MotoGP. German Grand Prix. Sachsenring Circuit. Race
Official press release
2010/7/19
レプソルライダーはザクセンリンクでのエキサイティングなレースに威厳を持って勝利。
アンドレア・ドビツィオーツォも、問題を抱えながら5位でフィニッシュ。
ダニ・ペドロサは、シーズン2勝目をものにし、ドイツグランプリのリーディングプレイヤーであることを実証した。レプソルライダーは、アクシデントによるレース中断後も冷静なまま能力の全てを見せてロレンソとの接戦を制し、先日ワールドチャンピオンに輝いたスペインサッカーチームのユニフォーム姿で表彰台最上段に立った。アンドレア・ドビツィオーツォも、難しいレースを5位で終えてチャンピオンシップ3位をキープした。
レプソルチームは、週末を通じて素晴らしいパフォーマンスを見せた、ダニ・ペドロサのスリリングなレースの後興奮に沸いた。ライダー数人が絡むトラブルのためレースが中断されたにもかかわらず、スペイン人ライダーは才能をいかんなく発揮し、彼の実績に新たな勝利を刻んだ。
10周目にアクシデントによりレースが中断される前、ペドロサは素晴らしいスタートを切り第一コーナーでトップへと躍り出た。1周目が終わる前にロレンソに抜かれたが、レプソルライダーはロレンソが差を広げようとしても食いついて離れなかった。彼らの後方でアンドレア・ドビツィオーツォはスタート時よりもポジションを落としていたが、1周目が終わるまでにリカバーし、ケーシー・ストーナーを抜いて3位へと上がっていた。3周後、オーストラリア人ライダーが彼を再び4位へと押し戻し、アレックス・エスパルガロ、アルバロ・バウティスタと共にランディ・ド・プニエが転倒するまでの間、彼らはロレンソとペドロサに続きバレンティーノ・ロッシとの差を徐々に広げていた。
レース再開後、ペドロサは即座にスタートし、トップで1周目を終えたが、次の週でロレンソが彼を追い抜いた。彼らが他者を引き離し始めるのに、さほど時間はかからなかった。ドビツィオーツォは4位からスタートして即座にポジションを上げたが、数周後にストーナー、ナンバー27のドゥカティに再び追い抜かれた。
前線でダニ・ペドロサは、10周目にストレートで追い抜くまでの間ロレンソのヤマハにプレッシャーをかけ続けた。レプソルライダーは早い段階でメインストレートのブレーキングにより彼をパスしようとしたが、ふくらんで持ちこたえることが出来なかった。彼は同胞とホイール・トゥ・ホイールを保ち、再開後の中盤でついにファイナルブローを与えた。ペドロサはストレートエンドでトップに躍り出たあと、数周の間ハイペースでライディングした。
レプソルライダーは周を重ねるごとにロレンソとのアドバンテージを増加させ、コンマ1秒ずつ差を広げていった。コンマ1秒の積み重ねが1秒となり、最終的にはロレンソとの差を3秒にまで広げたレプソルライダーは、12周目にはドイツのコース・ザクセンリンクの新しいコースレコードを記録して圧勝を遂げた。
ペドロサがシーズン2勝目に向けて駆け上る間、アンドレア・ドビツィオーツォはシモンセリ・ヘイデンと5位争いをしていた。ロッシは前方に離れ表彰台争いからも遠のいた今日、ドビツィオーツォはヘイデンとシモンセリによる繰り返しのアタックを防ぐのに多大な努力を要し、最終的には彼のチャンピオンシップ3位をより確かなものにする、5位でフィニッシュした。
次週、モトGPは夏休み前の最終戦、カリフォルニア・ラグナセカサーキットにて行われる。
コメント
ダニ・ペドロサ >> 1位
“レースに勝ててとてもうれしい。レースが中断されたとき、再開後にマシンのフィーリングが変わってしまうことがあるので、今日のレースは容易ではなかった。グリッドでは再びナーバスになるし、再スタートの後同じペースで走れないこともある。しかし今回はうまくいった。前半はロレンソに接近して走れたし、ペースも良かったが、中断された時は顔を見合わせて”なぜ?”と言いあった。後半はより調子良かった。トラクションを得るためにリアサスペンションを調整したが、新品のタイヤがもうなかったので、タイヤは換えなかった - 同じタイヤで走ったんだ。再び良いスタートを切ったが最初数周でロレンソに抜かれ、彼を抜き返そうとプッシュした。
最初の試みはうまくいかなかったが、次のチャンスで抜くことができた。この優勝はイタリアでのそれよりも価値がある。ムジェロは独走で他のライダーとバトルにならなかったが、今回はロレンソとのバトルに打ち勝っての優勝だから。レース前は天候がどうなるかわからなかったけど、晴天が続いて申し分なかった。表彰台でスペインのシャツを着ることを本当に楽しみにしていた。どこにも売ってなくて手に入れるのが大変だったけど、どうしてもこんな風に優勝を祝いたかった。この週末良くやってくれた、チームにも感謝している。マシンは金曜日からとてもよく、理想的だった。この調子を保ち続けたい。”
アンドレア・ドビツィオーツォ >> 5位
5位という結果にはもちろん満足していない。特に予選4位だったから。単に今日は、トップグループのライダーについていける速さがなかった。実際、彼らについていくためにかなりアグレッシブなライディングをした。その場合タイヤと体力を消耗するので正しい選択とは言えないが、先頭集団についていくためにせざるを得なかった。
この週末、正しい電子制御とマシンのセッティングが見つけられなかった。前半はセットアップが100%じゃなかったので、後半の前に少し電子制御のセッティングを変更した。セットアップが不十分でマシンのポテンシャルを使い切れず、第7、12コーナーとストレートでかなりタイムをロスした。コンペティティブになってより上位に入るため、今は来週のラグナセカが待ち遠しい。今日はダニにおめでとうと言おう。彼は信じられないようなペースでライディングしたし、優勝はチームにとってもいいことだ。
オフィシャルリザルト
1. ダニ・ペドロサ (レプソル・ホンダチーム) 28:50.476
2. ホルヘ・ロレンソ (ヤマハ) + 3.355
3. ケーシー・ストーナー (ドゥカティ) + 5.257
4. バレンティーノ・ロッシ (ヤマハ) + 5.623
5. アンドレア・ドビツィオーツォ (レプソル・ホンダチーム) + 17.158
ワールドチャンピオンシップ
1. ホルヘ・ロレンソ (ヤマハ) 185ポイント
2. ダニ・ペドロサ (レプソル・ホンダチーム) 138ポイント
3. アンドレア・ドビツィオーツォ (レプソル・ホンダチーム) 102ポイント
4. ケーシー・ストーナー (ドゥカティ) 83ポイント
5. ニッキー・ヘイデン (ドゥカティ) 78ポイント