• プロフィール3に写真を追加してください。
世界中
うんうんする
0


3SERIES_INTERIOR2-2-thumb-471x311-35807.png

近年、自動車の走行中に得られる情報や操作する項目は、多様化しています。
 

従来からの速度計・燃料計・各種警告等に加え、エンジンや足回り等の車両設定を確認・変更できる車が増えています。

各種音楽メディア(CD・iPod・USB等)や映像メディア(地デジ・DVD)も視聴できる車も珍しくありません。

カーナビゲーションから得られる情報も増加し、インターネット接続による検索や各種情報表示も進化しています 。


運転中に安全に各種の情報を得たり操作するには、効率的な情報表示や操作方法が不可欠です。

そこで、「自動車の理想的な情報視認・操作環境」について書いてみます。

(個人的な考察ですので、偏った内容もあろうかと思いますが、何卒ご容赦願います)




3SERIES_INTERIOR2-4-thumb-471x368-35838.png

運転席での主な情報表示・操作エリアを大きく3カ所に分けてみます。

それを1丁目・2丁目・3丁目と名付けました。(^^;ゞ

1丁目は運転席正面です。
2丁目は、1丁目の左側です。
3丁目は、2丁目の下です。

2丁目と3丁目の境界は、1丁目の下端あたりの高さとします。




3SERIES_INTERIOR3-4-thumb-471x353-35956.png

BMWに限らず、一般的に・・・

1丁目は、運転中でも視線の移動が少なく見られます。
そのためほとんどの車では、スピードメーターや燃料計や各種警告など、優先順位が高い情報がここに表示されます。

2丁目は、1丁目に次いで運転中でも見やすい位置です。
そしてデザイン上の理由から、運転席から遠く少し奥まった位置にあることが多いです。
(ここが手前に近いと圧迫感があり、広々感が失われがちです。)
運転中に手が届きにくく、頻繁な操作には適しません。

3丁目は、デザイン上の制約が少ないこともあり、運転中に手が届きやすいように運転席方向や車両後方に突出させてある事が多いです。



そして近年のBMWでは、
2丁目は、ナビゲーションのディスプレイが配されます。
3丁目は、オーディオやエアコン等の使用頻度が高いスイッチが配されます。

さらに、手が届かない2丁目のナビゲーション等を操作するために、iDriveのコントローラを手元に配しています。
そのコントローラは目視確認が必要無いように、形状・操作が考慮されています。

この方式を「ナビ2丁目配置、手元コントローラ操作型」と名付けます。




3SERIES_INTERIOR7-thumb-377x271-35882.png

画像は先々代の3シリーズ(E46型)です。
(画像は左右反転等の加工をしてあります。以降の画像も同様です。)

iDriveが導入される前のBMWでは、2丁目はエアコン吹出口とし、3丁目をナビゲーション/オーディオとしていました。
(そのナビはタッチパネルではなく、周囲のスイッチで操作するようになっていました。)

いわば「ナビ3丁目配置、スイッチ操作型」です。


3丁目は操作するのには適しているものの、運転中の視線の移動が大きいのが難点です。
また、運転席から近いということは眼の焦点も近くなるということでもあり、焦点距離の増減も大きくなります。
「運転中に視認し操作する」ベストポジションとは言えません。

そこでBMWは業界に先駆けてiDriveというコントローラを着想・導入し、現在の方式へ移行したという経緯をたどっています。



 

CapD20140320-4-thumb-471x179-35884.jpg
 

近年はベ○ツやア○ディも、BMW同様に
「ナビ2丁目配置、手元コントローラ操作型」を採用しています。

「回転&水平移動する円柱」を軸としたコントローラも、BMWのそれとよく似ています。

ドイツの高級車御三家は、ほぼ同一の表示・操作方式を採用していると言えます。
国産メーカーにもこの方式を採用した例が出てきています。


ディスプレイ部をダッシュボードに埋め込まず、あえて孤立させるデザインになってきたのも共通しています。
(視界の最大限の確保・視線移動の最小化・センターコンソールの圧迫感の低減等が目的ではないでしょうか。)




CapD20140319_3-2-thumb-471x201-35886.jpg

最近のフォルクス○ーゲンとポ○シェは、このようになっています。
「ナビ3丁目配置、タッチパネル操作型」です。

ゴ○フと9○1という、歴史も知名度もある両車が採用したことにも表れているように、比較的ポピュラーな方式です。
日本車の多くもこの方式を採っています。


タッチパネル式は、iDrive等の手元コントローラ式に比べると、慣れを必要とせず直感的に操作できる、ワンアクションで「選択と決定」を行える等のメリットがあります。

「手元コントローラとそれに対応したソフトウェア等を独自開発する必要が無い」、すなわち「汎用のナビゲーションシステムを流用できるため、輸出先毎の対応や後付が容易である」ということも、自動車メーカーにとってはメリットかもしれません。

ですが、操作する指先の位置調整は視覚に頼ります。
視覚に対する依存度が高く、操作に意識の集中を強いられるのがデメリットです。
歩きスマホが歩きガラケーより危険とされる事にも、同様の理由が潜在していると思います。)

上下左右に揺れる車内で、腕や手を固定せず浮かせた不安定な状態で操作する場合は、さらに集中を必要とします。
(手元コントローラ式は、慣れてしまえば操作行為には視覚を必要とせず、腕をアームレストで固定できるため集中しなくても確実に操作できます)


そしてナビ3丁目配置は、前述しましたように視線の移動量が大きいというデメリットがあります。
(平均速度の高いドイツのアウトバーン等では、特にデメリットが大きい気もします。)


「ナビ3丁目配置、タッチパネル操作型」は、
「操作方式にタッチパネルを選択した」→「ナビを3丁目に配置せざるを得なかった」という消去法的選択であるようにも思えます。

理想的な情報視認・操作環境を追求した結果というよりは、メリット・デメリットを天秤にかけた上の妥協の選択である、というのは言い過ぎでしょうか。



btouch-thumb-471x119-35954.png

ちなみに、少数ながら「ナビ2丁目配置、タッチパネル操作型」という車もあります。

操作性を確保するためナビ部分を突出させる必要があり、ナビ周りの存在感が際立っているデザインは好みが分かれるでしょうか。

操作性を重視してナビを手前に近付ける→ダッシュボードに沿って位置が下がってしまう→3丁目に近い位置になり視線移動量が大きくなる(画像左:カ○エン)

ナビの視線を高くしようと中央が高いダッシュボードを構築する→圧迫感があるのであまり手前に近付けられない→手が届きにくい(画像中央:ク○ウン)、というジレンマもありそうです。

(ただし画像右の軽自動車の様に、車両サイズが小さいため2丁目が座席に近く、かつ直立気味に座る車では、この方式ゆえのデメリットが少ないように思えます。)

採用事例が少ないことにも、この方式が最善解ではないことが表れているように思います。



他にも書きたいことはいくつかあるのですが、長くなってきましたので・・・。

 

 newest_interior-thumb-471x353-35962.jpg

以上の理由から、BMWを始めとするいくつかのメーカーが採用している
「ナビ2丁目配置、手元コントローラ操作型」が、視認性と操作性を高い次元で両立する(現時点での)最善方式だと、個人的に思っています。


iDriveはタッチパネルと比べるととっつきが悪い、難しい と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが..。

iDriveはBMWが追求した理想を体現しています。

(よく使う機能を「プログラマブル・ボタン」に設定すると、より便利にお使い頂けます。)

ぜひ存分にご活用ください。


今回ご紹介した以外の方式(1丁目空き地型、1丁目はみ出し型など)の解説や、新しい技術(ヘッドアップディスプレイの進化やiPhoneとの連携など)について、今回の続編として【iDriveに込められた理想 その2】を次回掲載致します。

このようなマニアックなネタが望まれているか少々不安ではありますが・・・
楽しみに?お待ちください。m(^^)m  G.Sekido




世界中
うんうんする
0


ソニー損保さんは、毎年 【新成人のカーライフ意識調査】 という調査をされており、
今年も調査結果が公開されました。


それによりますと、
BMWは今年の 「新成人が欲しい車」 の2位に選ばれました!


新成人2014-thumb-424x521-30969.png

昨年の3位から順位をひとつ上げました。
毎年2~3位が定位置で、輸入車の中ではダントツ最上位をキープしています。



今年の調査結果で目立つ傾向としては、

 昨年→ 今年
 9位→ 6位  レクサス
10位→ 7位  日産 スカイライン
16位→10位  日産 GT-R
18位→10位  アウディ
32位→12位  トヨタ 86

と、高級車や走りを重視した車がランクアップしていることです。


その一方で、昨年11位のベンツ、昨年13位のVWは圏外になりました。

スポーティーなイメージの有無が浮沈の分かれ目ということでしょうか?



男女別の結果も公開されています。

新成人2014-2-thumb-471x272-30909.png
 

男性に限ると、BMWは1位です!
(昨年の2位から本来の位置?に返り咲きました)

また、女性も久々にベスト10入りしました。

日産が強く、トヨタ・ホンダ・スズキが比較的弱いのはこの調査の毎回の傾向です。
また、票が分散するためかミニバンやSUVも弱いです。

「通販型自動車保険」の調査に応じる人は、何かしらの指向性や主体性が強いということでしょうか・・?



他にも色々な調査結果が発表されています。

新成人2014-4-thumb-471x327-30925.jpg
 

「車を購入する際の上限予算」は、このところ増加しています。
特に「都市部」では大きく増加しました。
景気や今後の見通しが良くなっていることの表れでしょうか。
人気車種ランキングの変化と連動しているようにも思えます。




新成人2014-3-thumb-471x327-30923.jpg

ただしその一方で、「1ヵ月に掛けられる金額」は減少しています。
先程の結果と矛盾するようにも思え、解釈が難しいところです。
こういう設問だと、希望や理想ではなく現実的な回答をしがちだということでしょうか。
今年の調査結果は、男/女、都市/地方を問わずほとんど同じ数値に収束しているのも不思議です..。



他にも様々な項目の調査結果が掲載されています。

【ソニー損保、「2014年 新成人のカーライフ意識調査」】

● "アリ"だと思う!「軽自動車でデート」8割、「軽自動車でアウトドア」6割半

● 新成人同士で一緒にドライブに行きたい
  1位「志田未来」さん、2位「神木隆之介」さん、3位「武井咲」さん

● ドライブ中に「携帯・スマホを使って音楽を聴く」3割半

などのデータもあります。

末尾には過去の調査結果へのリンクもあります。
掘り下げると、色々な傾向や変化も読み取れそうで興味深い内容だと思います。




そして、今回が初めての調査としてこんな項目がありました。

新成人2014-5-thumb-471x425-30929.jpg

「自動運転機能の付いた(運転手が必要ない)車についての意識」 として、

P (運転しなくていいからラク)
どちらかといえばP (運転しなくていいからラク)
どちらかといえばQ (運転しないのはつまらない)
Q (運転しないのはつまらない)

から選ぶというものです。


全体の6割強の人が「P」または「どちらかといえばP」を選択したのは、まあそんなところかなというのが個人的な印象です。


面白いと思ったのは・・・
都市部よりも地方の方が、PではなくQを選ぶ傾向が強いことです。
また、免許を持っていない人よりも持っている人の方が、さらに車を持っていない人より持っている人の方が、その傾向が強まります。

つまり、自動車を運転する機会が多い人ほど、自動運転に魅力を感じていない、ということです。

運転が好き・得意な人ほど運転する機会が多くなりがちなので、当然と言えばそうなのかもしれませんが・・。

BMWを販売する立場として、1人のクルマ好きとして、なんだかホッとする結果です。




ですが先日、BMWは私のそんな狭い考え?を笑い飛ばすような発表をしました。

CapD20140124-thumb-471x283-30941.jpeg

なんと、自動運転によってドリフト走行までこなす試作車が発表されました!

【人間より上手い!? BMWの自動運転ドリフトが超絶カッコイイ!】:clicccar


自動運転とは信じられない程の見事なドリフトです・・・!



 

 autodrift2-thumb-471x353-30943.jpg

と言っても、「自動でスポーツ走行もこなしますよ」ということではなく、
「自動運転時の危険回避の際に、必要であればドリフト走行までこなせます」という、
あくまでも安全運転技術の研究のようです。


ドリフト走行は、車両の運動状態はもちろんタイヤや路面状況にも大きく影響され、より緻密で迅速な制御が必要です。
誘導ミサイルに使われているのと同様のGPSテクノロジーと、周りの状況をモニターする最新のソナー技術が盛り込まれているという記述もあります。

他社の自動運転車は、ルーフ上や周囲にゴテゴテとカメラを付けているものが多かったですが、それらに比べるとうんとスマートですね)

BMWが世界最先端の自動運転技術を持っている」という証であると同時に、
BMWならではの自動運転」を追求している一端が伺えるように思います。


将来的には、BMWの操作部に [ DRIFT ] ってスイッチが装備される・・というのはちょっと違うでしょうか。

きっとBMWは自動運転技術を使って、「車の楽しみ方をより広げてくれる」ものと期待します!  G.Sekido




世界中
うんうんする
0


i3i8-thumb-471x263-25232.jpg

「電気で走るBMW」である i3 と i8 が、ついに国内でも発表になりました!!

価格や、サブブランド「BMW i」の国内展開についても併せて発表されました。


詳細につきましては、ぜひ下記プレスリリースをご覧ください。

【「BMW i3」および「BMW i8」を発表】:(価格等が掲載されています)

【BMWのサブ・ブランド「BMW i」の導入】:(新しい販売形態等の解説です)


車両も販売形態も、新機軸のオンパレードです。
(消費税が8%表示になっているのも、時代を先取り?しています)





CapD20131116-2-thumb-471x320-25236.jpeg

【次世代のプレミアムブランド「BWM i」を発表】:Car Watch

では、i3およびi8の各部の詳細な写真や解説がご覧いただけます。


クローズアップしてご紹介したい項目が多すぎて、絞り切れませんが・・・
全体を総括するなら、「BMWが全力を投じて開発・販売する、現実的な近未来車」といったところでしょうか。

他メーカーに見られるような、将来への布石として及び腰で作ったような実験的な車とはモノが違います。



ではその走りはどうかというと・・・。

img_4819a8c8161180bc0136861f0474ee60324533-thumb-471x314-25238.jpg
 

オランダのアムステルダムで催された国際試乗会のレポートが、ネット上に多数掲載されています。
(ちなみにオランダは海抜0m地帯が多いこともあり地球温暖化対策には熱心で、EVに対する充電インフラや補助金制度が整っているようです。)

【電気で駆けぬける歓び】:webCG
【BMW i3 海外試乗レポート】:オートックワン
【EVもハンドリング性能が評価される時代】:Response


レンジ・エクステンダー(発電専用エンジン搭載)モデルの試乗記もあります。

【BMW i3 レンジ・エクステンダー 初試乗】:AUTOCAR JAPAN


総じて、走行性能に対する評価は極めて高いです。

「電気自動車としては」 という限定無しで、
数ある小型自動車の中でも極めて優れているという評価です。


カーボン骨格を採用したことによる高い剛性感・軽量化・優れた加速性能、
床下にバッテリーを配することによる重心の低さ、
後輪駆動・前後50対50の重量配分による優れたハンドリングと、
i3が備える素質は、走行性能に明らかなアドバンテージをもたらしています。



そして、i8のプロトタイプ(試作車)の試乗記も公開されています。

img_c4a0b964c43cf0493385952cc22c837d339042-thumb-471x314-25251.jpg

【唯一無二のスポーツカー】:webCG
【BMW流ハイブリッドはサラブレット】:carview
【スポーツカー新時代をひと足先に体験】:OPENERS
【待つだけの価値はある】:autoblog

i3が持つ優れた資質は、そのままi8にもあてはまります。
i8も、同価格帯のスポーツカーの中でも優れているという評価です。


走行性能的にはポルシェ911(カレラ4S:約1600万円)辺りがライバルといった印象ですが、先進性や環境性能では比較の対象になりません。

「極めて燃費が良い4人乗れるミッドシップスポーツカー」という要素だけでも
比較対象が見当たらない程です。

まさに、「他の追随を許さない」走りです。




 CapD20131116-6-thumb-471x423-25378.jpg

思い起こせば十数年ほど前までは、BMWは保守的にも見えるブランドでした。

ほとんどのモデルが自然吸気エンジン&後輪駆動で、車種も今より限られていました。

ですが今にして思えば、保守的な戦略をとったというよりも・・・
商品性や走りに対して真摯に向き合った結果そのラインナップになった、という事ではないでしょうか。


そして電子技術や素材技術や動力源が進化・多様化した現在においても同様に、
商品性や走りに対して真摯に向き合った結果が、現在のBMWラインナップなのではないかと思います。

その結果、カーボン骨格の量産小型車への導入やランフラットタイヤの全車標準装備等、BMWは世界で最も先進的でアグレッシブなメーカーの一つになりました。


「駆け抜ける歓び」から「EfficientDynamics」へとキャッチフレーズが変わり、
テクノロジーやラインナップが進化・変化しても、

優れた自動車を追い求める思いは変わりません。


今後のBMW i の展開に、ぜひご期待下さい。  G.Sekido




世界中
うんうんする
0


autoblog 日本語版というサイトでは、以前にもご紹介した人気コーナー
The-List (リスト):車マニアが死ぬまでにやりたいこと1001を始め、面白い記事が掲載されています。


このサイトに、先日こんな興味深い記事が出ていました。


news131022ifg-3-thumb-471x301-23847.jpg

【BMW Mモデルの歴史がひと目で分かるインフォグラフィックス 】 という記事です。

(ちなみにインフォグラフィックとは「情報、データ、知識を視覚的に表現したもの」とのことです。)

> このインフォグラフィックスはイギリス自動車金融ブローカー『Carfinance247』が作成し、車情報サイト『AutoWeek』に掲載されたもの。Mモデルの発展を時系列で見ることができ、モデルの性能をクモの巣チャートで比較することができる。

とのことで、面白い企画だと思います。


しかし、詳しく見てみると、色々と残念な点が見つかります・・・。


クモの巣チャート(レーダーチャート)は、多角形の形や面積で直感的に特性が判断できるようにするのが一般的ですが、この記事のチャートには以下のような不備があります。

・このチャートが表す5項目(排気量・馬力・トルク・最高速・0-60マイル/h加速)は、全て数値の大きいものが外側に配されています。その結果、加速性能に関しては内側が優・外側が劣とほかの4項目と逆向きであり、直感的に読み取れません。

・最高速は大部分のモデルが250km/h(155マイル/h)リミッターで制限されているので、車両が持つポテンシャルを表しておらずあまり意味がありません。

・明らかな数値や語句の誤りも見受けられます。


試みは面白いと思いますが、結果として作成されたクモの巣チャートからは、残念ながら情報が効率的に伝わってきません。

(企画した人と作成した人が別人で、さらにそれがほとんどノーチェックで公開されたのでしょうか・・?)

本来は明確な意図をもって取りくんだはずが、いつの間にか資料の作成自体が目的となってしてしまい、十分な吟味や考察が無いままに終わってしまうという、ありがちな?過ちに陥っているように思います。



・・・と、文句ばかり付けていても非建設的なので、このアイディアを基に私も作成してみました。

まず、代表的なMである歴代M3とM5の性能・諸元を一覧表にしました。


CapD20131101_2-thumb-471x158-23849.jpeg
 

エンジン性能だけでは面白くないので、日本での価格(消費税を除く)と、ボディの大きさを表す代表的な数値としてホイールベース、車重を項目に入れました。

パワーウエイトレシオ(PWR)は加速性能を推し量るときによく用いる概念です。
日本では重量÷馬力を用いることが多いですが、今回は馬力÷重量を用いました。数値が大きい方が加速性能が優れています。


これらの数値から各項目別で偏差値を求め、クモの巣チャートにしました。


M3-thumb-471x370-23858.jpeg
 

4代のM3を比較した場合です。

※各項目の向きに関しては、一般的な高性能化、すなわち「ゴージャスで速い」ものを外側としました。なので価格は外側が高く、車重は外側が重いです。

0-100km/h加速に関しては、外側を優れさせるために「100から各々の偏差値を引いた値」を表してあります。


ほぼ全ての項目が、モデルチェンジの度に成長・進化しています。

価格に関しては、「E30型が割高」と考えるか、「E36やE46が割安」と考えるかは難しいところですが・・・。
専用設計のエンジンブロックを用いたスペシャル・エンジンを搭載しながら、ベース車両との価格差が小さかったことを考えると、「E36やE46が割安」と言って良いと思います。

ホイールベースはE36で一気に伸びています。(スタイリングはぐっと現代的になり、前後重量配分50:50を謳うようになりました。)

E92は、8気筒になり排気量が大きく増加した割には加速性能の伸びは限定的にも思えます。
「排気量に頼った差別化の限界」が垣間見えるようです。




M5-thumb-471x370-23864.jpeg

4代のM5を比較するとこうなりました。

E60の価格が非常に良心的というか、コストパフォーマンスが高いのが分かります。
この車(とM6)専用のV10エンジンを載せていたのですから、尚更です。
非常に稀有な存在であったと再認識しました。

F10はダウンサイジングターボ化されたことにより、排気量は減少させつつトルクは大幅に増え、ドライバビリティの向上が伺えます。

逆にE60は高回転高出力型の尖った性格が表れています。




新旧-thumb-471x370-23866.jpeg

3世代前のM3&M5と、現行のM3&M5の比較です。

 

E92 M3と、E34 M5は、ホイールベースがほぼ同一で、ボディサイズも似通っています。(E92の方が若干大きいです)

直6のE34に対し、E92はV8を搭載しているにも関わらず、軽量で高出力でうんと速く、安いです。
20年分の技術の進化が表れています。




ALL-thumb-471x365-23905.jpeg

最後に、M3&M5の8台のグラフです。

「E36 M3、E46 M3、E60 M5の割安な価格」 
「E60 M5のリアルスポーツ的な尖った性質」 とともに、
「F10 M5のダウンサイジングターボ化による効果的な性能向上」
が表れていると思います。

「M」が新しい時代に入ったことの証明です。




 m3-m4-000-thumb-471x314-23907.jpg

来年?に発表になる新型M3(セダン)およびM4(クーペ)は、いよいよダウンサイジングターボ化を果たします。

> 3.0リッター直列6気筒ツインターボは最高出力430psと最大トルク51.0kgmを発揮するという。先代M3の4.0リッターV型8気筒に比べると約30%もトルクが増強されているにも拘わらず、燃料消費と排出ガスは約25%削減しているそうだ。これにはジャスト1,500kgに抑えられたという車両重量の軽量化も寄与している(日本仕様の先代M3に比べると、なんと150kgも軽くなっている)。

という情報も公開されました。

新型M3およびM4の「クモの巣チャート」は、どんな形になるのでしょうか。

その飛躍的な進化が今から楽しみです! G.Sekido




世界中
うんうんする
0


先日、こんなニュースを見かけました。

02T-thumb-471x271-11783.jpg

【フルカラータイヤ印刷技術を使った「カラーサイドタイヤ」発表会】:Car Watch

タイヤの側面にカラフルな印刷をする技術が確立され、
写真のような印刷を施したタイヤが発売されたそうです。




ECOPIA_EP001S_COLORSIDE_side-3-thumb-471x453-11785.jpg

変化がイメージしやすいように、ペイント無しの画像も作成して並べてみました。(^^ゞ

ファッション性が増すのはもちろん、ペイントの位置と色によっては
視覚的に「インチアップ」したような効果も期待できそうですね。




16t-thumb-471x246-11795.jpg

「今後はさまざまなデザインにも対応する構え」だそうです。

このサンプルのデザインの個人的な好みはさておき、クルマのデザインや自己表現の可能性が広がりそうです。




また、このブリヂストンの技術とは異なると思われますが
タイヤにペイントを施す機械をすでに販売している会社もあるようです。

tire_printer-thumb-471x426-11804.jpg

こんな感じに回転させながらペイントするようです。




CapD20130621_1-thumb-471x288-11806.jpeg

動画もあります。楽しい技術ですね!
サイドウォール(タイヤ側面)の凹凸の上も問題なくペイントできるようです。




タイヤに関する新しい技術と言えば、こんなニュースもありました。

04t-thumb-471x314-11814.jpg

【ラージ&ナローコンセプトタイヤ(LNC)を発表 】:Car Watch

幅がとても狭く、径がとても大きいタイヤ&ホイールにより、転がり抵抗を30%も低減し、省燃費を図るという発想です。

ちなみに写真のタイヤは155/55R19という見たことも聞いたこともないサイズです。
扁平率は特に低いわけでもなく、既存の大径タイヤとは一線を画します。

幅は狭くてもタイヤの接地面は縦長になることにより確保し、各種の走行性能は悪化させずに省燃費化が図れるとのことです。

ただしタイヤの直径は大きくなる(今まで15~17インチを履いていた性能の車が19~21インチに置き換わる)ので、車両自体の設計から変える必要があります。



このタイヤの採用を前提とした車創りをすると、デザイン的にも楽しくなりそうです。


mini-rocketman-concept-3-thumb-471x275-11816.jpg
 

コンパクトカーに採用したとしたら、こんなイメージでしょうか・・?
(このコンセプトカー自体は、残念ながらお蔵入り?してしまったようですが)




ラン・フラット・タイヤ(RFT)を始めとする既存のタイヤもどんどん進化しています。

40T-thumb-471x353-11865.jpg

【市販ランフラットタイヤ「POTENZA S001 RFT」説明&試乗会・前編】




「第3世代」のRFTでは、パンクしてたわんだ時の発熱を抑制する素材を開発・採用してサイドウォールの薄肉化を実現し、乗り心地を向上させています。



37T2-thumb-471x312-11867.jpg

【市販ランフラットタイヤ「POTENZA S001 RFT」説明&試乗会・後篇】


目視でも分かるほどサイドウォールは薄くなり、一般のタイヤ(非RFT)とほとんど変わらないばね係数(たわみにくさ)になりました。

現実に、RFTを装着したBMWやMINIの乗り心地はここ数年で飛躍的に向上し、そのネガをほとんど感じなくなりました。
 

 t222-thumb-471x313-11869.jpg

目に見えるドレスアップから目に見えない素材の進化まで、タイヤも日々変わっているようです。

「クルマといえばガソリンで走るもの」という常識が変わりつつあるように、
「タイヤといえば黒くて丸いもの」という常識も変わっていくのかもしれませんね!  G.Sekido




Link
プロフィール
Sun Motoren BMW
Sun Motoren BMW
Sun Motoren カーくるビジネスブログアカウントです。
新着記事
カテゴリ
アーカイブ
2025年06月 (1)
2025年05月 (4)
2025年04月 (5)
2025年03月 (5)
2025年02月 (3)
2025年01月 (4)
2024年12月 (4)
2024年11月 (5)
2024年10月 (4)
2024年09月 (4)
2024年08月 (5)
2024年07月 (4)
2024年06月 (4)
2024年05月 (4)
2024年04月 (4)
2024年03月 (5)
2024年02月 (4)
2024年01月 (4)
2023年12月 (4)
2023年11月 (5)
2023年10月 (4)
2023年09月 (4)
2023年08月 (4)
2023年07月 (4)
2023年06月 (5)
2023年05月 (3)
2023年04月 (4)
2023年03月 (5)
2023年02月 (4)
2023年01月 (4)
2022年12月 (4)
2022年11月 (4)
2022年10月 (4)
2022年09月 (5)
2022年08月 (3)
2022年07月 (5)
2022年06月 (4)
2022年05月 (4)
2022年04月 (5)
2022年03月 (4)
2022年02月 (4)
2022年01月 (4)
2021年12月 (4)
2021年11月 (4)
2021年10月 (5)
2021年09月 (4)
2021年08月 (3)
2021年07月 (5)
2021年06月 (4)
2021年05月 (4)
2021年04月 (5)
2021年03月 (4)
2021年02月 (4)
2021年01月 (4)
2020年12月 (5)
2020年11月 (4)
2020年10月 (5)
2020年09月 (4)
2020年08月 (3)
2020年07月 (5)
2020年06月 (4)
2020年05月 (4)
2020年04月 (5)
2020年03月 (2)
2020年02月 (5)
2020年01月 (3)
2019年12月 (4)
2019年11月 (5)
2019年10月 (4)
2019年09月 (4)
2019年08月 (5)
2019年07月 (4)
2019年06月 (4)
2019年05月 (5)
2019年04月 (4)
2019年03月 (5)
2019年02月 (4)
2019年01月 (3)
2018年12月 (4)
2018年11月 (5)
2018年10月 (4)
2018年09月 (5)
2018年08月 (4)
2018年07月 (4)
2018年06月 (4)
2018年05月 (4)
2018年04月 (4)
2018年03月 (5)
2018年02月 (4)
2018年01月 (4)
2017年12月 (5)
2017年11月 (4)
2017年10月 (4)
2017年09月 (5)
2017年08月 (4)
2017年07月 (4)
2017年06月 (5)
2017年05月 (3)
2017年04月 (4)
2017年03月 (5)
2017年02月 (4)
2017年01月 (5)
2016年12月 (5)
2016年11月 (4)
2016年10月 (4)
2016年09月 (5)
2016年08月 (4)
2016年07月 (5)
2016年06月 (5)
2016年05月 (4)
2016年04月 (5)
2016年03月 (4)
2016年02月 (4)
2016年01月 (4)
2015年12月 (4)
2015年11月 (4)
2015年10月 (5)
2015年09月 (4)
2015年08月 (3)
2015年07月 (5)
2015年06月 (4)
2015年05月 (4)
2015年04月 (4)
2015年03月 (4)
2015年02月 (5)
2015年01月 (4)
2014年12月 (5)
2014年11月 (4)
2014年10月 (5)
2014年09月 (5)
2014年08月 (4)
2014年07月 (4)
2014年06月 (4)
2014年05月 (4)
2014年04月 (4)
2014年03月 (4)
2014年02月 (5)
2014年01月 (3)
2013年12月 (4)
2013年11月 (5)
2013年10月 (4)
2013年09月 (4)
2013年08月 (4)
2013年07月 (5)
2013年06月 (5)
2013年05月 (3)
2013年04月 (4)
2013年03月 (5)
2013年02月 (4)
2013年01月 (5)
2012年12月 (5)
2012年11月 (4)
2012年10月 (4)
2012年09月 (5)
2012年08月 (3)
2012年07月 (4)
2012年06月 (6)
2012年05月 (4)
2012年04月 (6)
2012年03月 (5)
2012年02月 (4)
2012年01月 (4)
2011年12月 (5)
2011年11月 (4)
2011年10月 (5)
2011年09月 (4)
2011年08月 (3)
2011年07月 (5)
2011年06月 (4)
2011年05月 (4)
2011年04月 (6)
2011年03月 (9)
2011年02月 (4)
2011年01月 (5)
2010年12月 (5)
2010年11月 (4)
2010年10月 (6)
2010年09月 (5)
2010年08月 (4)
2010年07月 (6)
2010年06月 (8)
2010年05月 (6)
2010年04月 (6)
2010年03月 (4)
2010年02月 (4)
2010年01月 (5)
2009年12月 (5)
2009年11月 (4)
2009年10月 (5)
2009年09月 (5)
2009年08月 (4)
2009年07月 (3)
2009年06月 (4)
その他機能
RSS 2.0 Feed
ゲストブック
ブラウザのお気に入りに追加

 
ブログ購読
このブログが更新されたらメールが届きます。
メールアドレスを入力してください。
2025年6月
1
仏滅
2
大安
3
赤口
4
先勝
5
友引
6
先負
7
仏滅
8
大安
9
赤口
10
先勝
11
友引
12
先負
13
仏滅
14
大安
15
赤口
16
先勝
17
友引
18
先負
19
仏滅
20
大安
21
赤口
22
先勝
23
友引
24
先負
25
赤口
26
先勝
27
友引
28
先負
29
仏滅
30
大安