ペドロサがロレンソとの激しいバトルを繰り広げながらの息をのむ最終ラップで申し分のないレースをした。この勝利は2012年の3勝目であり、彼にとって2回目の連勝となった。
ダニ・ペドロサはチェコGPで記憶に残るレースをした。選手権争いトップのホルヘ・ロレンソとスリリングな戦いで、ペドロサは2回オーバーテイクがあった熱いファイナルラップの末、シーズン3勝目を挙げた。ペドロサはブルーノでタイトル争いを保持し、総合ポイントで13ポイント差に迫った。
3番グリッドからのスタート、ペドロサはスタートで良い場所を確保し、シリーズトップのホルヘ・ロレンソの後ろに入った。両ライダーは互いに好敵手を見るように絶えずコースレコードを破りながら速いペースで先導した。中盤ペドロサは最終シケイン前のブレーキングでロレンソを抜き、トップに立った。
両ライダー共に極限状態でのバトルが続く。レースは最終ラップでピークに達した。ロレンソがペドロサの前に戻るためになめらかなコーナーでヤマハの軽快さを発揮した。ペドロサはブレーキングで速い動きを繰り返し応戦した。彼はインサイドを通って滑り、最後の瞬間にポジションを維持しようとするロレンソから広く逃げながらブレーキをかけた。最終コーナーでの攻防を制し、ペドロサはシーズン3勝目に向けてストレートを加速した。そして1週間で2勝目を挙げた。
これはペドロサのブルーノでのMotoGP初勝利だった。彼は125ccと250ccでは勝利したことがある。彼は8戦連続表彰台を達成、また12戦中11戦で表彰台に立った。ペドロサは現在総合で232ポイント、ロレンソと13ポイント差で、シーズン終盤で最大150ポイントを獲得する可能性が残っている。
ダニ・ペドロサ 優勝
今回は自分のMotoGPでベストレースだった。大差での勝利はいつも良いけど、ホルヘとの今回のようなバトルはもっと価値がある。最終ラップは難しかった。なぜならホルヘはコーナーの中盤でとても速く、自分の右側から聞こえたし、少しの差では彼に抜かれると思っていたから。実際に左コーナーでは通常以上に開いてしまったし、そこに彼がいた。正面に彼のバイクを見れた。残り半周、前より神経質になったけど、ラップの最後にいくつか自分が速いポイントがあることが分かっていた。坂道でベストな走りをすることを心掛け、最終コーナーで彼の隣に並んだ。ブレーキをゆるめ、コーナーでサイドバイサイドになり、自分のラインを取ることができ、レースに勝った。
この勝利は信じられないし、本当にうれしい。チームのみんなと、また父にとっても彼の誕生日だったのでよかった。チャンピオンをめざし、ホルヘはとても強いし、いつもトップ2にいるので、僕らはこの勢いをキープしなければならない。シーズン終盤に向けて、テストがセットアップに重要になってくるだろう。そこでできることを見てみようと思う。