今回は、あまりBMWに関係していない話で恐縮ですが...。
(関係した内容も途中に少し出てきます)
アウトガレリア ルーチェ さんは、名古屋市名東区にある「大人のクルマ趣味の空間」です。
2004年に創設されて以来、「クルマ文化の発信と浸透を目的にクルマに纏わる歴史や芸術、人物など様々な切り口をテーマにした企画展」を計48回開催されてきました。
その企画展は、当初はイタリア車に関するものが多かったものの、仏・英・独・米・日・そして人物へと次第に幅が広がりました。
「BMWドイツ本社唯一の日本人デザイナー」である永島 譲二氏に関する展示も開かれ、当ブログの過去記事でもご紹介したことがあります。
芳名帳に住所氏名を記入すると、新しい企画展を告知する絵はがきが送られてきました。
趣向を凝らしたそのデザインを眺めるのも楽しみの一つでした。
(ちなみにギャラリーの入場料等は無く、オーナーの熱意によって運営されています)
ですが今週末をもって、一旦その歴史に区切りをつけられるそうです...。
6/19(土)~8/29(日)の期間に催されている「
auto galleria LUCE CHRONICLE 未来へ向かってのプロローグ」が、最後の企画展となるようです。
ギャラリーの過去17年に渡る歴史を振り返る資料や写真が展示されています。
その中からいくつかをご紹介すると・・・
ランボルギーニ カウンタック+ミウラという、夢の競演も行われたようです!
私が最も好きなラリーカー、Lancia Rally 037が展示されたこともあったようです。
ギャラリーのオーナーである平松 潤一郎氏(フェラーリクラブ・ジャパン元会長)が依頼してワンオフ製作された"SP1"も、このギャラリーで一般公開されました。
CG誌の創設者である小林 彰太郎氏とのやりとりなど、運営の裏側に関する展示も多数あります。
過去の企画展の振り返りと共に、ギャラリーのディレクターである平松 正光氏(潤一郎氏のご子息)の思い入れの深いプライベートカー4台も展示されています。
平松 正光氏は、古今東西の自動車文化に通じていることに加え、
レーシングカートやアルファ145を使ったレースでシリーズチャンピオンも獲得するなど、筋金入りのエンスージアストのようです。
話は少し脱線しまして・・・
ギャラリーと同じフロアには、ミニカーショップ「ゼロクラフト」さんがあります。
名古屋で最大級の品揃えで、トミカから特注品まで古今東西のミニカーが売られています。
珍しいBMWのミニカーもあり、時間が経つのを忘れる程です。
さらに隣には、イタリア料理店「リストランテ・エスト」さんがあります。
暖かみのある空間で、絶品の「体が喜ぶ素材でつくる、創作に走らない自然派イタリアン」を楽しめます。
このお店のオーナーでもある平松 潤一郎氏が顧問を務めるフェラーリ オーナーズ クラブ ジャパン の パーティーが開かれることもあるようです。
話題をギャラリーに戻しまして・・・
展示された歴史的な名車・延べ303台の多くは、映像にも納められました。
ギャラリーの常設展はいったん区切りとされるものの、
「9月4日(土曜日)からは、アウト ガレリア ルーチェ創設時に館内に設置した、F1スクーデリア・フェラーリチームが1999年シーズンに実際に使用したピットを無期限の常設展示に加え、より的を絞ったエッジの効いた小規模の企画展や、マニア垂涎のグッズの常時販売など、カーマニア達が憩いの場として楽しめるマルチコミュニティスペースとしてリニューアルさせて頂きます」
という
ご予定のことです。
「大人のクルマ趣味の空間」の、今後の展開にも期待します! G.Sekido