アンドレア・ドビツィオーソはチャンピオンシップで戦う彼の可能性を信じて、ワールドチャンピオンシップ開始前にカタール・ロサイルサーキットで3月13・14日に行われる、2011年最後のテストに向かう。彼の2011年型レプソル・ホンダRC212Vの見せた進化に自信を持ち、イタリアンは過去数年のうちでもっとも激戦が予想されるシーズンに臨む。
Q.「今週末は、第1戦前の最後のプレシーズンテストがカタールで行われます。チャンピオンシップをどんな位置で戦いたいと思いますか?」
「僕らはチャンピオンシップを勝ち抜く可能性が大いにあると信じている。現状、特にタイムアタックそしてレースのペースでも少し、僕はダニやケーシーほど速くない。僕らは2回のテストを同じサーキットでやったので、他のコースでのレベルと、ライバルたちとの違いを知らなくてはならないが、戦えるチャンスは大いにあると思う。依然としていくつかの改良と、フロントエンドの問題を解決しなくてはならないが、よいシーズンを送れると確信している。チャンピオン争いに加われるかどうかについてはまだ分からない。
Q.「カタールGPは4日間です。このスケジュール変更についてどう思いますか?」
「好きじゃない。長すぎる。1セッションのみの日が2日間あるということが最良とは思わないが、みんな同じだし、大きな問題とは言えないだろう。
Q.「レプソル・ホンダチームは3人の素晴らしいライダーがいて、みな速く、現状マシンの調子もいい。今年のチャンピオンシップはかなりペースが速くなりそうですが、どう思いますか?」
「ここ何年かよりも速く、また僅差になると思う。
ホンダとヤマハのレベルはとても近く、レースとチャンピオンシップで勝つチャンスをもったライダーが、両ブランドで6人いる。
僕らはまたバレンティーノ(ロッシ)に注意しなければならない。みんなが知っているように彼はとても強いから。HRCワークスチームに3人のライダーがいることは重要で、すごくモチベーションが得られる。
こんなにハイペースのプレシーズンテストは見たことがない。セッションごとに皆大きくタイムアップしている。全員がトップを取りたいと思っていて、とても意欲的だ。
これはホンダが常にレースをリードして戦える可能性があるということであり、重要なことだ。」
Q.「現時点でのマシンの優位点は?」
「 パワー!疑いない優位点の一つだ。ブレーキングにも優位性がある。
残念ながら、リアのスタビリティにまだいくらかトラブルを抱えている。しかしフロントエンドは良く動くし、トラクションも良い。このパッケージは戦闘力があると信じている。」
Q.「改善しなければならない部分はどこですか?」
「レースのシミュレーション中にフロントエンドに見つけた問題はとても重要であり、解決しなければならない。リアのスタビリティについても。時折チャタリングがあり、これを解決すればマシンはパーフェクトだ。」
Q.「以下3つの要素について教えてください。」
クラッチ:
「これがスタビリティ欠如の要因だと思う。僕はエンジニアじゃないけど、そう感じた。」
エンジンブレーキ:
「マレーシアでの2回目のテスト初日に大きな改良点に気がついた。それで、僕はエンジニアの仕事にうれしくなった。」
ニューサスペンション:
「2011年仕様のサスペンションはとてもよい。挙動がよく、ブレーキングを遅らせることができる。フロントに少し振動があるが、データに現れない。ライダーだけが感じるもののようなので、大きな問題ではない。」