FFアルファ乗りの方なら一度は感じたことがあると思いますが、大回りで一回でUターンができないとか、住宅街の角を曲がるのに切り返さないといけないといった経験がないでしょうか?
私の場合、164と156で何度も経験しました。傍から見ると「なんだあいつあんなところで切り返して下手くそやなぁ」って思われているのだろうとなんとなくもどかしさを感じたものです。
デルタではそれが解消しました。最小回転半径で見ると大差ないというか、我がデルタ18インチモデルは切れ角が17インチより少ないようで156より大きいのですが。
正確にはオーバーハングやホイルベース、切れ角総合しての判断が必要なため最小回転半径の数値は目安でしかないのですが、明らかに小回りが利きます。
これはちょっとした喜びでした。
さて、今度は落胆?は少し大袈裟かもしれませんが、1,000km点検でリフトアップしたデルタの足回りを眺めていると、ショックアブソーバにMade in Indiaとの記載が。(写真は撮り忘れました)
昔から欧州車は欧州内の部品メーカー名を堂々と表に出して組み込んでいたので、単一製造国の可能性は少ないですが、先進国といわれた国々が並んでいました。しかし、最近ではアジアや旧共産圏などの国名が多数を占めてきており、あの超高級車アストンマーチンのリコールでは中国からの調達部品についての問題が話題にもなりましたし、世間のありとあらゆる工業製品の電子部品にいたってはかなりの部品が中国、韓国、台湾製ですから今更致し方ないとはわかっているのですが、でも何か複雑な気持ちです。
中国で組み立てられる欧州車、過去の話ですがタイで組み立てられた156とか、ポーランド工場で組み立てられるイプシロンとか、組立工場もあちこちに散らばり、そのうちメーカー本国組立の自動車が一切が手に入らなくなるかもしれません。そうなるとさすがに寂しいですよね。
もっともイタリアで組み立てたから品質が上なわけではありませんが昔のアルファ南北工場時代には相当品質に差がありましたし、昔のランチアやマセラッティにいたっては・・・
やはり実用性と工業製品の品質にこだわるだけなら国産車が一番良いのでしょうね。(マーチなど一部を除く?)