
走り始めると、静かに、滑らかに滑り出します。
やはりそこはフラグシップカー。
しかしながら、アクセルを踏み込むとシルキー6の滑らかで気持ちのいいサウンドが聞こえてきます。
それはドライバーのみならず同乗しているパッセンジャーも共有することができるのは、BMWの直6エンジンの美味しさを味わなければ損とでも言っているようです。
更にパワフルなV8モデルも存在しますが、3Lながら伝統の直6エンジンを搭載した740i 。
今では希少な直6エンジンを味わうことができるラグジュアリーカーを選択することができるのも、BMWならではのおもてなしなのかもしれません。
【主要諸元】
全長×全幅×全高:5,110mm×1,900mm×1,480mm
車両重量:1,880kg
エンジン種類:直列6気筒DOHCツイン・パワー・ターボ
排気量:2,997cc
最高出力:326ps
最大トルク:45.9kgm
トランスミッション:8速AT
メーカー希望小売価格:11,970,000円(税込)
【公式ホームページ】
http://www.bmw.co.jp/ja/index.html