MotoGP. Grand Prix of Catalunya. Circuit de Catalunya. Race
Official press release
2010/7/4
第一コーナーでのオーバーランから9つのポジションアップ
アンドレア・ドビツィオーツォはロレンソとのトップ争いの最中に転倒
ダニ・ペドロサは今日、カタルーニャサーキットで目を見張るような活躍を見せた。第一コーナーでコースアウト、10位にドロップしたものの見事にポジションを回復し、2位でゴールイン。チームメイトのアンドレア・ドビツィオーツォは不運にもロレンソとのトップ争い中に転倒、14位でフィニッシュ。
レッドシグナルが消えるや否や、ダニ・ペドロサは再び素晴らしいスタートを見せ、2列目からのスタートにもかかわらず前方のライバルたちを抜き去ってトップで第一コーナーのブレーキングポイントへ到達した。しかしスタート後のストレートでの振動がフロントブレーキの不具合を誘発し、彼はストレートエンドまで到達して第一コーナーでコースアウトを喫した。幸運にも、10位に後退したもののペドロサはすぐにレースに復帰することができた。2周目レプソルライダーは5人のライバルを抜き去り、好スタートで先行するホルヘ・ロレンソ、ケーシー・ストーナー、アンドレア・ドビツィオーツォに続く4位を走行するランディ・ド・プニエに追いついた。
イタリアンライダーは2周目、オーストラリア人ライダーがミスの後ペドロサに追いつき追い越される間にストーナーを追い抜き、ロレンソと距離を保とうとした。ペドロサがスタートで後退したためドビツィオーツォが唯一、至近距離でロレンソを捕まえられるライダーであり、カードを切る好機をうかがっていた。しかし残り10周でミスをし、ドビツィオーツォは転倒を喫した。レプソルライダーは15位でレースに復帰し、バレンティーノ・ロッシの代役である吉川をかわして1つだけポジションを回復することができた。これによって彼はは、シーズン終盤で重要となる2ポイントを獲得した。
ペドロサは表彰台獲得に向けてのバトルに集中していた: 5周目にランディ・ド・プニエを抜いた彼は、ケーシー・ストーナーのミスにより3位に上がることができた。オーストラリア人ライダーとの激しい戦いの中ペドロサは、ドゥカティが彼を抜き去ろうとする全ての試みを防ぎ、チームメイトが転倒を喫した時、彼の守ってきたポジションは価値ある2位となった。
このレースを終えてペドロサは113ポイントのチャンピオンシップ2位、レプソル・ホンダチームメイトも今日のトラブルにもかかわらず91ポイントの3位につけている。ホルヘ・ロレンソが依然としてオーバーオールトップをキープ。
コメント
ダニ・ペドロサ >> 2位
"実に良いスタートを切り、第一コーナーに向かってトップに立った。第一コーナーに向かう途中フロントエンドに少し振動を感じたがブレーキングまで気に留めなかった。ブレーキングの時一瞬何も起きなかったので驚いたが、とにかく続けた。回復した時はすでに遅く、コースアウトしてしまった。「コーナーカット」のペナルティを受けたくなかったので、ゆっくりとコースへ戻った。その後出来るだけ早くリカバーすることに努め、失ったポジションを回復した。
ケーシーがミスをしたときに彼をパスし、何周も共に走った。出来る限りハードにプッシュしたがレース中、特にコーナリング時フロントエンドに問題を抱えていた - 今日は多くのライダーがこの問題を抱えていたと思うけれど。レースの終わりまで踏ん張ることができたし、あの1周目のあとで2位に入賞できたので、十分満足できる。目標としていたように2つ連続して良い結果が出せたので、今後のレースでも継続し、優勝に向けて戦わなくてはならない。”
アンドレア・ドビツィオーツォ >> 14位
"今日はとても良いペースで、終盤までロレンソと優勝争いができたはずだ。しかし不運にも、1周目からコーナー進入時にリアブレーキがうまく動作せず、このことがコーナー進入と中盤で問題だった。依然として速いペースで走ることができたが、ブレーキの問題でフロントに荷重がかかり過ぎてコントロールが難しくなり、常に限界近い状態だった。
そして15周目の第9コーナーで少しだけ限界を超え、転倒してしまった。残念なことだが、今日からポジティブにならなければならない。レースの先頭で戦えることを望んでいたし、今日はそれができた。自分のパフォーマンスには満足しているが、みんなハードワークしていたのでチームに申し訳ないと思っている。次回は再び先頭に立つことを狙っていく。”
オフィシャルリザルト
1. ホルヘ・ロレンソ (ヤマハ) 43:22.805
2. ダニ・ペドロサ (レプソル・ホンダチーム) + 4.754
3. ケーシー・ストーナー (ドゥカティ) + 4.956
4. ランディ・ド・プニエ (ホンダ) + 18.057
5. アルバロ・バウティスタ (スズキ) + 21.361
14. アンドレア・ドビツィオーツォ (レプソル・ホンダチーム) + 1:32.402
ワールドチャンピオンシップ
1. ホルヘ・ロレンソ (ヤマハ) 165ポイント
2. ダニ・ペドロサ (レプソル・ホンダチーム) 113ポイント
3. アンドレア・ドビツィオーツォ (レプソル・ホンダチーム) 91ポイント
4. ニッキー・ヘイデン (ドゥカティ) 69ポイント
5. ランディ・ド・プニエ (ホンダ) 69ポイント