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数年前、マツダの新型ロードスター(ND型)をベースにアルファロメオが新型のスパイダーを開発するとの噂が話題となった。
一昔前、クオリティの低さに悩まされたイタ車ユーザーにとって、一度は夢見たことがある”イタリアンデザイン+ジャパンクオリティ”という夢のコラボレーションが実現すると色めきだったことを覚えている。
結局はアルファロメオの新たなブランド戦略と共に変更となり、より身近なフィアット&アバルトから”124 スパイダー”としてデビューした。
発表以来、輸入車好きにはもちろんのこと、日本国内で生産されるイタリア車ということで、国産車ユーザーからも注目され、昨年末に発表された”2016-2017日本カー・オブ・ザ・イヤー”でも10ベストカーに選出されるなど、デビュー以降も話題は尽きない。
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エクステリアは、1966年に発表された初代フィアット124スパイダーのオマージュとしてデザインされている。
初代124スパイダーを知っている世代にとってはフロントマスクに往年の懐かしさを感じ、知らない世代にとっては近年にない独特な雰囲気のデザインに新しさを感じるのではないだろうか。
フィアット500が復活した時もそうだったが、新旧どちらの世代にも受け入れられる絶妙なデザインが新世代アバルトの魅力の一つとなっている。
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幌の形状もロードスターと同様だが、このボディデザインでもしっかりマッチしていた。
開閉方法もセンターロックのみなので、だれでも簡単に操作でき、気軽にオープンドライブ楽しめる。
蛇足だが、デビュー時に用意されていたボディーカラーのメタリックブルーはカタログ落ちし、現在はソリッドレッド、ソリッドホワイト、パールホワイトの3色のみ選択可能となっている。折角のオープンカーなので、今後はイタリアらしいビビットなボディカラーが加わるのに期待したい。
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個性的なエクステリアに対し、インテリアはほぼロードスターのデザインを踏襲したものとなっている。
個人的にはアバルトオリジナルデザインのインテリアも見てみたいとも思うが、コストを抑えつつも要所にロゴやカラーアクセントを追加することで上手く雰囲気作りをしているところにアバルトらしさを感じる。
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エンジンはアバルトチューンされた4気筒1.4Lターボエンジン。奇しくも初代124スパイダーが当初搭載していたエンジンと同排気量だが、ターボによる過給により170ps/250Nmを発揮する。また限りなくリア寄りに搭載され前後重量配分の適正化に寄与している。(前610kg、後520kg→前54:後46)
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早速、試乗してみる。
今回試乗できたのは6速マニュアルモデルであるが、6速オートマチックもラインナップされている。また国内では右ハンドルのみである。
ドライビングポジションは定評のあるロードスターそのものなので、まったく違和感はないが、見える景色はロードスターに比べだいぶノーズが長く感じられる。
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走り出しは1.4Lという排気量からか、ややトルクの細さを感じるが、軽量なボディゆえ気を使うほどではない。ちなみにロードスターと比較すると車重は約100kgほど重くなっている。
3000回転を越え、本格的にターボが効き始めるとかなりの加速感が得られる。車重に対して分厚いトルクが出続けかなりの速度までこの加速感が持続する。これは速い!1.5L NAのロードスターとは一線を画すパワー感に思わずステアリングを握る手にも力が入る。過給が利いている回転域ではアクセルの付きもよく思い通りのドライビングができる。楽しい!

トランスミッションは先代ロードスターのものが搭載されているということだが、ショートストロークでカチカチと決まる。この試乗車ではミッションの入りに多少の渋さを感じたが慣らしが終わればスムースになるのかもしれない。

ひとつ残念な点があるとすれば、音だろうか。スポーツNAエンジンのような回すほど高まるような官能的な音はもとより期待できないにしても、飾り気のないターボエンジンのエキゾーストはなんとも寂しい。ここはオプションで用意されているレコードモンツァのマフラーを是非とも装着したいところだ。

サスペンションは硬めのセッティングになっているがバタつきや不快な突き上げは無く、高剛性のシャシーによって路面変化をしっかり受け止められていた。当然だが内装の軋み音等は皆無。
全体的な乗り心地の印象としては、軽量オープン2シーターのイメージとは少し違ったドッシリ感を感じた。これは205 45 R17というロードスターより一回り大きなタイヤサイズも影響していると思われる。
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フロントにブレンボ製4ポットキャリパーが装着されており、タッチの剛性感、リニア感、制動力ともこのクラスの車には十分な性能。

非力ながら元気よく回るエンジン、柔らかめの足回りで軽快なハンドリング、など”軽量”を全面に生かしたロードスターに対し、多少増えた重量をハイパワーなエンジンとサスペンションチューニングでバランスよくカバーし、ハイスペックながらもある種の落ち着きも身に着け”大人のスポーツカー”の一面も見せるアバルト124スパイダー。キャラクターの違いはその成り立ちから想像するよりはるかに明確になっていたが、こと”ドライビングの楽しさを追求している”という点においては、どちらも共通の想いを感じられた。

主要諸元 [ ]内はオートマチックの値
全長×全幅×全高:4,060×1,740×1,240mm
ホイールベース:2,310mm
車両重量:1,130[1,150]kg
エンジン種類:直列4気筒 マルチエア 16バルブ インタークーラー付ターボ
排気量:1,368cc
最高出力:125kW(170ps)/5,500rpm
最大トルク:250Nm(25.5kgm)/2,500rpm
トランスミッション:6速マニュアル[6速オートマチック]
駆動方式:後輪駆動
燃料消費率(JC08モード走行):13.8[12.0]km/L
メーカー希望小売価格:388.8[399.6]万円(消費税込)
アバルト公式サイト:http://www.abarth.jp/

February 19,2017 Sun    JAIA輸入車試乗会2017  



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3回シリーズでお伝えしてきた『カーくる編集部 愛車のボディケア大作戦』もとうとうラストレポートになります。

名古屋市内のカーディテイリングのプロショップ POLISH GARAGE(以下:ポリッシュガレージ)さんに入庫したレクサス LSの磨き&コーティングの作業が終了しました。
カーくる編集部もどれだけキレイになっているのかな~?と、ワクワクしながらポリッシュガレージさんへ。

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すべての工程を終えたレクサスは奥のブースにまだ入っており、照明に照らされたボディは艶やかに光り輝いていました。

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そのボディの輝きは今まで見ていたレクサスとはまったく違って見え、新車時を思わせる・・・いや、新車時よりも光り輝いているかもしれません。

あれほどキズだらけであった・・・いや、でも普通に洗車すればそれなりにキレイに見えていたレクサスですが、今井店長に指摘された細かな傷が無数についていたあのボディが見違えるようにキレイになっています。
その仕上がりに言葉を失ってしまいました。

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今井店長
『これが本当の輝きなんですよ。ボディ表面をキレイに磨いたことで表面の細かい凹凸がなくなりました。また、コーティングを施したことでさらにボディの表面は平滑になっている状態です。キレイに見えて当然です。表面が調えられたことでエッジ部分も際立って見えるようになっています。今まで見えなかったようなボディのプレスラインまで見えるようになったと思いませんか?』

言われて見てみると、今まで何気なく見ていたボディに、あれ?こんなラインあったっけ?というようなプレスラインが見てわかるようになりました。
今まで見ていた愛車のボディラインってなんだったんだろう?ナニこれ?といった嬉しくも恥ずかしいような感覚にとらわれます。
そして確かな満足感がふつふつと沸いてきます。

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ボディを触ってみると・・・いや、恐る恐るなでてみると、その表面はツルツルで鉄粉のひとつも付着していません。敏感な指先の感覚でも凹凸やザラつきを感じません。
やはり専用の作業スペースで作業することで、作業中に付着するホコリやゴミが限りなくゼロに近いの事がこうしたクオリティに反映されています。

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今回は入庫時のボディ状態から検討し、フロントリップとリアバンパーを鈑金塗装で補修し、その後にボディのミドルポリッシュ(磨き)施工、セラミックプロ(4層)・セラミックプロライト(1層)の施工をしました。
また、ドアノブのカップにXPEL(以下:エクスペル)ペイント・プロテクション・フィルムも施工しています。

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見れば見るほどピカピカ&ツルツルになったボディ、そしてレクサスやLSの飾り文字もこんなにキレイになるの?と言うほどピカピカです。

入庫時にチェックした目立ったキズはどうなったでしょうか?

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左から Bピラー、ドアノブのカップ、ボンネット、
ドアノブのカップにはエクスペルのフィルムがキレイに施工されているのが確認できます。

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サイドミラー、ルーフ、給油口ハッチ付近です。
サイドミラーのキズは深かった為に消えることはありませんでしたが、かなり目立たなくなっています。

しかし、それ以外の箇所のキズは見事に見えなくなっています。
ボディ全体についていた傷が、こうして限りなく見えなくなっているのですから、入庫前とはボディのキレイさが違います。

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さあ、ブースからさっそく外に出してみましょう。
引き取り当日は天気も良く、青空の下ではまた違った輝きを見せてくれます。

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キラキラと輝くボディが本当にキレイです。
これだけキレイになれば、満足感は100点満点を超えます!

キレイになったレクサスにすぐに乗って出かけたい気分でしたが、ポリッシュガレージの今井店長から色々とレクチャーを受けなければなりません。

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まず、今回の磨き・コーティングに関してポリッシュガレージさんの保証書が発行されます。
もし、何かしらのトラブルにあったときでも、この保証書があれば自動車保険の補償対象になります。

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ポリッシュガレージさんオリジナルのコーティング車両用ケアセットです。
マイクロファイバークロスやシャンプー、スポンジなど、ひと通りの説明と共に、洗車の仕方もレクチャー頂きました。

今井店長
『洗車をするときにはこのスポンジを使ってください。シャンプーはほんの少しの料を水に溶かすだけでOKです。よく、濃い目にシャンプーの溶液を作って洗車される方がいますが、逆効果になります。普通の濯ぎではシャンプーが落ちず、雨にぬれた時などに余計に汚れてしまいます。雨の後、ボディに白い筋が残っている車を見かけますよね?あれは、落としきれなかったシャンプーが流れて出来た筋なんです。また、この溶液をスポンジに含ませたら、そのスポンジの重さだけでボディを滑らすように優しく洗ってください。押し付けてゴシゴシ洗う必要はありません。それで十分汚れは落ちますから。』

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カーくる編集部も目からうろこの洗車テクニックでした。
今まではカーシャンプーを目分量で水に溶かしていましたが、基本的には大目の分量を溶かしていました。また、スポンジにもある程度力をいれてゴシゴシ洗っていました。
う~ん。プロのノウハウとはまったく逆ですね。

実はこの日、ポリッシュガレージさんには以前にボディコーティングを施工した車が洗車サービスで入庫していました。
トヨタのハリアーです。

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この車はポリッシュガレージさんでコーティングを施した車だけが契約できるマンスリーパックを契約しているそうです。
マンスリーパックは月に1回の洗車とコーティングの状態チェック、必要な傷消し・補修などもサービスの範囲に入っているとの事でした。
ポリッシュガレージさんでは、洗車に使用する水も濾過機を通して限りなく純水に近い水を洗車に使用しています。 こうすることで、拭き残しがあったとしても、水垢の跡がつくことはありません。また、仕上がりがまったく違うとの事。
本当にこだわりのショップさんですね。プロのこだわりに頭が下がります。

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今回、カーくる編集部としては初めてこうしたテスト企画を実施しました。

愛車のボディケアという題材はカーくるを利用されている皆さんにとっては大変気になるポイントです。

自分で磨き・コーティングをされてもよし、今回のポリッシュガレージさんのようなプロショップへ依頼するもよし、愛車に対する愛情のかけ方や接し方は皆さんそれぞれです。

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また、こうしたプロショップにお願いしたとしても、その施工料金はショップさんによって大きく異なります。

その磨き技術・コーティング技術や施工環境・アフターフォローなどにも大きな差があります。
ショップさん毎にうたわれているコピーやコーティング内容も違うために選ぶのは大変難しいと思います。

カーくる編集部も、中部地区で活動されている多くのプロショップさんの中からポリッシュガレージさんを選ぶまでには大変悩みました。

しかし、ミラフィオーリやあいちトリコローレといったイベントに出展頂き、その都度サービス内容をご紹介いただく中で、ここなら大切な愛車を預けても大丈夫!皆さんに紹介できる!と思えたからこそ今回の企画に繋がっているのです。

確かに安い施工代金ではありませんでしたが、必ず皆さんが予想するクオリティを超えた施工をして頂けると思います。

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是非、ポリッシュガレージさんのHPをみて、直接お店を訪れて高松常務、今井店長に愛車の相談をしてみて下さい。
カーくる編集部は大満足の仕上がりでした!

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引き取り後、思わずそのままドライブ&撮影までしてしまったことは内緒・・・ではないか。

取材協力:POLISH GARAGE (ポリッシュガレージ)守山店
〒463-0026 名古屋市守山区萩田町816
TEL&FAX:052-799-2888
営業時間:(平日)9:00-19:00 (土日祝)10:00-18:00
定休日:毎週月曜
HP:
http://polishgarage.com/

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February 17,2017 Fri    愛車のボディケア大作戦  



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フランス流の商用車。それが「ルノー カングー」である。もちろん、日本では商用車として使われるケースよりも、「マルチパーパスカー」、つまり多目的車として使われるケースが多い。

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この2世代目のカングーが日本に登場したのは2009年なので、もう8年目となる。かなりロングライフのモデルであるから、筆者は実を言うと「今さらカングーの試乗をしても、試乗インプレッションに書くことはなにもなくて、困ってしまうだろうなぁ」とひそかに思っていた。しかし、乗ってみれば、「!」である。

実はこのクルマに試乗する直前にオプションも含め3000万円弱の「アストンマーチン ラピードS」という6.0リッターV12エンジンを搭載したクルマを試乗した。
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もう「この差は何!?」と思ったわけだが、そんなシチュエーション下でもこの「カングー」の出来の良さには驚かされた。私はあくまでも個人的にだが、ラピードSのパワーをどこで使おうか?と考えるよりも、カングーはどんな楽しい生活にしてくれるだろうか?と考える方が楽しかったのも事実である。

当初はATモデルに関しては、1.6リッターNAエンジンに4速ATが組み合わされていたモデルだけだったが、今回ダウンサイジングの流れを受けてか、1.2リッターターボエンジンに6速のデュアルクラッチトランスミッション(DCT)が組み合わされているモデルが登場した。他にMTモデルもあるが、今回はルノーでEDC(エフィシェント・デュアル・クラッチ)と呼んでいる、デュアルクラッチトランスミッションとの相性がどうかというのを味わってみた。
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まずこのクルマに乗り始めて驚かされるのは視界の広さである。窓ガラスの面積、Aピラーの立ち方、全高の高さも相まってなかなかの視界の広さに驚かされる。逆にルームミラーで後ろを見ると、ちょうどバックドアが観音開きで開くこともあり、中央に大きな柱がある。これが視界の邪魔になって、後続車を確認しにくいというのが少し気になるが、使い勝手とトレードオフでそこは仕方ないかと感じるポイントでもある。
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街中を走っている分にはこのパワーユニットで不足を感じることはない。そして、実は筆者はこのクルマはコンベンショナルなトルクコンバーター方式のATかと思い込んでいたほど、初期のDCTのような発進時のギクシャク感はなく、滑らかに良くできていると感じた。

オーディオをかけていない状態で走っている状態でもエンジン音はさほど気にはならないが、ターボのタービンかコンプレッサーが回る音だろうか「ヒュー」という音が聞こえるのが少し気になる。ただ、実際にはオーディオもしくはラジオをかけていれば、それほど気にならないだろう。

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乗り味はもともと商用車であるということと、空荷の状態で走っていたため、特に後ろ足がピョンピョン跳ねるような印象ではないかと予想していたわけだが、これは完全に覆され、やはりフランス車らしいしなやかで柔らかい、気持ちのいい乗り味を提供してくれた。高速道路での道路の継ぎ目も、滑らかに越えていく。一方でやはり柔らかさと全高の高さのせいだろうか、ブレーキをかけた際のノーズダイブが少し大きいかなという印象を受けた。

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内装の質感はもともと商用車なので決して高いものではないと思うが、ただ安っぽいという印象を受けるのではなく、そこはデザインでカバーしている。オシャレなインテリアの雰囲気を醸し出しているので、パッと見ではそこまで安っぽい印象を感じない。

停車からのフル加速では、必要にして十分といった印象だ。個人的にはもう少し余裕が欲しいと感じなくもないが、問題が起きるほどのものではない。また中間加速では、不満に感じることはなく、小排気量でも、ターボと、効率的なトランスミッションがいい仕事をしているということがよくわかる。変速ショックも感じない。

直進性が非常にいいのは、フランス車全般に言えることだが、もともと商用車であるカングーも乗用車のフランス車同様、直進性がよく、長距離ドライブでは疲れにくいだろうなと思わされた。プジョーに乗っても、シトロエンに乗っても、ルノーに乗っても、スパッと中央付近にしっかり戻るステアリングのフィーリングは魅力的である。

自動緊急ブレーキやレーンキープといった最新の安全性能は全くないが、「自動車」としての基本性能が非常に高い。クルマの基本性能がまずしっかり備わったうえでの、安全装備が欲しいと感じるので、いまのカングーに最新の安全システムが備われば、それは相当魅力的なクルマになるだろう。

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 シートのつくりもフランス車らしい柔らかさを持っており、サイズがもう少し大きいといいと思うが、全体的にはフランス車に乗っているという実感がよく湧くクルマである。

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このクルマは「普通に乗って、気持ちがいい」。もう少しパワーが欲しい…と言った要望もなくはないが、しかし日常扱う道具としてはこれで十分魅力的だ。案外、普通だけれども、気持ちがいいというクルマは探すのが難しい。やはり、熟成が進み、とてもいい商品になってきているという好事例が8年目を迎えた「カングー」である。

ルノー カングー ゼン
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主要諸元
全長×全幅×全高:4,280×1,830×1,810mm
ホイールベース:2,700mm
車両重量:1,450kg
エンジン種類:ターボチャージャー付 筒内直接噴射 直列4気筒DOHC16バルブ
排気量:1,197cc
最高出力:84kW(115ps)/4,500rpm
最大トルク:190Nm(19.4kgm)/1,750rpm
トランスミッション:6速EDC(エフィシェント デュアル クラッチ)
駆動方式:前輪駆動
燃料消費率(JC08モード走行):14.7km/L
メーカー希望小売価格:259.0万円(消費税込)
※試乗車は290.2881万円(フロアマット、ETC、ナビ、自動格納ドアミラー、マルチルーフレール、エマージェンシーキット装着車)
公式サイト:http://www.renault.jp


February 14,2017 Feb    JAIA輸入車試乗会2017  



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JAIA輸入車試乗会2017  ~ ルノー トゥインゴ ゼン(MT) ~
 
JAIA輸入車試乗会で、ルノー トゥインゴ ゼン(MT)に乗りましたので、試乗記をお送りします。

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トゥインゴのメインは、0.9リッターターボ+EDC(ツインクラッチ)で、MTモデルは発売時にサンクSという名の50台限定モデルが用意されてたのみでした。 限定の50台は発売即完売したとの事で、今回、晴れてカタログモデルとして設定されたとの事のようです。
EDCモデルの0.9リッターターボの90ps, 13.8kgmに対して、MTモデルは1リッターNAで71ps, 9.3kgm と結構スペックが違います。

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乗った第一印象は、とっても懐かしい感じがしました。

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軽量とはいえ、車重は960キロですので、パワーウェイトレシオは13.5kg/psと、たいしたことありません。 その分、一昔前のフランス車のようにMTでエンジンをぶん回し、パワーを使いきって走る楽しみが有るクルマだなと。 

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最近のしっかりしたスモールハッチとは違って、ちょっと90年~00年代のクルマのようなアナログ的な感覚が残っているクルマという印象です。 ちょっと惜しいのはシフトストロークがやや長いのと、タコメーターが装備されてないことでしょうか。 とはいえ、シフトフィーリング自体は悪くないですし、タコメーターが無いのもエンジン音である程度は分かりますので、大した問題ではありません。 足元は左足の置き場が無いのが少々気になりました。 まあ、その分積極的にシフトして楽しんでくださいという事でしょうね。
 
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乗り心地もサイズの割には比較的良いと感じました。 勿論、高速の継ぎ目ではやや強い上下動が来ますが、それほど不快とは感じませんでした。
タイヤは165/65R15という控えめなサイズで好感が持てます。 ルノーの伝統でシートも車のサイズの割には比較的たっぷりしており、この点も乗り心地の良さに寄与してる気がします。

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あと、感動的なのがRRによる取り回しの良さで、これは感動的でした。
試乗コースは、一般的な市街地+高速道のみだったのですが、ワインディングとかだと楽しいこと間違いなしだと思います。
ユーティリティは、2名+α程度の使い方では十分ではないでしょうか。 前述の通り、フロントシートはAセグメントとしては比較的たっぷりとしてますし、後部席も短時間であれば問題無いレベルです。

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一方、フロントシートのシートバックが結構高いので、後部席からの視界は今一つの気がします。
リアトランクはエンジンがトランク下にあるのであまり広くないですが、フラットで使いやすいです。

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ちなみに、エンジンはこのように直接は見えません。

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その他、室内にはちょっとした物置等も多く、とても便利な感じです。

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あと、トゥインゴの大きな魅力はポップで個性的な内外装でしょうね。
先代はやや落ち着いたテイストでしたが、この3代目は至るところに初代のような遊び心がある気がします。 コンセプトはモノスペースを目指した初代、ややホットハッチ的な2代目、そして今回のRRでポップな3代目とそれぞれテイストはちょっとずつ違う気がしますが、ディテールも色々と凝ったところが見られ、眺めてるだけでも楽しい気分になりますね。
 
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ライバルは輸入車では、シャシーを共用するスマートフォーツー、BMWミニ、フォルクスワーゲンUP!  フィアット500/パンダといったところだと思いますが、前述の通り軽やかな走り、RRベースの回頭性の良さ、ポップな内外装といったところがトゥインゴの特徴かと思います。
後は、ルノーお得意の限定車や、RSといったモデルが出てくると、より魅力的に感じるのでしょうね。

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輸入車好きの方は勿論ですが、例えば国産のヴィツツやフィットやノート、あるいは軽の上級車種とかを検討されてるような方は、ちょっと視点を変えてトゥインゴも選択肢に入れてみられたらいかがでしょうか?(この場合、EDCモデルのほうが敷居は低いですが)
確かにユーティリティに関しては正直国産のコンパクトカーには及ばないですが、走りの楽しさ、乗り心地、そしてお洒落な雰囲気等、所有された時の満足度は高いのではないかと思います。
ひょっとして、新しい世界が開けてくるかも・・・

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ご興味を持たれた方、一度お近くのディーラーに足を運ばれては如何でしょうか。
 
 主要諸元
全長X全幅X全高: 3,620X1,650X1,545mm
ホイールベース: 2,490mm
 車両重量: 960kg
エンジン種類: 直列3気筒DOHC12バルブ
排気量: 998cc
最高出力: 52kW(71ps) /6,000rpm
最大トルク: 91Nm/9.3kgm/ 2,850rpm
トランスミッション: 5速MT
駆動方式: 前輪駆動
燃料消費率(JC08モード走行): -
メーカー希望小売価格: 171万円(消費税込)
試乗車は189.3万円 (フロアマット、スマートフォンクレドール、ボディデカール、キッキングプレート、Fグリルバッジセット、シリコンキーカバー、エマージェンシーセット)
公式サイト: http//www.renault.jp
 
 
 
 



February 12,2017 Sun    未分類  



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先日、名古屋市内のカーディテイリングのプロショップ POLISH GARAGE(以下:ポリッシュガレージ)さんに入庫したレクサス LSの作業を確認してきました。

ありましたありました!
しっかりと奥のブースで磨きの作業中です。

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ライトやグリル、サイドウィンドウやドアノブなどがしっかりとマスキングされて作業の真っ最中です。
この姿をみると、ここまでマスキングが必要なんだろうか?と思ってしまいます。
しかし、このマスキングの作業が大切と今井店長は言います。

今井店長
『マスキングをしないと、思い切った磨きは出来ません。キズをつけられないパーツのギリギリの際までくまなく磨くにはマスキングが欠かせないんです。お客様の大切な車両をお預かりして作業させて頂いていますし、安くはありません。その金額に見合った仕事をさせて頂いています。』

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ポリッシュガレージさんでは、何種類かのポリッシャーとバフを磨きの工程で使い分けるそうです。
大きく回るポリッシャー、小さく回るポリッシャー、そして装着するバフも羽根のもの、ウレタンのもの。
ボディに着いたキズの種類や深さを見極め、そのキズを消していく段階毎に道具を使い分けています。

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高松常務
『昔に比べて磨き作業の道具が進化しています。昔は職人しか消せなかったような傷を初心者でも道具さへ揃えれば消せるようになった。』との事。
しかし、道具だけではどうにもならないキズや、ボディのパネルの角など熟練の技がものをいう個所はあるとも。

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カーくる編集部が持ち込んだレクサスはBピラーも傷だらけでした。
左から磨き前・磨き作業・磨き作業後の画像です。

今井店長
「一度付いた傷は無くなることはありません。より大きな傷をつけながら削り、またさらに細かい傷をつけて人間の目に見えないレベルにまでするんです。」

それでも、この磨き作業の前後でBピラーの状態の違いは誰が見てもはっきりしています。
画像をクリックして大きくして見てみて下さい!

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ボディの磨きも、作業の前後の差を比べてみました。

この画像が磨く前です。
ボディに映り込んだ作業ブースのライトが映っていますが、ライトの画像がボケています。

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このボケは塗装面の表面に出来たキズや付着物による細かい凹凸で光が乱反射するためにこうして見えるとの事。

そしてこれが今井店長が磨きを施工した後の画像です。

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どうですか?この差は歴然ですよね!

これが磨き作業の威力です。
この作業をしたうえでコーティングするのと、磨きをせずにコーティングするのでは仕上がりがまったく異なります。

今回のレクサスではミドルポリッシュといって、新車ほど良いボディ状態ではなく、かといってクリア層が剥がれたり、あまりにひどいシミが着いていたりという状態ではない車両の磨き作業レベルとなりました。
入庫車両のボディの状態によってこの磨きレベルが変わり、作業時間・価格が大きく変わってきます。

そして磨きの作業が終われば、とうとうコーティング作業に入ります。

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今回施工するのはCeramic Pro 9H(以後セラミックプロ)の4層コートです。
ロシアで開発されたセラミックプロは、世界20ヶ国以上で認定プロショップが施工をしているコーティングです。そのコーティングは最高硬度9Hという比類なき硬度を持っており、圧倒的な耐久性を誇る今までにない全く新しい次世代セラミックコーティングです。

日常からこのレクサスに乗るため、日常使用で付く傷をこうしたコーティングで防ぐことが出来るのは大変うれしいことです。

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今回の4層コートは、ボディ全体にこのセラミックプロのコーティングを施工し、乾燥したらまた施工するという工程を4回繰り返します。
なぜ4度も施工するのか?には理由があります。

通常、ボディの表面は目に見えないレベルで凹凸があります。また細かいことを言ってしまえばナノレベルの隙間もあります。
セラミックプロの薬剤を施工すると、薬剤はボディ表面から塗料のナノレベルの隙間から奥へ浸透していってしまいます。無論、表面で硬化する部分もありますが、塗料の奥で硬化する部分がどうしても出てきます。
複数回にわたって施工するのは、この表面で硬化しない部分を無くす為であり、4度施工すればそのほとんどの面でセラミックプロがボディを覆うこととなるのです。

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さあ、これでレクサスの磨きとコーティングの工程も終了に近づいてきました。

こうしてどんどんキレイになってくるレクサスを見ていると、カーくる編集部も出来上がりの納車が待ち遠しくなってきました!

完成編の『カーくる編集部 愛車のボディケア大作戦 vol.3-コーティング完了・納車編』をお楽しみに!


取材協力:POLISH GARAGE (ポリッシュガレージ)守山店
〒463-0026 名古屋市守山区萩田町816
TEL&FAX:052-799-2888
営業時間:(平日)9:00-19:00 (土日祝)10:00-18:00
定休日:毎週月曜
HP:
http://polishgarage.com/
 

February 11,2017 Sat    愛車のボディケア大作戦  



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