笹野氏のハイエースは10人で乗れば一人3,000円ということもあり、ドライバーは20代がメイン。旅費を少額で抑えたい学生が大勢で旅行に出かける際に使われることが多いという。
だが、ドライバーは若者だけではない。他にも意外な層からのリクエストが入るのだという。
「外国の方が多いんですよ。中国や台湾、韓国……最近ではスリランカやインドの方からもリクエストが入りましたね」
なんと! Anycaがそこまでグローバル化していたとは!
でも、素朴な疑問が。Anycaのクルマって外国の方も利用できるの? その前にアプリ上での日本語のやりとりは大丈夫?
「大丈夫ですよ。みんな5〜6年は日本に住んでいる方なので、何の問題もなく日本語で会話できます。むしろ彼らのほうが過剰なほどやりとりが丁寧です(笑) 国際免許ではなく、ちゃんと日本の自動車免許を取得済みですし、日本人と何も変わらないです。面白いのは、海外のほうがシェアリングエコノミーが普及しているからか、Anycaを使うのに慣れていること。彼らは他のシェアサービスも使っているのかな」
笹野氏が外国人とのやりとりで心がけている点は、彼らにわかるようになるべく漢字を使わず、簡潔にメッセージを送ること。
「用途は外国人も日本人も一緒。大人数で一泊旅行に出かけるために使うケースが多いです 。車中泊できるのですが、キャンプに使った方は少ないですね」
◆一泊旅行で使われるクルマならば距離制限はなくせ
ここまで特殊なクルマを持っていれば、シェアされるのも当然だろうと考える人も多いかもしれない。