カート感覚を目指してセッティングされたという足回りも素晴しく、むしろ僕が乗るレンタルカートよりよっぽど楽に気持ちよく曲がります(笑)
僕自身、スピードを出さなくてもヒョイヒョイ曲がっていく車が大好きなので、その手の車はそれなりに乗ってきたつもりですが、このS660が一番「楽によく曲がる」車でした。
言葉にするのはヒジョ~に難しい部分なんですが、カーブ手前からハンドルを徐々に切りはじめ、カーブ入口で少し減速させると、スッと車が内側に吸い込まれていく感覚を味わえます。そこから少しアクセルに足を乗せると、その前輪の動きに追従して後輪が少し外側から押し出してくれる、いわゆる「アクセルで曲げる」という感覚も体感できます。
他の車でも、スピードを出して、大きなアクセル&ブレーキ操作をすればこの感覚を味わえますが、30~40kmのコーナリングでこんな感覚を味わったのは初めてです。僕が乗っているユーノスロードスターでもここまでは感じられません。
特に難しいテクニックを考えることもなく、楽にこの感覚を味わえる車はそうそうありません。
「良い具合に仕上がった作品なので、これから車を楽しみたい人に体験して欲しい」
迫力の排気音とパワー、楽で気持ちいいコーナリング、さらにはワンオフのエアロパーツでスタイリッシュにまとめられた、こだわりのS660。オーナーのタカさんは「作品」と表現されています。
驚くべきことに、タカさんこだわりのこのセッティングには30万円程度あればかなり近いところまで実現できるそうです。中古のS660をベースにすれば、若い方でもなんとか手が届く範囲。
なので、「これから車を楽しみたいという方が、『よくできた車の挙動』を味わうことで、今後自分好みの車を作り上げていくための基準点にして欲しい。」とおっしゃっていました。
さらに、「車はお金をかければいいってもんじゃありません。少ないお金で、効率良く、自分に合った楽しい車の作り方をアドバイスできるので、是非聞きに来て欲しいです。」とも。
たった5800円で完璧にセッティングされた車を味わえて、チューニングのアドバイスまでもらえます