並行輸入車で問題となる色々なパーツですが、同じ車種が正規輸入されていれば心配はいりません。正規インポーター(現在のフィアット グループ オートモービルズ ジャパン)は同じ車種であれば正規輸入されていないモデルのパーツも在庫していたりしますから、駄目もとで問い合わせると、ほしいパーツが手に入ることもあります。
しかし、ランチアはガレ伊太が正規インポーターでなくなり早くから並行輸入となったこと、正規インポーターである日本法人設立後には正規輸入されていないことなどから、当然部品は在庫していないでしょう。
おまけに、現行デルタは輸入台数が少なく、インテグラーレのような人気もありませんから、国内パーツメーカーが製造することも無く、イタフラ車のパーツを並行輸入しているショップでもデルタ用の取り扱いは無く、購入したショップが現地から取り寄せてくれているか、価格設定が高い(まあ希少なものを在庫すれば当然ですが)ガレ伊太頼み濃厚で、高額な純正パーツでの交換のみになります。
もっとも正規インポーターのパーツ価格設定もいい加減なものですから、こんなものがこんなにするの?とか、これってこんなに安いの?ということも結構ありますが....
そんな中、とりあえず一番交換頻度が高くなるであろうオイル関係をチェックしてみました。
先ずオイルですが、ご存知の通りFIATグループの指定オイルのブランドはセレニアです。我が家のデルタ1.9Multijet用はSELENIA SPORT 5w-40 とマニュアルに書かれています。これって私の知る限りガレ伊太も、部品並行輸入しているショップでも取り扱いがありません。
致し方ないので、FIAT承認でなくとも、SELENIA SPORT 5w-40と同じFIAT 9.55535-Z2を謳っているオイルで、オイルメーカーが各自動車メーカーの仕様準拠と謳っているものをネット検索すると、日本で手に入るものが2つみつかりました。
Shell HELIX Ultra 5W-40
FUCHS TITAN SUPER SYN SAE 5W-40
HELIXは国内販売4L缶6缶で25,400円
TITANは20L缶で18,805円
これでオイルは問題ないことが確認できました。それにどちらも156で入れていたセレニアアルファロメオより安いです。
化学合成油でリッターあたり1,000円切ると嬉しいですね。
次がオイルフィルターですが、これはePERで確認してみました。
我が家のデルタが納車された時点では当然その時リリースされているePERには情報がありませんでしたが、今Rel.80でVINを入力するとしっかりヒットしました。オーダーが6月末で製造日が7月末、現地デリバリーが8月末、これってランチアの工場が相当暇だったのでしょうか、通常こんなに早く出て来ることは考えにくいですが....
当然といえば当然ですが、選択されたオプションなどすべてが表示されます。
で、オイルフィルターとガスケットをチェックすると、なんと、日本円が表示されています。ということは、インポーターが在庫しているということになります。
パーツ番号から調べてみると、結構な車種のモデルと共通のパーツだと判明しました。
例えばジュリエッタQV 1750と同じパーツですね。
でもそれ以外は殆ど共通パーツは無いようで、オイル関係以外の現行デルタのパーツをネットで検索しても殆ど取り扱いがありません。
これから先はどきどきはらはらしながらメンテすることになりそうです。