ペドロサはテクニカルトラブルで最後方からのスタートとなり、1周目に後ろから衝突された。レイは自身のモトGPデビューを8位で終えた。
今回のサンマリノGPはペドロサにとって良い日にはならなかった。スターティング・グリッドでの複雑な手順によるミスがあり、さらに1周目にヘクトール・バルベラに接触され、ペドロサのレースは早々にして終わった。よってレースの勝者ホルヘ・ロレンソとしては事実上の競争がない結果になり、38ポイント差で選手権争いをリードすることになった。
欠場しているケーシー・ストーナーの代理出場のジョナサン・レイは世界選手権デビューを中身のあるトップ10内フィニッシュで達成した。この日はレース直前でペドロサにとって最悪の日になった。
ドゥカティのカレル・アブラハムのトラブルの影響でスタートが延期になった後、ペドロサは一旦タイヤウォーマーを外したフロントホイールにトラブルが発生した。最終的にはメカニックがフロントホイールのロックを解除することができたが、スタート前の処置に許された時間を上回り、グリッドの最後尾スタートを強いられた。
スタートし、ペドロサは堅実なスタートをした。彼は初めの数メートルで順位を上げたが、混雑を避けようと慎重に走った。彼の顔をそんなに多く見れなかった。8コーナー、10位を走っていた時、彼はヘクトール・バルベラに追い出された。バルベラがペドロサのリアホイールに接触し、ペドロサをレースから放りだした。リタイヤにもかかわらず、ペドロサはレースの勝者ホルヘ・ロレンソと38ポイント差でタイトル争いを続けている。表彰台は2位にバレンティーノ・ロッシ、3位にアルバロ・バウティスタがそれぞれ上がった。
レプソル・ホンダチームのもう一方のガレージ、ジョナサン・レイが自身のモトGP初レースで8位に入賞した。彼はレースの大部分を孤独に走っていた。トリッキーな天候のせいで、代役のライダーにとって難しい週末になった。レイはモトGPデビューレースでシングルフィニッシュを達成した。
選手権は2週間後のアラゴンに向かう。ここではペドロサが最近実のあるテストを行った。2012シーズンは残り5レースあり、125ポイントをつかむことができ、まだ戦いは完全に決まってはいない。
ダニ・ペドロサ リタイヤ
同時にいろんなことが起こった。進行がまったく明確でなかったので、リスタートから始まった。1分か3分か。ウォーマーを取るのか取らないのか、誰も分からなかった。僕らは周回についても26か27か違った情報が入ってきた。それから突然レーススタートまで1分と知らされた。ボードでのサインはまったくなかった。メカニックは準備に追われていた。フロントホイールのウォーマーを外そうとしたけど、1分前の通告が出て、もうバイクに触れることができなくなり、後方に追いやられた。集中を続けるように、1周目にミスをしないように、鮮やかなオーバーテイクをしようとした。そして6コーナーで8位か9位だった時、バルベラが後方からぶつけてきた。そしてそれで終わり。
今さら言うのは簡単だけど、グリッドの最後尾からのスタートでも、レースに勝つチャンスがあったと思うから、とてもがっかりしている。僕にとって選手権争いは明らかにさらに困難になったけど、同じように戦っていこうと思う。できる限りすべてやってきた。バイクはよく動いているし、僕もうまく乗っている。まだ終わっていない。5戦残っているので、ベストを尽くすよ。
ジョナサン・レイ 8位
タフなレースだった。僕はリズムをつかみ、それを維持出来るようにしたかった。まだ限界近くがどこかも分からないし、幾つかの場面では分からなかったし、いくつかミスをしてふくらんでしまった。それは信用の問題で、まだマシンに慣れていない。
レースを通して上達したことにとても満足している。どのようにタイヤが摩耗するのか、どのように燃料を使うのか、どのようにバイクを扱うのかなど、レースの距離でテストではつかめない多くのことを学んだ。
序盤はニッキー・ヘイデンが差を広げていったが、最後には近づいた。でも抜くことはできなかった。8位だったことは良かったけど、前との差は少しフラストレーションがたまる。全体的には本当によかったし、アラゴンでの次のチャレンジを楽しみにしている。
すばらしい仕事をしてくれてサポートしてくれたレプソル・ホンダチームのみんなと母国のファンのみんなに感謝したい。