そして、ここから各章で具体的に何を書いていけばいいか説明していきます。
■What(どんなクルマを)
紹介文の最初に書くのは、What。このWhatには、オーナーさんもドライバーさんも伝えたい、知りたいどんなクルマをシェアしているかを記載します。記載する内容は、愛車の魅力だけでなく、オーディオなどの「装備」やトランクにどれくらい荷物が乗るかなどの「スペック」、あとは他のクルマなどにはない便利機能などドライバーにアピールしたい点があれば、どんどん書いていきましょう。
■Where(どこで)
次に書くのが、Where。このWhereには、シェア開始時のクルマの引き渡し場所、返却時の受け取り場所を記載します。記載する内容には、実際に引き渡しする具体的な場所(例.自宅駐車場やコインパーキング等)、駅からの距離(徒歩10分)などの情報を書いていきます。
アプリ内では、紹介文の下にWhereの情報を記載する「受け渡し場所」という項目がありますが、もし可能であれば紹介文中に記載した方が、ドライバーも一連の流れで情報を把握し易いでしょう。もし記載情報が多くなり、紹介文中では長くなるようであれば、紹介文中は要点に絞り、「詳細は受け渡し場所に記載。」などと注釈を残して、細かい点を「受け渡し場所」に記載すると、ドライバーにとって親切かも知れません。
■When(いつシェア可能か)
3つ目に来るのがWhen。このWhenに書く情報は、いつシェア可能か。Anycaでカーシェアをされているオーナーは、大半が会社員で、平日のシェアの対応は出勤前に限られる方がほとんどだと思います。そこで具体的に、何時なら引き渡しの対応が可能か、そして何時なら受け取りの対応が可能かなどの情報を記載していきます。この情報は、平日・休日などオーナーのスケジュール、2つ目で書いたWhereの場所の数によって、いくつかのパターンが出てくると思います。
■Who(誰が対応するか)
残り3つです。4つ目に来るのが、Who。このWhoに書くのが、誰が対応するかです。オーナーの中には、場所と時間によってはご家族の方などが代理の方が対応するケースがあるかも知れません。その際には、当日クルマ引き渡しの際にドライバーを驚かせないように、事前にドライバーに伝えとくことをお勧めします。オーナー以外の方が対応するケースがない場合は、この項目は不要かも知れません。
■How(引き渡しから受け取りまでの流れ)
5つ目に来るのが、How。このHowには、どういう流れでクルマを引き渡し、そして返却時に受け取るのかを記載します。もしくは、リクエスト時点で特別調整事項などがあるのであれば、リクエスト時点からシェア終了までの流れを記載します。この項目は、必要なのかと思われる方もいるでしょうが、私はこの項目が紹介文で一番大事だと思っています。個人間カーシェアを実体験している人は少なく、Anycaをはじめて使う方はまだまだ多くいると思います。なので、オーナーにとっては慣れたやり取りであっても、ドライバーにとっては、初めてのことばかりで不安です。このHowが書かれているだけで、初めてのドライバーは個人間カーシェアの流れをイメージでき、安心してリクエストできると思います。
■Why(なぜシェアするのか)※Nice to have
紹介文の最後に書くのが、Why。これは、なぜAnycaで愛車をシェアするのかです。企画書などのビジネスでは、実施目的であるこの項目が一番大事で、冒頭にもってきたりするのですが、紹介文では書かなくてもいいかなと思う項目です。ただ、この項目があるとオーナーのカーシェアの目的、オーナーがどういう人か想起でき、ドライバーも安心できますし、この項目の内容次第では、カーシェアでのオーナーとドライバーの会話も盛り上がったりするかなと考えています。そういう意味で、※Nice to haveと書きました。
以上が、「5W1H」を用いたクルマの紹介文の書き方になります。
5W1Hのフレームワークの発展版で、「5W2H」というものがあります。これは、既存の5W1Hに「How Much(いくらで)」を加えたものです。シェアの内容によって、シェア料金を変えているオーナーもいると思います。その方は、こちらを使うのもありですね。5W1H関連のフレームワークは、他にもいくつかあるので、ぜひ調べてみて紹介文に活かしてみてください。
3. ドライバーの立場に立った情報と伝え方
「5W1H」を用いたクルマの紹介文の書き方をお伝えして来ました。ここまでで、かなりながくなってしまったのですが、最後にクルマの紹介文の文面を書く上でのアドバイスを2つだけお話ししたいと思います。
アドバイス①:ドライバーが欲しい情報は?
アドバイス②:ドライバーが警戒する文章とは?
■①ドライバーが欲しい情報は?
1つ目は、ドライバーが欲しい情報は何か?紹介文は、オーナーが伝えたいこと(情報)を伝える場所でもありますが、ドライバーがシェアにあたり必要な情報収集を行う場所でもあります。なので、ドライバーが欲しい情報が何か考え記載すると、ドライバーが安心してシェアでき、無駄な問い合わせも減ってシェアもスムーズにいくかも知れませんね。
■②ドライバーが警戒する文章とは?
2つ目は、ドライバーが警戒する文章はどんな文章か?自分の愛車を他人にシェアするのは不安かも知れません。でも、そこであれダメこれダメと書いては、ドライバーもシェアしづらくなります。ただ、やっぱりやって欲しくないことはあります。そこで、禁止事項を書く際のワンポイントアドバイスです。表現を裏返して書く。
例. 極端に汚れた状態での返却禁止。
↓
極端に汚れた場合は、洗車して返却をお願いします。
意味合いは同じですが、表現を裏返すだけでドライバーの受け取り方は、かなり変わると思います。禁止事項も、好意的に受け取れるように表現していきたいですね。
4. まとめ
今回、5W1Hを用いたクルマの紹介文の書き方と、ドライバーの立場に立った情報と伝え方について書きましたが参考になりましたでしょうか?ドライバーの視点に立つことで、紹介文に何を書けばいいか見えてくるのではないでしょうか。ただ、Anycaでのカーシェアリングは、「共同使用」です。オーナーとドライバーの立場は対等です。オーナーの言いたいことをしっかり伝えるためにも、まずは、読んで貰える紹介文を書きたいですね。
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