このX1は、通常の車両と異なる点がいくつかあります。
バンパー中央に加え、その隣にも白いナンバーの枠が装備されています。
ドアミラーの上には黒い補助ミラーがありますね。
これは、自動車教習所用の車両なんです!
(ちなみに白い枠には「仮免許練習中」プレートを入れます。)
この写真ではホイールが黒い鋳鉄製ホイール(いわゆる鉄チン)でホイールキャップをまだ装着していないので、足元が少々質素にも見えますが・・・。
日本の教習用車両としては恐らく最も高価な部類ではないでしょうか。
室内の様子も通常の車両とは少々異なります。
助手席の足元には補助ブレーキとフットレストが装備されています。
「右側フットレスト」は珍しい装備ですが、ブレーキ時の素早い踏み替えに有効だと思われます。
ステアリング左側のウインカーレバーからはロッドが伸び、右手でウインカーを操作できます。
ウインカーレバーにボルト固定しただけのシンプルな作りですが、軽く確実な操作感です。
(E46やE90の教習車用にはステアリングコラム内の機構をひっくり返す為の「ウインカーレバー反転キット」が開発されていたのですが、X1用にはよりシンプルな方法を取ったようです。)
実はBMWは、輸入車の中で教習車の普及に最も力を入れているブランドです。
ディーラーはBMW JAPANに対して通常の車両と同様に発注でき、国内の専門業者が専用装備の架装を行った後に、ディーラーに届けられます。
(恐らく他の輸入車ブランドの教習用を導入しようとすると、車両を専門業者に持ち込んで個別に製作することになり、価格も納期もクオリティも・・・となるのではないでしょうか。)
免許を取得される方にBMWに乗ってもらえることは、ブランド自体の宣伝にもなることに加え、特に高速道路教習では車両の走行性能や安全性の一端を肌で感じてもらえるいい機会になると思います。
弊社のグループ会社の
苅安賀自動車学校・ 岐阜南自動車学校・ 稲沢自動車学校 では
このX1の教習車を高速教習用として導入いたします。
(車体色はアルピン・ホワイト3、ディープ・シー・ブルー、ヴァレンシア・オレンジの3色です。)
弊社グループでは20数年前から3シリーズセダンを4代(E30,E36,E46,E90)に渡って高速教習車として導入してきましたが、SUVは初めてです。
昔は教習車のサイズは大きすぎても小さすぎてもダメと細かく規定されていたのですが、次第に緩和され今度はX1の出番となりました。
もう間もなくX1の教習車が一宮・笠松・稲沢の街中や高速道路を走りだします。
弊社に加え、グループ会社各社のご愛顧もぜひ宜しくお願い致します。 G.Sekido