現在放送されている2シリーズアクティブツアラーのTVCMで、日本を代表するアーティスト「Mr. Children」の未発表新曲、「fantasy」が使用されています。
> 本テレビCMでは、BMWが初めてファミリー・カーを日本に導入するにあたり、「青空。家族。BMW。」をテーマに、これまでとは全く違うコミュニケーションを展開します。
BMWのロゴ・デザインの由来でもある「青空」をモチーフに、初めて日本人ファミリーをCMに起用して、このクルマに乗って「家族」で出かけたくなるような気分を醸成します。
また、CMソングの「fantasy」は、車のキャラクターに合致した疾走感溢れるロックナンバーです。
とプレスリリースにもありますように、今までのBMWとは一線を画したフレンドリーなCMです。
曲調は爽やかで、ドライバーよりも家族が主役、といった映像ですね。
ところで・・・
この「Mr.Children」(大人子供?)という逆説的なバンド名の由来が気になったので、調べてみたところ・・・
> メンバー4人は当時「チルドレン」という言葉の響きを気に入っていて、大人になった後も「Children」のままでは困るため、正反対の「Mr.」を付けることになった。後に「大人から子供まで幅広く聞いてもらいたい」という意味を付け足した。
という事のようです。
対象的な言葉を組み合わせるという手法は、他のバンドでもまれに見られます。
LED ZEPPELIN (鉛の飛行船)、Iron Butterfly (鉄の蝶)などが代表的です。
BUMP OF CHICKEN (臆病者の一撃)、サカナクション (あえてバンドっぽくない「魚」を入れた)といった名前も、意外な言葉の組み合わせによって個性や印象を強めたい、という意図でしょうか。
情緒的かつ、理論的・戦略的なネーミングだと思います。
話題を変えて、それでは車の名前はどうやって決められているのでしょうか・・・?
会社によって傾向が異なりますが、大きく分けて3つのタイプがあります。
タイプ毎に、国・代表的なメーカー名および車名例を列記すると・・・
(メーカー毎の大まかな傾向です。ラインナップに例外を含む場合があります)
【A】単語・造語タイプ
日本:トヨタ(アクア)、日産(ノート)、ホンダ(フィット)、三菱(アウトランダー)、スバル(インプレッサ)、ダイハツ、スズキ
ドイツ:VW(GOLF)、PORCHE(CAYENNE)
アメリカ:CHEVROLET(CAMARO)、FORD(FOCUS)
イギリス:MINI(CLUBMAN)、LAND ROVER(EVOQUE)
フランス:RENAULT(MEGANE)
イタリア:FIAT(PANDA)、ALFA ROMEO(GIULIETTA)
【B】英数字で車格を表現するタイプ
ドイツ:AUDI(A4)
アメリカ:CADILLAC(CTS)、CHRYSLER(300)
イギリス:JAGUAR(XJ)
フランス:PEUGEOT(308)、CITROEN(C4)
スウェーデン:VOLVO(V40)
【C】英数字で車格とエンジン情報を表現するタイプ
日本:レクサス(IS250)
ドイツ:BMW(320d)、BENZ(C200)
・・・といったところでしょうか。
【A】は車名でその車の雰囲気やイメージを表現することが狙いだと思われます。
車格を表す必要性よりも親しみやすさやイメージを重視しているとも言えます。
【B】はその会社のラインナップ中での車格やカテゴリーを表します。
親しみは感じにくいですが、より理論的とも言えます。
欧州車もしくは「欧州でも売れて欲しい車」に多い傾向があります。
※マツダの一部車種(CX-5等)が日本車で珍しくこの方式を取っているのは、欧州もターゲットとしていることの表れだと思われます。
【C】はさらに情報を盛り込んであり、エンジン性能も表します。
さらに理論的ですが、名づけ方のルールを知らないと分かりにくいかもしれません。
欧州車に多く、ハイパワーのエンジンをラインナップしている会社だとも言えます。
※最近のFERRARI(458 ITALIA等)は、【C】と【A】の併用型、すなわち性能+イメージ表現を狙っていると思われます。
そして最近のBMWは、車種によっては【C】にさらに情報を盛り込んでいます。
535i Gran Turismoや428i Gran Coupeや320i Gran Torismo、
そして218i Active Tourerといった、新しい提案が盛り込まれた新規車種の名前です。
付加された単語によって、長距離旅行車、付加価値を高めたクーペ、活動的で機能的な車、という特徴を端的に表しています。
【C】と【A】の併用型と言えなくもないですが、雰囲気やイメージというより車の特徴や性格を表す単語から成っている点で、むしろ【C】の進化型と言えるかもしれません。
つまり、
BMWのネーミングは世界中で最も理論的 と言えるのではないでしょうか...?
そんな理論的な車名をもち、フレンドリーなTVCMで演出された218i Active Tourerを、ぜひ実際にご覧ください。
現在仮営業所では、ボディサイズ等が近い1シリーズと、並べて展示しております。
近いようでかなり異なる2台です。ぜひ個性の違いを比較してみてください。
フレンドリーな演出の一環として、2シリーズ アクティブツアラーをモチーフにした
BMWオリジナルLINEスタンプをダウンロードして頂けるカードもお渡ししております。
ご来場をお待ちしております。 G.Sekido