フランスGPでダニ・ペドロサは11番グリッドから4位へ浮上。マルケスはクラッシュを喫し13位。
フランスGPでレプソル・ホンダチームのライダーは、明暗を分けた。ダニ・ペドロサは11番手からのスタートだったが、見事に上位進出を果たし、表彰台は逃したが4位でフィニッシュ。チームメイトのマルク・マルケスは、上位3人に迫る4位走行中の16周目に転倒し、ペドロサとは対照的にレースを楽しめなかった。マルケスはバイクを起こし、レースに復帰するプライドを見せたが、13位でレースを終えた。この結果、マルケスはシーズン最後に極めて重要な3ポイントを獲得した。
2016年シーズンは5ラウンドを終えて、マルケスが85ポイントでトップのホルヘ・ロレンソと5ポイント差で総合2位、ペドロサは53ポイントで4位。
マルク・マルケス
今日のクラッシュは残念だった。良いレースをしていたけど、どの周回も限界だったので、こんなことは起こりえること。もっと守りのレースを選ぶことができたけど、ここではそんなことをしていたら遠く後ろで終わるかもしれない。だから今日はこのようにしなければならなかった。レースでは加速中に順位を落としていることが分かったので、ブレーキングを遅らせるしかなかった。その結果フロントグリップを失ってクラッシュしてしまった。良かったことは3ポイントを獲得し、ホルヘ・ロレンソとはわずか5ポイント差だということ。そんなに大きくはない。これから去年少し厳しかったサーキットでのレースがあるけど、速くなることに期待し、良いレースにしたい。
ダニ・ペドロサ
今日の4位には満足できない。言うまでもなくもっと上位でもっと良いレースをする方が良い。全力を尽くしたけど、コンディションがいつも良いとは限らない。いくつかミスもした。その中でも予選でのミスが一番大きかった。後方からのスタートは、レースがより難しくなる。今日はレース序盤に良いグリップを得られず、速く走る感覚を充分につかめなかった。レース後半はうまくいくようになって、ロッシのペースより速いラップもいくつかあったけど、そうなるのが遅すぎた。必要なことはグリッド上位で良いスタートをすること、良いオープニングラップをすること。