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 Anycaユーザーのリアルな声を聞くことで、未来のAnycaユーザーに有益な情報をお届けするコーナー「クルマ好き記者鈴木GO太郎の、賢者のカーシェア術」。

 

今回登場していただくのは、現在Anycaで2006年式トヨタ・エスティマをシェアする人気オーナーの田川氏(30代・東京都在住・Anyca歴1年)。

 

これまで10台のクルマを乗り継いできたという田川氏。平均すると2年に1度のペースでクルマを買い替えている計算だ。

 

現在Anycaに出しているエスティマのシェア料金は平日24時間で3480円(休日3980円)。比較的安いシェア料金を設定している同氏に、料金以外でシェアされやすくするためのコツを聞いてみた。

 

 キーワードは、「地理的想像力」だ。

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月平均2万円の収入だが……

 

「現在所有のエスティマは昨年、ヤフオクで50万円程度で購入しました。多少クルマに知識があるなら、個人間売買はおすすめです。現在の走行距離は9万キロですが、エンジンオイルなどの消耗品をしっかり交換しているので問題なく動いてくれています」

 

 そんな田川氏に、シェアを始めたきっかけを聞いてみた。

 

「たまたまネットニュースでAnycaの情報を見て、前に所有していた12年落ちのマツダMPVをシェアに出してみたんです。走行距離は10万km手前だったかな。そしたら月に1〜4回くらいリクエストが入りました。自分のクルマを乗ってくれる人がこんなにいるんだって純粋におもしろいと思いましたね。いまのエスティマに買い換えたのは昨年末のことです」

 

 前回、エスティマをシェアしているオーナー山里氏へのインタビューでも紹介したが、国産ミニバンはシェアされやすい傾向にある。やはり、Anycaでの収入を狙って国産ミニバンに買い替えたのだろうか。

 

「特に、収入を狙ってるわけじゃないんですよ。それよりは満足感を得たいからという理由のほうが大きいです。返却時に、クルマのよさを伝えてくれるのが嬉しいんですよね。『エスティマって、大きいと思ってたのですが、意外に乗りやすいんですね!乗ってよかったです!』と言われるのは想像以上に嬉しいものですよ(笑)」

 

 シェアしたときの満足感が一番だという田川氏。とは言え、国産ミニバンは、やはりシェアニーズが高いのでは?

 

「高いと思います。いまは月4〜5回のペースでリクエストが入ります。駐車場代が月2万円なので、駐車場代分くらいは毎月賄えている計算です。ミニバンはこれから冬の季節にニーズがさらに高まります。冬は月に平均6回リクエストが届きます」

 

 だが、これまで10台のクルマを乗り継いできた生粋のクルマ好きの田川氏は、他人に愛車をシェアすることに抵抗はないのか。

 

「確かに、年式が新しい高級車ならばより抵抗があるのかもしれませんね。傷をつけられるのがイヤという人も多いでしょう。私の場合、クルマの内装にもこだわりがないから特に抵抗がないです

 

メッセージのやりとりに”ダルさ”をなくす工夫とは

 

 シェアするとなると、オーナーとドライバーが立ち会うのが原則だ。しかし、相手と時間を合わせるというのはやや心理的に抵抗がある人もいるだろう。シェアするのが休日ならば、予定のある人も多いはずだ。

 

 そこで、田川氏はこんな工夫をしている。

 

「なるべく無人でのシェアをお願いしています。もちろん、受け渡しの時はクルマの操作説明をする必要もあるので、対面することが多いですが、返却時は立ち会わないことが多いです。 『鍵はポストに入れておいてください』と言って簡易化しています」

 

 工夫は他にもある。たとえば、リクエストを承認したあとのメッセージのやりとり。

 

「リクエストメッセージに返信するのって、けっこう大変じゃないですか。そこで、問い合わせメッセージが届いた時のために、スマホに返信用の定型文のテキストファイルを登録しています。メッセージが届いたら、返信はその定型文を返せばラクです。具体的な貸出場所、クルマの使い方、返し方はすべてコピペで送れる状態にしておくと返事も早く返せるし、便利ですよ」

 

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賢者オーナーが辿り着いた”地理的想像力”とは?

 

 平日3480円というシェア料金なだけあり、エスティマのシェアリクエストで多いのは、学生や社会人1〜3年目の若年層。また、7人乗りのクルマなので、友達みんなでドライブするためにシェアリクエストするケースが多いという。

 

 そこで、田川氏は彼らの用途に合わせたこんな工夫をしている。

 

「学生さんはみんなが集まりやすい場所を集合場所にしてるんですよね。私のクルマの受け渡し場所の50%は新宿。やはり、自宅からはやや離れていても、新宿や渋谷などの大きい街はシェア場所として登録しておいたほうがいいですよね」

 

 新宿に加え、自宅のある荻窪も受け渡し場所に指定しているが、そこにも地理的な魅力を紹介文に盛り込むことで”引き”を作っているという。

 

「クルマの返却時に、シェアした方とよく雑談していたんです。すると行き先の傾向がわかってきた。私のエスティマで富士急ハイランドに行く人が多かったんですよ。特に学生さんは半分くらいがそうでした」

 

 そこで、田川氏は富士急ハイランドから自宅駐車場の距離を調べてみた。その距離は、往復で約215km。

 

「Anycaでシェアされているクルマって、24時間の距離制限が200kmというケースが多いですよね。でも、片道で100kmだと荻窪から宇都宮や高崎も行けないんです。当然、草津にも日光にも行けない。なので、シェア時は”距離制限なし”に設定しました。日帰りで利用した場合、そこまで遠いところには行かないでしょうし、まあいいだろうと思いまして(笑)」

 

 なんというユーザー目線!そして地理的想像力!

 

 そんな想像力を駆使して、田川氏はプロフィール文にこんな文言も盛り込んだ。

 

「最初のアピール文に<距離制限なし!荻窪なら、環八で用賀高井戸練馬に便利!>と、高速道路を使う人にとって魅力的に映るような文言を入れました」

 

 富士急ハイランドから都心に戻る時、中央道のインターチェンジがある高井戸から一本道で荻窪まで向かえるのは、普段運転しない若者には嬉しいはずと考えたのだ。

 

「用賀は東名高速道、練馬は関越道の入り口があります。高速道路を使うドライバーだったら、どんな言葉が魅力的か考えて利便性をアピールしてみたのです。結果、シェアリクエスト数は増えましたね」

 

 東京という街は、利用する交通手段によって”便利な街”が変わる。電車移動の人にとって便利な街は、新宿や銀座などの複数路線が通る場所。

 

 だが、クルマ移動を主とする人にとっては、環状七号線や山手通りなど、主要道路へのアクセスが容易であったり、大きな交差点の近くが便利な街となる。田川氏は、利用するドライバーの行動を想像してプロフィール文を書くことで、彼らの支持を集めていたのだ。

 

国産ミニバンを所有するのにいくらかかるのか?

 

 ここまでシェアされやすくするためのコツを聞くと、Anycaでクルマをシェアすることを前提にしてクルマを所有しようと思う人も少なくないはず。

 

 そこで気になるのはランニングコスト。田川氏に現在所有しているエスティマのランニングコストを聞いてみた。

 

「駐車場代が毎月2万円。車検代が2年で10万円なので1年で5万円。車両保険代が年間2.5万円かかっています。 エンジンオイルの交換もありますが、 ざっくりで言うと駐車場代を除けば3ヶ月で平均1万円くらいでしょうか」

 

 国産ミニバンならば、そこまで高くはつかないと思った人も多いかもしれない。

 

 あなたの住む街がドライバーにとってどのように説明すれば魅力的に映るのか。現在、Anycaで愛車のシェアを検討している方は、田川氏の言葉を参考に自身のプロフィール文を考えてみてはいかがだろうか。

 

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ESTIMA

TOYOTA 2006

Anycaオーナーに興味をもたれた方はこちら。招待コード「tgw1028」を入力してオーナー登録を完了すると、クルマ登録後1ヶ月間のプラットフォーム手数料が無料になります。

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<<ライター紹介>>

鈴木GO太郎…ライター・編集者。出版社勤務を経て、2015年フリーに。現在はビジネス誌やネットニュースの編集を行う。専門分野は、自動車、不動産、地理。特に自動車についてはAnycaのような「新しいカービジネス」が専門分野