レプソル・ホンダのマルケスがシーズン2勝目、選手権争いをリード。ダニ・ペドロサはケガの影響でスタートできなかったが、マルケスと2ポイント差で2位。
ドイツGPの結果によってモトGPの順位が変わった。マルク・マルケスのシーズン2勝目が総合順位でトップに導いた。
練習走行中でケガを負ったダニ・ペドロサとホルヘ・ロレンソの欠場のなかマルケスがとてもよく走った。モトGP第8戦はマルケスがポールポジションを獲得し、ファステストラップをたたき出して勝利。シリーズリーダーをペドロサから奪取した。
ペドロサは前日の転倒の影響で最後の最後まで決勝に出れるか分からなかったが、午前中の医師の判断でレースをスタートできなかった。
スタートは、マルケスがポールポジションの優位性を発揮できなかった。ステファン・ブラドル、バレンティーノ・ロッシ、アレックス・エスパルガロに抜かれた。我慢して、3周目でエスパルガロ、5周目にロッシ、6周目にブラドルを抜いた。マルケスはライバル達が追ってこれないペースでラップ毎に差を広げていった。カル・クラッチローが2位になり、残り8周でマルケスを捕らえようとしていたが、マルケスは彼との差を保ち、ついに1.5秒差でフィニッシュラインを駆け抜けた。
ドイツでの出来事を整理する時間がほとんどない中、モトGPは今週末アメリカに移動する。見応えのあるラグナ・セカ・サーキットで金曜日から再開する。
ダニ・ペドロサ
今朝メディカルセンターでチェックをしてもらい大丈夫と感じた。肩は痛いけど他は良いと感じた。医者はウオームアップ走行に出ても問題ないと宣告した。セッションのちょっと前にまためまいが始まって、血圧が下がった。医者がトラックにまで診にきてくれて、僕はセッションに参加しないことを決めた。モーターホームに休みに戻ってもまだめまいと吐き気を感じた。医者がモーターホームに戻り、レースに出てもいいとはどう考えても言えないし、だから不向きだと断言すると僕に知らせた。
マルク・マルケス
1st - 41:14.653
勝ててうれしい。ダニとホルヘがいない週末の環境のもと、良いレースをすることが重要だった。彼らには早く回復して欲しい。勝利は重要だけど、彼らがいない表彰台はまったく感じが違った。最大ポイントを獲得する準備ができていたし、前回の時とは違って完璧に乗ることができたからいい結果になった。レースをリードし、2位との差を維持できた。もう少しバトルしたレースの方がよかったけど、いい経験になった。うれしいと言うべきだし、バイクで休む時間がないサーキットで体力的に維持できた。ラグナ・セカでどのようにレースを進めるかを考えている。そこでは一度もバイクに乗ったことがないので厳しいGPになるだろう。少しずつ落ち着いて、スピードを上げていくよ。