日本国内最大規模の自動車イベント、フランス車の祭典 フレンチブルーミーティング(以下FBM)が10月18日/19日に開催となった。
今回はここ何年かの悪天候からうって変わって、2日間共に天候の心配が不要なほど最高のイベント日和の天候となり、車山高原の駐車場には3000 台を超えるフランス車が大集合した。
今年で28回目の開催を向かえたFBMは、車山高原の素晴らしい景色や自然を楽しみながら、自由でカジュアルな雰囲気の中で楽しめる車の総合イベントだ。 実行委員会と地元が手を組み、この一大イベントを作りあげている。
日本全国から集まった出店者のブースを見て回り、地元グルメに舌鼓を打つ。
愛車の周りに椅子を出してフランス車の仲間達と語らい、BBQを楽しんだりも出来る。
無論アトラクションも豊富で、目の前で見る事の出来るジムカーナ大会、2CVクランク掛け競争、ゲストによるステージイベントなど、楽しみ方は豊富だ。
カーくる編集部も、昨年に引き続いて参加者としてフレンチブルーを楽しんできたので皆さんにその魅力の一端をご紹介したいと思う。
今回、編集部はフレンチブルーミーティングに参加するプジョー406クーペのオーナーの皆さんと行動を共にした。
まずは集合場所をめざし名古屋を出発し、中央道を北上してさっそく屏風山PAに立ち寄った。
するとここには名古屋の正規ディーラー シトロエン中央のFBMツアーの一団がすでに集まっていた。
お話を伺うと、今回は約25台・50名ほどのツアーという。さすがにこれだけの人数のツアーを率いてFBMに入る正規ディーラーは他には無いだろう。
さて、こちらは早々に失礼して次に向かったのは駒ケ岳だ。
駒ヶ根市にあるCafe GOOS(カフェ グース)で406クーペの皆さんと集合する事になっていた。
カフェグースに到着すると、もう406クーペの皆さんは到着されていたのでお仲間に加えて頂いた。
まずは食事の前に、グースさんにある素晴らしい愛車のコレクションを見せて頂きながらお話をさせて頂く。
モーガンの3ホイーラー、4/4、そしてフィアット チンクエチェントにシトロエン DSが並ぶガレージ。
それぞれにオーナーの愛着が感じられる素晴らしい車両ばかり。まさに夢のガレージ。
ガレージでひとしきり話をしたら、今度は食事を頂きながら車の話に花を咲かせることに。
GOOSさんのオススメの焼きカレーはまさに絶品!
ガレージの車たちを見るのも楽しいが、この焼きカレーを食べにもう一度来るのが楽しみになる味!
ぜひもう一度訪れることを誓ったのだった。
さて、食事を終えたら今度こそFBMの会場へ向かう。
でもその前に、更にひとしゃべりしてから出発したのは言うまでも無い。
中央道をピニンファリーナデザインの流麗なボディを持つ406クーペについて北上する。
このリアからの眺めも相当いい。
諏訪ICから152号を経由して車山高原へ。
10月中旬にしてはかなり紅葉が進んでいる。山が色付いて絶好の撮影スポットが多数ある。
登坂途中で軽く撮影タイム。こうしたオプションもイベントに参加する気分を盛り上げてくれる重要なファクターの1つだ。
そんな撮影の途中、次々と横を通り過ぎるフランス車たち。
年式の古いフランス車たちもFBM会場へ向かって坂をグイグイ元気に登って行く。
FBMの会場となっている車山高原スキー場に到着。
たくさんのフランス車たちがどんどん到着してくる。
スカイプラザ前の駐車場にはフリーマーケット村が広がっており、フランス車・フランスに関係する物からそうでない物まで、見ていて楽しくなる物がたくさん売られている。
フルオーダードライビンググローブ製作の
CACAZANさんも出店。既製品にはなるが、CACAZANの拘りの詰まった上質なレザノヴァのグロー ブが並べられていた。
フレンチブルーに合わせたカラフルな青のドライビンググローブに目が釘付けになってしまった編集部。
既に今年1つオーダーして購入していたので、グッと物欲を押さえ込んで店を離れた。
滋賀県の
ELSE DESIGN 馬場さんも出店。
フランス車を中心にエアプレーンなどのセンスよくデザインされた作品を展示販売されていた。
そして多くのお店(個人出店含)が個性的な商品を並べている。
ミニカーやフランス車メーカーの古いノベルティ、またオリジナルステッカーを販売されていたりと、このフリーマーケットでもいくら時間があっても足りなく感じてしまう。
来場者は自分の目で数ある出店者の中からお気に入りのお店を見つけ出し買い物を楽しんでいた。
そしてこの会場の前には、プジョー・シトロエン・ジャポンも最新の車両を持ち込んで展示をして人気を博していた。
特に注目度が高かったのは販売開始前の新型C4ピカソだ。
先代はグランドだけが日本国内で販売されたが、新型モデルはグランドとショートの2種類のボディサイズを販売するということで国内でもかなり注目度が高い。
先代からさらに洗練されたデザイン、そして居住性や燃費の向上など、今後の試乗インプレッションも非常に楽しみな一台だ。
グランドとショートではフロント・リア共にデザインが異なり、キャラクターの違いを楽しむ事が出来る。
今回カーくる編集部もC4ピカソで会場入りしている為、試乗して是非乗り比べが出来ればよかったが、残念ながらそれは叶わなかった。
試乗記はまた後日にさせて頂く事にして、本レポートではディテールだけを皆さんに楽しんで頂きたいと思う。
シトロエン NEW C4 PICASSOの詳細は
こちら
そしてNEW PICASSOのほかにも、DS3・DS5の特別限定車のFaubourg Addict <フォーブールアディクト>が展示された。
こちらも艶やかな紫のボディカラーとルーフとドアミラーに施されたDSモノグラムが素晴らしく美しい車たちだった。
そしてFBM一日目のメインイベントである前夜祭。
FBMは二日間にわたる一大イベントだが、2DAYPASSを購入している参加者が大変楽しみにしているのがこの前夜祭だ。
それぞれが宿泊しているホテルからマイクロバスや徒歩で集まり、お酒やドリンク、フリーフードを楽しむ事が出来る。
ステージではゲストのパフォーマンスが行われ、豪華賞品の当たる抽選会もある。
今年のゲストもアコーディオン奏者の田ノ岡氏、タップダンサーのレオナ、ジャズバイオリニスト ReinaKitadaとバラエティに富んでいる。
個性的でコミカルなステージは大人も子供も楽しめる楽しさがある。
お酒も入り、参加者の盛り上がりも最高となる。
是非、フランス車好きでもそうでなくてもこの前夜祭の楽しい雰囲気を味わってほしい。
前夜祭会場で素晴らしい物を発見!
唯一着物で会場にいらしたこのご婦人の帯にはシトロエンのダブルシェブロンがあしらわれていた。
素晴らしいシトロエン愛!
そしてホテルに戻れば、406オーナーの皆さんとの情報交換会という名の宴会が待っていた。FBMの楽しい夜はワインと共に更けていく。
日曜日、昨日から引き続き最高の天気になりそうな日の出間近の車山高原。
ホテルからイベント会場の駐車場へ向かう。
元406クーペオーナーのアルピーヌA610に続いて入場。
このイベント日和の快晴の空の下、406クーペとアルピーヌ、C4ピカソが並んだ。
日差しも大変強く、イベントとしてはこの上ない絶好の天気!
そしてメイングランドに個性的な車両たちがどんどん入ってくる。
タルボ・マトラ・ムレーナは1980年代のスポーツカーだ。日本には並行で輸入された貴重な車両。
センスよくモディファイされたフェイスを持つC2。
シトロエン・トラクションアバンは会場に多く見られたが、この車両が一番手を入れられていた。
高知から参加のプジョー・106ラリー この車も未だに人気が高い1台。
とても個性的なフェイスを持つシトロエン・Ami8
2CVの上級車種として開発されたこの車も最近はなかなか見る事が出来ない貴重な1台。
歴代のFBMのステッカーを飾った車両。
そしてこのイベント会場には数十件の出店者が並ぶテント村が現れる。
そのテント村を多くの参加者たちが掘り出し物やお気に入りの逸品を見つけようと必死だ。
そんなイベント会場で魅力的なブースを発見した。
横浜から出店の
CARBOXだ。
正規では日本に入らない車両を日本に持ち込み、ユーザーの期待に応えている。
今回はシトロエン C3ピカソとルノー クリオエステートを会場に持ち込んだ。
ホワイトボディが日の光に眩しく、この日も常に人だかりの絶えないブースとなっていた。
そしてもうひとつ気になったのがこちらのブース。
ロックサービス・クロッキーだ。
会場のあちらこちらには個性的な車両ばかり。
それぞれの車たちはオーナーに磨き上げられ、年式の古いものも大切に乗られているものが多かった。
日頃はどこに隠れているのかと思うほどのフランス車たちが年に一度一堂に会するFBM。
イベントの規模、楽しさ、参加した満足感共に、日本でも屈指の自動車イベントであることは間違いない。
是非、このFBMにはフランス車のオーナーはもちろん、フランス車に興味のある人であれば是非一度は参加してほしい。
◆編集後記◆
編集部のC4グランドピカソも名古屋・車山間を無事に走り切る事が出来た。
購入から5年になるが、長距離ドライブでもあまり疲れを感じさせない素晴らしい乗り味は、やはり素晴らしい。
また、今回は車山に登り、中央道で渋滞にはまったにもかかわらず燃費もそこそこ。無論、無給油で往復を走り切った。
ただ、このC4が更に進化し、新しくデリバリーが始まる新型C4ピカソが気になる。
FBMの会場で見た新型C4ピカソはスタイリングもさらにアヴァンギャルドさを増していた。
今からテストドライブが楽しみでしょうがない。