Official press release
2010/03/19
アンドレア・ドビツィオーツォ、タイムシート3位でプレシーズンを終了、ダニ・ペドロサは13位
今日カタールで深夜に2010年Moto GPプレシーズンが終了し、次に800ccのエンジンが唸りを上げるのは4月9日(金)に始まるカタールグランプリのフリープラクティスになる。それまでの間、2010年シーズン全18戦の開幕に向け、ライダーとメカニックはサーキットから離れて準備を続ける。
レプソル・ホンダチームは、今回のテストで得られたデータを分析し、イタリア人・ドビツィオーツォの場合はマシンを微調整し、スペイン人・ペドロサについては解決策を見つけることに残された2週間余りを利用する。アンドレア・ドビツィオーツォは、トップのストーナーに遅れること0.510秒、2位のロッシとは0.019秒差の3位でフィニッシュし、ダニ・ペドロサはその時点では事がうまく運んでいないことを表す、13位でテストを終えた。
午後6時、再びライダーたちは日が暮れてスポットライトに照らされているロサイルのコースへと戻っていった。そのとき温度計は26℃を指し、湿度は60%を下回っていた。アンドレア・ドビツィオーツォは計66周を走行し、アスファルトが良好な温度を保っている38周目にベストタイムを記録した。時間が経つにつれコースは冷えていき、何人かが転倒を喫する結果となった。イタリア人のレプソル・ホンダチームライダーは終盤レースのシュミレーションを試みようとしたが、コース外にいるときに発生した問題によりキャンセルを余儀なくされた。にもかかわらずドビツィオーツォはチームの仕事と新しいホンダRC212Vのパフォーマンスに非常に満足をしてロサイルのコースを後にした。
ガレージの反対側でダニ・ペドロサと彼のテクニカルチームはマシンのバランスを取るために苦闘していた。その時点で、未だ新しいサスペンションはコーナー進入と脱出時に極めてナーバスだった。彼は問題点がマシンのリアにあると突き止め、カタールでの2日間を通して幾多のテストを行ったにもかかわらず、全体で13位というポジションは楽観できる結果ではなかった。しかし、テクニカルチームとこのレプソル・ホンダチームのライダーは、彼らが逆境に打ち勝てることをすでに幾度も証明しており、続く2~3週間の間、解決策を見つけるため日本でハードワークを続けるだろう。
4月11日の週末、ロサイルサーキットでカタールグランプリ、2010年のMoto GPチャンピオンシップが始まる。
コメント
ダニ・ペドロサ >> 1’56.935 56周、301km
“今日のセッション最初から改善に取り組んだが進展がなく、もちろん今回のテスト結果には満足できない。最初のレースに向けて良いポジションでないことは明らかで、次回ここに戻ってくるときには予選で可能な限り早く調子を上げなければならない。
未だに、リアまわりの問題のせいでマシンの挙動が安定しないことに苦しんでいる。このために、コーナーで必要以上に減速しなければならない。前向きに取り組み、事態を好転させる努力を続ける。”
アンドレア・アオビツィオーツォ >> 1’55.879 66周、355km
“意義ある進歩があり、この2日間のテストに満足している。ホンダとチームのハードワークのおかげでペースも安定感も向上し、今日3番目のタイムが出せたことはうれしい。今日はマシンセットアップと重量配分の微調整に取り組んだ。
セッションの最後にレースのシミュレーションをしたかったが、湿度のせいでコースがとてもスリッピーだった。それでもストーナーとの差を縮め、バレンティーノにも近づくことができた。もちろん更に作業を続けなければならないが、最初のレースに向け現時点でのマシンの完成度には満足している。”
オフィシャルリザルト
1. ケーシー・ストーナー (ドゥカティ) 1:55.353
2. バレンティーノ・ロッシ (ヤマハ) 1:55.860
3. アンドレア・ドビツィオーツォ (レプソル・ホンダチーム) 1:55.879
4. ニッキー・ヘイデン (ドゥカティ) 1:56.115
5. ロリス・カピロッシ (スズキ) 1:56.195
13. ダニ・ペドロサ (レプソル・ホンダチーム) 1:56.935