MotoGP. Spanish Grand Prix. Jerez Circuit. Race
Official press release
2010/5/3
レプソルライダー、レースをリード。アンドレア・ドビツィオーツォはソロで6位フィニッシュ
レプソルライダー、ダニ・ペドロサはポールポジションからスタートし、ホルヘ・ロレンソの追撃によりトップを奪われるまでの間レースを支配した。セットアップに問題を抱えたアンドレア・ドビツィオーツォは、土曜日の予選から3つポジションを上げて6位でフィニッシュした。
12万人を超すファンの前でMoto GPレースは最高潮に達し、華々しいレースは最終ラップに決着した。
ダニ・ペドロサはライトが消えるや否や飛び出し、後続との差を広げようとした。このことは彼が2周目にファステストラップとコースレコードを記録したことが証明しており、5周目には2秒差で後ろに続いていたライバル、バレンティーノ・ロッシとの差をコンマ1秒単位で広げていった。
レプソル・ホンダチームのライダーはロッシが彼のチームメイト・ホルヘ・ロレンソに追い抜かれるまでの間、威厳を持ってレースをリードした。チームのサインボードでペドロサは、1周あたり0.5秒早いペースで追い上げるホルヘ・ロレンソが次の追跡者であることを知った。
ラスト2周、ロレンソはナンバー26のホンダをホイール・トゥ・ホイールで追跡し、レプソルライダーは2度、彼の試みをかわした。しかしその1周後、ペドロサはヤマハのライダーに追い越され、同郷のライダーが0.5秒のアドバンテージでフィニッシュラインを超えるのを防ぐことは出来なかった。最終ラップわずかの差で勝利を逃したにもかかわらず、今シーズンセットアップに問題を抱えていたレプソル・ホンダライダー、ペドロサにとってこの結果は価値あるものとなった。このレースの結果により、ペドロサはチャンピオンシップでロレンソ・ロッシに続く3位にジャンプアップした。
困難な週末、アンドレア・ドビツィオーツォはこの複雑なレースをどのように乗り切るかを知り、6位でフィニッシュした – 彼は9位からスタートした - このことにより彼は10ポイントを獲得し、チャンピオンシップ4位につけた。イタリア人レプソル・ホンダチームライダーは、この週末のセットアップで多くの問題を抱えていた。それにもかかわらず、ドビツィオーツォは良いスタートを切り、1周目で2つポジションを上げ、さらに2周の間に6位に上がったのちはレース終了まで単独で走行した。
コメント
ダニ・ペドロサ >> 2位
この結果は予期していなかった。優勝は逃したが、表彰台に立てたこととトップに近づけたことは満足だ。ここまで長い間レースをリードできるとは思っていなかったし、先頭に立ってリズムを維持することはとても難しいので、スタートにはナーバスになっていた。だからレースで先頭に立てたことには満足しているが、ピットのサインボードでロレンソが0.5秒も早いのを見た時、”う~ん、これは厳しい!”と思った。可能な限り彼を抑えようとしたが、最終的には出来なかった。
レース全体をリードした後、残りの半周での2位はもちろん残念だが、カタールでの第一戦の後の結果としては価値あるものだ。今日ここにきて応援してくれたファンのみんなと、レプソル・ホンダチームの全員に感謝している。明日からテストを開始し、さらにハードワークが必要だ。それによってル・マンでさらに改善が出来る。”
アンドレア・ドビツィオーツォ >> 6位
"良いスタートができ、最初の数周はうまくいったので6位にまで上がることができた。レース中盤はいいリズムで、トップと比べても悪いペースではなかった。このペースを残り5周までキープしたが、前のライダーを捕まえることができないと分かった時、ペースを緩めた。ここはグリップが極めて低く電子制御システムが正常に働くことが重要だが、この点で今日はうまくいかなかった。
ここでのリズムは去年よりも良かったが、レースの結果には満足していない。さらに改良を続けるが、明日新しい素材 - 新しいシャーシとエンジン – が試せるので楽しみだ。ウィンターシーズン・第一線を通じて行ってきた開発を続けるチャンスがある。今日ダニはとても早く、良いレースをして我々のマシンのポテンシャルを示してくれたことに賛辞を贈りたい。次回のル・マンでは、我々はよりコンペティティブであると確信している。”
オフィシャルリザルト
1.ホルヘ・ロレンソ (ヤマハ) 45:17.538
2.ダニ・ペドロサ (レプソル・ホンダチーム) + 0.543
3.バレンティーノ・ロッシ (ヤマハ) + 0.890
4.ニッキー・ヘイデン (ドゥカティ) + 9.015
5.ケーシー・ストーナー (ドゥカティ) + 10.034
6.アンドレア・ドビツィオーツォ (レプソル・ホンダチーム) + 23.144
ワールドチャンピオンシップ
1.ホルヘ・ロレンソ (ヤマハ) 45ポイント
2.バレンティーノ・ロッシ (ヤマハ) 41ポイント
3.ダニ・ペドロサ (レプソル・ホンダチーム) 29ポイント
4.アンドレア・ドビツィオーツォ (レプソル・ホンダチーム) 26ポイント
5.ニッキー・ヘイデン (ドゥカティ) 26ポイント