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ケーシー・ストーナーとアンドレア・ドビツィオーソ
オランダグランプリで、ケーシー・ストーナーが3位のドビツィオーソ・8位の青山博一を従えて2位でフィニッシュ。ケーシー・ストーナーはアッセンでも表彰台に立ってさらに20ポイントを獲得し、2位ホルヘ・ロレンソとの差を28ポイントに広げた。3位はレプソル・ホンダのチームメイト、アンドレア・ドビツィオーソで、2位のスペイン人と総合で9ポイントの差になった。レプソル・ホンダチームの一員としてレースに臨んだ青山博一は、前日クラッシュしたがすばらしいパフォーマンスを見せ、8位でフィニッシュした。

レースはドラマティックに始まった。ドビツィオーソがスタートから一つポジションを上げ、チームメイトのケーシーストーナーの前でスピーズ、シモンセリ、ロレンソに続いた。最初の左コーナーでシモンセリがロレンソを抜き、その直後にクラッシュしたため、ロレンソは彼をかわすことができなかった。この事故でドビツィオーソとストーナーは順位を上げてオープニングラップをそれぞれ2位と3位で終えたが、スピーズとの差は2秒半以上になっていた。2周目ストーナーはチームメイトをかわし、25周を残して3秒以上、3周目には4秒の差で前方を走るスピーズを捕らえようとした。ドビツィオーソもストーナーもオランダのサーキットで速かったが、レプソル・ライダーがアメリカンとの差をコンマ1秒縮めるたびスピーズは次の周回でアドバンテージを回復した。
差はラップ毎に広がっていき、ポジションは変わらぬままだった。ベン・スピーズが、レプソル・ホンダチームのデュオ、ケーシー・ストーナー、アンドレア・ドビツィオーソの前でMOTO GP初優勝を果たしたが、レプソル・ライダーたちは総合での順位を固めた。オーストラリアンはホルヘ・ロレンソとの差を28ポイントに広げ、3位アンドレア・ドビツィオーソは2位との差を9ポイントにした。
このレースにダニ・ペドロサの代役で出場した青山博一は“カテドラル”の名で知られるアッセン・サーキットで、1周目に12番手グリッドから4つ順位を上げて8位でレースを終え、称賛に値する走りを見せた。日本人ライダーは孤独なレースを戦ったが最後まで順位をキープし、このコースでさらに8ポイントを獲得した。

【アンドレア・ドビツィオーソ 3位 at 27.506 sec.】
今日の表彰台に本当に満足している。
チャンピオンシップ争いにとって良い結果が、難しいレースウイークを過ごして得られた。トラック・コンディションはタフだった。グリッドについた時天候はまだ変わりやすく、トラックは完全に乾いていなかった。そのため安全なタイヤの選択としてフロントにソフトをチョイスした。この選択がレースに影響を与えた。なぜならケーシーについて行こうした時にフロントのグリップをなくしてハードにプッシュできなかった。これが今日唯一残念だったことだ。
その後、15周目ぐらいからリアに変な振動が出だした。とても不快な振動で、何が原因なのか分からなかった。バレンティーノとの差が十分にあったので、3位を守るために注意深く走った。レース後フロントタイヤにいくつか問題があったことが分かったので、ブリヂストンが分析するだろう。
とにかく、連続して2回表彰台に立ち、今のところ総合3位であることは、僕らが重要な局面にいることを表している。その上今日の結果でホルヘとの差を縮められたし、チャンピオンシップで3位のポジションを固めることが出来た。
来週のムジェロのレースを楽しみにしている。コースはファンタスティックで、観客はすばらしい。

【ケーシー・ストーナー 2位 at 7.697 sec.】
今日は勝つために挑戦したかったけど、週末の運び方にはとても満足している。表彰台フィニッシュと価値あるポイントを得られ、とてもうれしい。
昨日僕らはマシンのセットアップがうまくいかなかった。だから今日いくつかの変更をしてよりよいフィーリングを得ようとしたが、残念なことにウオームアップ走行ではそれを試すチャンスがなかったので、効果が分からないままのセットアップでレースに臨んだ。昨日のクラッシュ後から少し痛みがあり、レース中盤から左コーナーで肩に問題が出始めたが、全般的にベンについて行けるだけのペースがないことはわかっていた。
彼を捕らえようと可能な限りのことはしたけど、彼はアドバンテージを保ち、さらに差をつけ始めていた。素晴らしいレースをしたベンにおめでとうを言いたい。でも僕らにとってはポイントをとることのほうが今日は重要だった。

【青山博一 8位 at 1:10.753 min.】
まず初めにレプソル・ホンダチームとHRCに感謝したい。そして昨日のアクシデントは申し訳なかった。
レースに理想的ではないコンディションと状況でタフな週末だったが、これについてはどうしようもなかった。昨日のクラッシュによる痛みもひどかったけど、短い時間の中で全力を出す努力をし、レースを楽しめたことに満足している。
レースは本当にタフだったけど、中盤からラップ毎に良くなってきて安定感が得られた。チームはとても良い仕事をしてくれ、ダニのバイクに乗ってすばらしい、スペシャルな経験をさせてもらい感謝している。
この経験はとても勉強になったし、ライダーとしてステップアップできたと思う。いつかまたこのチームに戻ってこられるように頑張りたい。次のレースにはダニが戻ってくるので、自分のマシンに戻れてハッピーだろうと思う。



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