2016年5月7日~8日にかけて、日本中のアルファロメオオーナー(以下:アルフィスタ)が待ちに待ったイベントが開催された。
今年で29回目を迎えたAlfa Romeo Dayだ。
アルファロメオデイは最新のアルファロメオからヒストリックアルファロメオまで、アルファロメオのオーナーであれば誰でも参加が出来るアルファロメオの祭典として広く知られ、毎年300台以上のアルファロメオとそのオーナーが一堂に会し、交流を深め続けてきた。
今年もゴールデンウィークの最後の週末に開催となり、日本全国から熱狂的なアルファロメオオーナーが集った。
まずは土曜日。アルファロメオデイの本開催日の前日は前夜祭が開催される。
風光明媚な長野県 車山高原のリゾートホテル リゾリックス車山高原に、本会際は勿論、前夜祭も楽しみ尽くしたいアルフィスタが多くつめかけた。
この日ばかりはホテルもアルファロメオ一色になり、施設のすべてがアルファロメオデイの為に貸しきられている。そんなホテルの駐車場には新・旧アルファロメオが仲良く並んだ。
ホテルに到着した参加者は同じアルフィスタなじみという事ですぐに打ち解け、若しくは旧知のアルフィスタ同士でアルファロメオ談義に花を咲かせる。
車を降りても、なかなかホテルに入れないオーナーが多い。
また、明日の本開催に向け、ここまで走ってきた愛車の汚れを落とすオーナーも多数いる。
アルファロメオデイの事務局によるホスピタリティは行き届いており、ウェルカムドリンクもホテルのバーで楽しむ事が出来る。遠方から参じたアルフィスタには嬉しいサービスだ。
アルファロメオデイの前夜祭は、実は本開催のイベント以上に人気があるとも言われている。
男性のほとんどはジャケット着用。女性もドレス、なかには着物で 参加する女性もいるのだが、別に気難しいドレスコードがあるわけではなく、参加者がそれぞれにアルファロメオという車のオーナーに相応しい出で立ちを考えて参加しているのだ。
それぞれにワインやソフトドリンクを楽しみながら、ホテル自慢の料理を頂く。料理は文句無く美味いが、それ以上にアルフィスタ同士の会話が楽しく、嬉しい。
無論、乾杯してあとは宜しく!といった感じではなく、今回初めて参加したメンバーの自己紹介や、アルファロメオに纏わるアイテムの抽選会もあり、大変にぎやかに、そして和やかに時間は流れる。
今年の前夜祭には、スペシャルゲストとしてCG(株式会社カーグラフィック)の加藤社長も駆けつけて参加者を沸かせた。
前夜祭の後も、車山高原という立地を生かした星空鑑賞会やメインバーを利用した二次会が企画され、参加者達はそれぞれに満点の星空やアルコールを楽しむ事が出来るのが良い。
また、それぞれの部屋に帰ってからも宴は続き・・・こんな時にしか会うことのかなわないアルフィスタ同士で、自慢の酒を酌み交わしながら夜はふけてゆく。
明けてアルファロメオデイ当日。高原の清々しい空気の中で、アルフィスタ各位は出かける準備を進める。
ホテルからイベントの本会場の富士見パノラマリゾートまでは約1時間ほどのドライブ。車山高原から諏訪市外へのダウンヒルだ。
ホテルからの道中は、同タイミングに出発したアルファロメオ達とランデブー。
916スパイダー、RZ、ブレラスパイダーなど、晴天に恵まれた高原をオープンボディのアルファロメオが駆け抜ける。
アルファロメオデイの本会場 富士見パノラマリゾートの駐車場に到着すると、そこには眩いばかりの新旧アルファロメオが集結していた!
その雰囲気は華やかであり、賑々しく、訪れたアルフィスタを興奮させるに十分だ。
今回、カーくる編集部は3台3車種のアルファロメオで参加・取材させて頂いたが、それぞれに駐車スペースが決められており、同じ種類の車両で整然と並ぶのは見ていて気持ちが良い。
また、CGの加藤社長の愛車である4Cと、FCAジャパンの広報車である4Cスパイダーがステージ前に特別展示された。
参加車両の中でも、オールドアルファで注目すべきモデルは本部テント前に並べられ、多くの視線を浴びている。
しかし、今年の注目すべきはやはり4Cだろう。クローズドとオープンモデルを合わせて30台もの台数が集結。
ローンチエディションは勿論、既にオーナー好みにモディファイされた車両も多く、会場のアルフィスタから熱い視線を集めていた。
新旧フラッグシップの164、166 どちらも維持には手がかかり、最近はイベントで見る機会が極端に減ってきている。
アルファロメオデイですら、台数が集まらないのだから残念で仕方が無い。
1990年代に驚異的な販売実績をつくった156も、乗換えが進んでいるのか台数を減らしている。
しかし、年式の割にまだまだ元気なのが155だ。熱狂的な155ファンに支えられ、今回のアルファロメオデイでも個性的な155が多く集まった。
また、今回特に気になった155がある。Powered by Engstler のスペシャル155だ。
このマニアックな車両を理解出来なかった参加者も多いのではないだろうか?
アルファロメオデイの会場には、多くの出店者があつまる。
イラスト販売のELSE DESIGNE(エルス デザイン) では、魅力的な額装イラストが多く販売された
四葉の焼印の入ったどら焼きを販売する 新月軒本舗
そして箱根から出張してきたcafe GIULIA(カフェ ジュリア) だ。
アルファロメオデイのランチはカフェ ジュリアで!というのが参加しているアルフィスタの恒例行事ともなっている。
こうした出展者が、参加者の購買意欲に火をつけるようなアイテムや食事を多数持ち込む。
参加者はそれぞれに掘り出し物を探したり、美味しい食事を楽しんでアルファロメオデイを楽しみ尽くした。
CG(カーグラフィック社)の加藤社長のトークショーも多くのアルフィスタが興味深く聞く事が出来、大満足だった様子だ。
来年、アルファロメオデイは30回の記念開催を迎える。
きっとこれまでに無く盛大な開催となるだろう。
是非、カーくる編集部もまたこのちに戻って来たいと心から思える二日間だった。
アルファロメオに浸り、アルファロメオに感激し、これほどアルフィスタである事を喜ばしく思える時間はなかなか得られるものでは無い。