ダニ・ペドロサが連勝、これで彼は選手権争いのトップに立った。マルク・マルケスは9位から3位にまで戻した。
ダニ・ペドロサはフランスGPで勝利し25ポイントを加え、世界選手権での生涯ポイントが3,000ポイントを越えた。ペドロサはスタート前数分の降雨で滑りやすいトラックになった歴史あるル・マン・サーキットで、非常にすばらしいレースをした。彼はカル・クラッチローと、9番手から3位に劇的な走りで順位を戻したマルク・マルケスと表彰台に立った。
冷たく濡れたトラックで6番手からスタートしたダニ・ペドロサは、スタートから三人のライダーを抜き、アンドレア・ドビツィオーソとホルヘ・ロレンソに食らいついた。オープニングラップで彼らをパスできたが、ドビツィオーソを先行させてコース上の不安要素を探る必要があった。最終的にパスし、2位のカル・クラッチローに4秒差をつけフィニッシュラインを越えた。
カル・クラッチローはマルク・マルケスより一瞬早くチェッカーフラッグを受けた。マルケスはポールポジションからのアドバンテージをうまく生かすことができなかった。マルケスはタイヤを滑らせ、何秒かのうちに9位に転落した。驚くべき走りで追い上げ、ライバルを抜き、残り2周で表彰台圏内に戻ってきた。彼は最後にはクラッチローのわずか2秒後方で、16ポイントを獲得した。
この結果、ダニ・ペドロサは83ポイントとなり、新しいポイントリーダーになった。彼の勝利は最高峰クラスで24勝になり、ウェイン・レイニーとホルヘ・ロレンソに並んだ。マルケスは77ポイントになり、ホルヘ・ロレンソと11ポイント差で総合2位。ルーキーが最高峰クラス初めの4レースですべて表彰台を獲得したのは15年ぶり。
ダニ・ペドロサ
1st - 49:17.707
重要な勝利を得られてとてもうれしい。何年もの間、MOTO GPでこのサーキットで勝とうとしてきたし、僕にとってここはいつもタフなトラックになってきていた。今日、ついにその瞬間が来た。少しは期待していたし、すごく満足している。ここでのコンディションはたいてい僕にとって厳しい。寒いし、こんな気温でバイクに乗るのは好きではないけど、今日は全力を出せた。バイクもまた良かった。トラックがヘビーウェットだったオープニングラップが特に良かった。いくつかミスをしたけど、リカバーすることができた。アドバンテージを維持し、レースに勝てた。チームとサポーターに感謝したい。
マルク・マルケス
3rd at 6.949 sec.
MOTO GPでの初めてのウェットレースだったので、この表彰台はほとんど勝利として数えたい。トップスリーで終えることなんて思ってもいなかった。それにスタート時に最前列から相当に順位を落としてしまったことに耐えながら、最終的に3位で16ポイントというのは選手権争いにとって大事なことだ。僕らはとても良い週末だったと言えると思う。ドライでのセッティングはよかったけど、雨になりスタートでしたミスから学ぶのは自分次第だった。雨のトラックでは乗るのがきついことが分かったので、改善が必要だね。次戦ムジェロでパフォーマンスを維持するのは難しいだろうけど、100%で挑戦していこうと思う。すばらしいレースで勝利したダニをお祝いしたいし、チームのみんなに感謝したい。