ペドロサが今シーズン2勝目をあげ、トップと18ポイント差に詰め寄った。
ケーシー・ストーナーはケガに打ち勝ち4位になった。
ダニ・ペドロサはインディアナポリスGPでポールポジションから勝利という完璧な週末を送った。この勝利は彼の今シーズン2勝目で、アメリカのファンにとって素晴らしいショーになった。
特筆すべきは、ケーシー・ストーナーもだった。彼は前日の予選でのクラッシュでの右足首の骨折とねんざに苦しんだにもかかわらず、表彰台に肉薄する4位となった。
ペドロサは良いスタートをしたが、ベン・スピーズに第2コーナーで抜かれてしまった。彼は冷静を保ち、ここがホームコースであるベンの後ろにピタリと付き、3周目でトップに戻ることを試みた。3周目では成功しなかったが、4周目についにインディアナポリスのストレートで抜いてトップに立った。その後は自身インディ2勝目へ突き進むことになった。彼は2位ホルヘ・ロレンソと10秒以上の差を開き、2012年の2勝目を挙げた。
チームメイトのケーシー・ストーナーは、前日の予選で右足首を骨折とねんざし、ほとんど走行できなかったが、6位からレースが始まった。ディフェンディングチャンピオンは、レースの前に痛み止めの注射を打ち、第1コーナーで2つ順位を落としたが、1周目の終わりには1つ順位を回復していた。2位のベン・スピーズがエンジントラブルで苦しんでいた頃、アンドレア・ドビツィオーソ、アルバロ・バウティスタ、ステファン・ブラディと表彰台圏内を争った。ストーナーは4位でレースを終え、貴重な13ポイントを獲得し、合計ポイントは186ポイントになった。
ペドロサは207ポイントで、トップのホルヘ・ロレンソは225ポイント。
ほんの少しの休息で、選手権は来週のグランプリに向けてチェコに移動する。
ダニ・ペドロサ 優勝
この勝利はとてもうれしいし、本当にこの週末すばらしい仕事をしたチーム全員に感謝したい。バイクは完璧だった。
レース序盤はスタートからペースが速く、難しかった。
ベン・スピーズにパスされたけど、今日は勝てるペースがあったので、落ち着いていた。トップに立って、かなり良いペースで差を広げた。第2コーナーでニュートラルに入ってしまうミスをして、ホルヘが1秒差を縮めた。でも、自分のペースを取り戻すことができ最後まで快適に走れた。ホルヘはリアのソフトタイヤに少し苦しんでいたのではないかと思う。僕らは今シーズン2勝目を獲得した。すべてのポイントが重要だ。
また、ケーシーの結果をお祝いしたい。彼のコンディションで見事なレースだったし、彼は次戦ブルーノではまた強くなるだろうと思う。
ケーシー・ストーナー 4位
この週末はとても残念だった。
金曜日の午前に良いスタートができた。その後午後の練習走行では少し問題があった。ポールポジションと勝利の確信があった。でも不運なことに予選でひどいクラッシュをしてしまった。クラッシュによるケガがそれをとても困難にし、セットアップの貴重な時間を失ってしまった。朝のウオームアップでは快適にバイクに乗れた。セットアップよりもすべての感触を得ようとしていた。
レースはやはり難しかった。ラフなスタートによりポジションを落としてしまい、順位を戻すのに頑張らなければならなかった。順位を戻したら、不運な事にベンがバイクを壊して、僕は白煙の中に入ってどこにいるのか分からなくなり、再び順位を落とすことになった。最後までペースを維持することができなかった。
痛み止めの注射の効果は、レースの中盤辺りから効き目がなくなり、体の中でケガをしていない部分で補おうとしたが、力尽きてしまった。アンドレアに表彰台を譲るのは悔しかったけど、僕らはできることはすべてしたし、少なくてもバイクに乗り、幾つかのポイントを取れた。