マルク・マルケスがハッキリしない天候にも負けず、モトGPのバイクに初めて乗車した。チームメイトのダニ・ペドロサは2013年に向けてのテストでファステストラップを記録した。
バレンシアGPが終わり、レプソル・ホンダチームは2013年シーズンに向けて火曜日と水曜日からスタートする計画だった。2013仕様のバイクで、マルク・マルケスは前日火曜日に初めてのモトGP乗車の準備をしていたが、雨が降り気温が低く悪条件のため、水曜日にデビューを果たした。
天気予報ではコンディションは変わらないという予報だったが、朝には太陽が出てきてアスファルトはゆっくりと乾いてきた。現地時間の午後3時ごろからトラックは完全にバイクに乗れるようになってきた。マルケスとチームがガレージで新しいチームメイトがどのようにスタートするか見守っている中で、ダニ・ペドロサはスリックタイヤで始めた。
3時半、マルケスがリカルドトルモサーキットでメディアからの大きなざわめきを受けながらついに自分のホンダに乗った。マルクは初めの仕事を7周で終え、6周目の1'35.846がベストタイムだった。
初めの印象を伝えるために戻り、再び21周を計測した。結局28周のうちの27周目に1'33.403のベストタイムを出した。これは7番手のタイムで水曜日最も速かったペドロサとは1.081秒の差だった。
ペドロサのベストラップは30周のうち25周目に出した1'32.322。彼は2012年のバイクと2013年の両方を使用した。マシンの主な違いは新しいモトGPのレギュレーションによる重量増加ぐらいだった。
ペドロサは2013年2月(5〜7日)にセパンで始まるテストまで休みを取る。マルケスは今月26日から28日にマレーシアのサーキットでトラックに戻り、モトGP車両への対応を続ける。モト2クラスのチャンピオンは2月のテストで再びペドロサに合流する。
ダニ・ペドロサ
二日間のほとんどが悪天候で何もしていなかったけど、二時間トラックに出て新しいバイクで初めの感覚を持つ基本的な仕事ができたから最後にはよかった。僕には効果的なテストだった。日曜日にレースで使ったバイクでスタートして、来年のバイクに乗り換えた。基本的に同じだけど、2013年のレギュレーションに合わせるために少し重くなった。本当に良い情報を得られたし、今エンジニアたちがデータをチェックし、分析し、重量増加により良く適応するためにバイクに何かをする必要があるだろう。僕はブレーキとストレートで感じ取れた。今は激しいシーズンの後で少しリラックスし、セパンで2月にまた動き出す準備をする時だ。来シーズンに向けたテストでその年を締めくくるのはいつも良いことと考えているが、来シーズンを力強くスタートするためのバイクの改良がとても良い状態であり、すべてがうまくいっている。
マルク・マルケス
とてもうれしい!トラックがドライになるのを待って、ついにバイクを試すことができたけど、これまで長く時間がかかった。最後には我慢できなくなり始めていた。トラックが乾いてきていたので、出ることを決めた。初めはまったく違ったけど、バイクのパワーの感じ方がとてもすばらしい。ストレートでかなりウイリーをしてしまったけど、どの出口でも次第に自信が出てきたし、周回毎に速くなってきた。まったく大きな違いがあるから、モト2からのライディングスタイルを変えようとした。改良する点や挑戦する点がいっぱいある。フロントタイヤも自分が使っていたものとまったく違うけど、もっと重要なことは良いスタートができたことと、チームにとって良い印象を持ったことだ。