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昨年リニューアル致しました新車ショールームに、(遅ればせながら)新しいツールが登場しました。

「デジタル・コミュニケーション・ツール」という名前の付いた、47インチLEDスクリーンを備えた設備です。


迫力にあふれる各モデルのPR動画(ハイビジョン画質)が見られることに加え、

「バーチャル・プロダクト・プレゼンテーション」という機能を使うことができます。






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それにより、各モデルの内外装の非常に鮮明な画像を映すことができます。

Mモデル等の希少車も、内外装色を存分に組み合わせてハイビジョン画質でご覧いただけます。

(写真はショールームの照明が映りこんで見づらいですが、実際はもっと綺麗です)




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車両の画像は全てCGなのですが、実車の写真かと思うほど細部までリアルです。

しかも極めて精緻な3Dデータに基づいていて、角度を自在に連続的に変えることもできます。

車の向きだけでなく、背景や昼夜を変えることができ、ドア等の開閉も滑らかなアニメーションで映し出されます。




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(ツールの使い方を勉強中の様子です)

「バーチャル・プロダクト・プレゼンテーション」を試してみたいというお客様は、お気軽にセールス・スタッフにお申し付けください。





さらに、「テクノロジーがもたらすBMWの更なる魅力」というつながりで・・・


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320i M Sport (AT・アルピンホワイト3)の新しい試乗車ができました。

この車には、オプションのファスト・トラック・パッケージが装備されています。




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前後輪には19インチホイール&タイヤとMスポーツ・ブレーキが装備され、スポーティーな走りを可能にしています。

(ホイールはスポークのサイド部分をフェリック・グレーで塗装した専用デザインです)

さらにこのパッケージは、「アダブティブ M サスペンション」も装備しています。




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(マニアックな画像で恐縮ですが・・・)

アダブティブ M サスペンションは、電子制御式ダンパーを装備しています。

ダンパーに装備する加速度センサーからの情報も参考に、VDC(Variable Damper Control)を機能させます。


つまり、路面状況や運転スタイルに応じてサスペンションの硬さを常に自動調整します。




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さらにドライビング・パフォーマンス・コントロールの設定により、SPORTモード時にはより硬めの設定にすることも(しないことも)可能です。

しなやかな乗り味からスポーツ走行まで、路面やご気分によって選ぶことができます。






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BMWの魅力をより深く、より身近にご体感いただけるよう、様々なテクノロジーも進化していきます。

ぜひショールーム&試乗車にて、その進化をお確かめ下さい。 

ご来店をお待ちしております。 G.Sekido



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デザインを一新するとともに、動力性能と標準装備レベルのさらなる向上を実現した「ニューBMW 1 シリーズ」が発売になりました。

展示車は118i M SPORT(バレンシア・オレンジ)です。

ヘッドライトはLED化されると共に形状が変更され、ぐっと精悍さを増しました。

キドニー・グリルのデザインはより立体的になり、彫の深いフロントフェイスになりました。






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リヤ・コンビネーション・ライトはL字型になり、ワイドなスタンスを強調しています。

角度によってはショート・ワゴン風にも見え、高級感も増したように思います。




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LCI(マイナーチェンジ)前のフェイスも、個性的で(特に見慣れてからは)魅力的に思えますが・・・。

LCI後は、よりBMWの他モデルとの共通性が高まり、普遍的で好き嫌いの分かれないスタイリングになったと思います。


スタイリング以外の進化・変更点としては、

・『衝突回避・被害軽減ブレーキ』や『LEDヘッドライト』など、安全かつ快適なドライブに貢献する数々の機能を新たに標準装備

・エントリー・モデルは300万円を切る戦略的な価格設定

といったところです。


詳しくは、ぜひ下記サイトも併せてご参照ください。

【「BMW 1シリーズ」がマイナーチェンジで顔つき一新】:webCG

【BMW、「1シリーズ」をフェイスリフト、120iとM135iの出力を向上】:CarWatch





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現在放映されているTVCMでは、豪快なドリフト走行を披露し、1シリーズがこのクラス唯一の後輪駆動車であることを強くアピールしています。

(ちなみに途中で映るドライバーは、M4を駆って昨年のDTMダブルタイトルを獲得したマルコ・ウィットマンです!)




そして、もう少し補足しますと・・・・。

後輪駆動車、中でもFR(フロントエンジン・リアドライブ)車の魅力は、スポーティーな走りが得意ということもありますが、もちろんそれに留まりません。


ドリフトだとか、アンダーステア/オーバーステアだとか、そんな速度域や領域でなくても、どなたでも感じていただける魅力があります。
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思いついたところを列記しますと、例えば・・・。




● 乗り心地の良い車を作るのに適している。

加速時は荷重が後輪寄りになるが、FFは駆動力確保の点から前輪荷重を高く維持する必要がある。そのため乗り心地(サスペンションのしなやかさ=姿勢変化の大きさ)と操縦安定性(駆動力確保)は強い相反関係になり、高いレベルで両立しにくい。
FRはそもそも加速時の駆動力確保に優れているためサスペンションをよりしなやかにでき、乗り心地と操縦安定性の両立がしやすい。



● エンジンの不快な揺れや振動が少ない、上質な走りに適している。

FFはエンジンが横置きで、回転数の変化に伴うエンジンの揺れ(スナッチ)が車両進行方向と一致するため、スナッチが加減速に影響し、微低速で不快な揺れが出る。スナッチ低減を狙ってエンジンマウントを硬くすると、アイドル振動が強く伝わる。両者が強い相反関係にあり、両立しにくい。
FRはエンジンが縦置きなので、スナッチが横方向になり加減速に影響しない。またそのためスナッチとアイドル振動を最適化したエンジンマウント設定がしやすい。



● より上質なステアリングフィールを得られる。

FRは操舵と駆動が分かれているため、アクセル操作がステアフィールに直接影響を及ぼさない。かつ路面感覚(インフォメーション)が相対的に豊かなので、雑味が少なく操舵力が軽い(パワーアシストを増加させた)ステアリングを構築しやすい。
FFは操舵系に駆動系がつながっていること(雑味の増加)、アクセル操作がステアフィールに影響する(トルクステア等)ことから、インフォメーションが相対的に乏しくなりがちであり、インフォメーションの確保と操舵力の低減が強い相反関係になり、両立しにくい。



・・・などの物理的・機械的特性があります。

(他にも動的な特性の違いもあると思いますが、これくらいにして・・・)



つまり、そもそもFR車は(速度を問わず)上質な走りに適しており、その上スポーツ走行も得意だということです。


もちろん、FF車にはスペース効率を高めやすい、コスト低減・重量低減を図りやすい等の重要なメリットがあります。

それらを踏まえた上で、BMWはこのクラスで唯一のFRを選択し続け、さらに進化させました!



 

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120i M SPORTの試乗車もご用意致しました。

各部の熟成が進んだこともあり、さらに上質かつスポーティーな走りになりました。

コンパクトな車体に、BMWの良さが凝縮されて詰まっています。

ぜひ、全方位的に魅力を高めたNEW 1シリーズをお確かめ下さい。

ご来場をお待ちしております。 G.Sekido




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BPS一宮では、3月21日(土)~29日(日)までの期間、

BMW 認定中古車 Spring Fair 2015 を開催しております。




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最新モデルを含む特選車を、多数ご用意致しました。

一部の車両につきましては
【Goo-net 在庫情報】 および 【カーセンサー 在庫情報】
でも、内外装写真を含む詳細をご覧頂けます。
 

また、諸般の事情により上記PDFや上記サイト等に掲載できない「最新モデルの低走行車」もあり、現在35台程の在庫がございます。

ぜひ店頭にて豊富な在庫車ラインナップをご覧ください。



 

こんな希少なモデルも入荷致しました。
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Mの血統とXの才能を兼ね備えた究極のクーペ、X6 Mです!

X6 M(E71型)の中古車は全国でも数えるほどしかなく、希少な1台です。

ブラックサファイアのボディ色に加え、グリルやホイールもブラックで統一され、この上ない程の迫力があります。



 

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一方、サキールオレンジに彩られた内装は鮮烈です。
リアルカーボン製のトリムと併せて、ラグジュアリーかつスポーティーです。
レザーは汚れ・へたりも皆無で非常にきれいです。




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後席はさらに使用感が無く、新車同様と言ってもいいほどです。
X6の後席はセパレートシート(4人乗り)の設定もありますが、この車両はより実用的な5人乗りです。




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この車両が"M"である証のバッジは、エンジンルームにも輝いています。

実は、このS63B44型エンジンは、"M"初のターボエンジンであるだけでなく、
自動車技術の歴史に残る程、画期的なレイアウトのエンジンです。




ここからちょっとマニアックな内容になりますが・・・m(^^;m
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V8エンジンのクランクシャフトには、フラットプレーン(シングルプレーン)とクロスプレーン(ダブルプレーン)があります。

前者は点火間隔が等間隔なので排気効率が良く高出力を出すのに向いているものの、特性上どうしても大きな振動が出てしまいます。

後者は片バンク(V字の片方)で見ると不等間隔なので排気干渉が起きがちですが、バランスシャフトを使えば振動は少なくできます。

そのためレーシングカーやごく一部のスポーツカーを除き、ほぼ全ての市販車は後者を採用しています。




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両者の点火サイクルの違いは、この2つの動画に表されています。

(このクロスプレーンの不等間隔の点火が、V8特有の「ドロドロドロ・・・」という排気音の要因の一つとされています。)




そしてクロスプレーンがV8エンジンの主流になり80年ほど経ちますが、BMWは革新的な技術を編み出しました。
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BMWのN63B44型エンジン(最近の5シリーズ以上に搭載するV8)は、Vバンク間にターボを配し、両脇から吸気しVバンク間に排気します。一般的なV8エンジンとは逆のレイアウトです。

恐らく、様々な機構(シリンダーヘッド脇のバルブトロニック・高さのあるダブルウィッシュボーンサス・4WD化に関わる機構など)と共にエンジンルームに収めるにはターボをエンジン両脇に配することが難しく、このレイアウトに行きついたと思われます。




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そしてS63B44型エンジン(X5M,X6M,M5,M6に採用)では、Vバンク間に排気するレイアウトを利用し、両側のバンクにまたがる形で排気干渉が起きないように排気管を2つに集約させ、別々のターボを配したのです!

(しかも低回転でのパワーとレスポンスに優れるツインスクロール方式です。)




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いわば、振動特性に優れるクロスプレーンと、排気特性に優れるフラットプレーンの利点を両立したような特性で、V8エンジンの歴史に名を刻むほどの画期的なエンジンなのです。


メル○デスAMGや、ア○ディでも、最近になりVバンク間排気&ターボ配置を導入したモデルが出てきました。
(おそらくBMW同様にエンジンルーム内でのレイアウトが理由だと思われます)

ですが、BMW同様の両側バンク集約排気&ターボ配置までやっているエンジンは、(私の知る限り)BMW以外にはありません。
コストの問題なのか、ひょっとしたらBMWが特許を押さえているんでしょうか・・・?

BMWのS63B44型は、他社エンジンと比較して最高回転数や最高出力に勝り、基本的素質が優れていることが伺えます。




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X6 Mは(X5 Mと共に)、そんな画期的なエンジンを初搭載し、ターボ車で初めてMの名を冠した車です。



 

 

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他にも魅力的なラインナップを取り揃えております。


今だけの特別価格と、2.99%特別低金利ローンもご用意しております。

この機会にぜひBPS一宮にお越しください。お待ちしております。 G.Sekido



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少々前の話題ですが・・。

先月下旬にオバマ大統領が来日された際に、大統領専用リムジンで移動したことがニュースになりました。

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ちなみに、「ザ・ビースト」とか「キャデラック・ワン」とか呼ばれるのは通称で、
正式名称は「2009年モデル キャデラック・プレジデンシャル リムジン」というようです。




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●燃料タンク:装甲板と、直撃されても爆発を防ぐ特殊な発泡体で覆われている
●トランク:酸素供給システムおよび消火システムを装備
●後席:大統領を含む最大4人分の座席があり、昇降するガラス板で仕切られている
 オバマ大統領の座席には最新鋭の衛星電話があり、副大統領やペンタゴン (国防総省)に直通で通じる
●ドア:厚さ20cmの装甲板仕様で、ボーイング757の客室扉ほどの重さがある
●防衛装備:暗視カメラと連射式ショットガン、さらに催涙ガス砲も装備している
 大統領への緊急輸血に備えて自己血液の入ったボトルも用意している
●シャシー:車体下部は爆弾や手榴弾の爆発にも耐える強化鋼鉄板を張っている
●運転手用窓:破裂弾や44マグナム弾にも耐えられる。唯一、開くことが出来る窓(8cmだけ開く)
●車体:厚さ13cm以上の装甲板で出来ている
 二枚重ねの鋼鉄、アルミニウム、チタン、 セラミックを組み合わせている
●タイヤ:スティール縁に防弾、防パンク補強したランフラットタイヤ
 タイヤが爆破されたとしても、その場から脱出できる
 
※スペック
・価格:100万ポンド(1億4千万円)以上
・全長:5.5メートル ・全高:1.8メートル  重量:8トン
・エンジン:V8 6.5リットル・ディーゼル
・最高速度:60マイル/時(96km/h)  ・加速:15秒でトップスピード
・燃費:8マイル/ガロン (2.8km/L)
・座席:最大7席。最後部座席は大統領+1人が座る2つの座席でリクライニング可。




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ガラスの防弾性能の解説動画も公開されています。

他にも爆発力拡散機能核ボタン等の軍事技術も搭載されています。

まさに、世界一の防御装備が施されています。

車両を空輸したことや、車列が40台以上!にもなることも驚きましたが。)



ただし、そんな最強のリムジンでも、弱点はあるようで・・・。

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・・・「亀の子」状態になると動けません・・。

アイルランドのダブリンにある米国大使館の出入口での出来事です。

普通の車なら問題にならないなだらかな起伏が、ホイールベースが非常に長いため床下にひっかかってしまい、車重は8トン!と非常に大きいこともあり動かせなくなってしまいました。

(ただ、大統領専用車は必ず予備の車も同行していますので、大統領夫妻はそちらに乗り替えて事なきを得た?ようです。)



そして・・・。


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実はBMWは、装甲車両・防弾車両も得意としているメーカーです。




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本国サイトには、【 BMW Security Vehicles 】 というページがあり
・BMW 7 Series High Security
・BMW X5 Security Plus
・BMW X5 Security
という3車種がカタログモデル?として載っている程、力を入れています。




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歴代の7シリーズを始めとする車種に装甲車両の設定があり、その歴史は30年以上にもなるようです。




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かつてデビッド・ベッカムさんも、X5の装甲車を所有していました。
(ビクトリア夫人に対する誘拐未遂事件が起きたのを受けて、約4800万円を投じて特注したそうです)

ですが、ベッカムさんの使用人がこの車を借りている間に、盗難に遭ってしまいました!

GPSの探知機が作動していれば、盗難後の追跡も可能でしたが、その使用人がスイッチを入れ忘れていたたそうです。

(その後、この車は流れ流れてマケドニアの大臣の公用車として活躍していた程ですので、基本性能は確かです。)



米国大統領専用リムジンにしても、
メーカー特製装甲車にしても、
その性能を十二分に発揮できるかは使う人次第
、というところでしょうか。


 

ですが、BMWがさらにすごいところは・・・。

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驚くことに、BMWは警護プロフェッショナル向けのトレーニングも行っています。

集中トレーニング熟練トレーニングの2コースがあるようです。)

まるで映画のワンシーンの様ですが、実際のトレーニングの映像のようです。





昨年のブログ【X1の教習車を導入します!でもご紹介しましたが、BMWは教習所用の車両にも力を入れてます。

サーキット等を使用したドライバー・トレーニングは日本で25年・ドイツで37年もの歴史があります。
 

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免許取得者から警備のプロフェッショナルまで、車の性能を十二分に体感・発揮できるように、メーカーとしての努力を惜しみません。

BMWは、自動車やハードウェアの開発で道を切り開くのはもちろん、ドライバーやソフトウェアの点でも、世界の先端を走り続けていると思います!  G.Sekido



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前回のブログの続きです。

その概要を書きますと・・。


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運転席正面の表示部を1丁目、その左を2丁目、それより下を3丁目とします。

ナビ画面は2丁目に配すると運転中でも視線移動が少なく安全ですが、遠いため手が届きにくいです。

そこで手元にコントローラを設けると安定して操作できます。

近年のBMW・ベ○ツ・ア○ディはこの方式を取っています。




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一方、多くのメーカーは操作方法にタッチパネル式を用いています。
タッチパネルはコスト面等でメリットがあるものの、画面を手が届く範囲に置く必要があります。

3丁目に配すると手が届きやすいですが、視線の移動量が大きくなります。
2丁目に配すると、デザイン性や操作性(手の届きやすさ)を妥協する必要があります。

そもそもタッチパネル操作それ自体が、視覚に対する依存度が高く、操作時の腕も安定せず、運転中の操作方法として最適とは言えません。


以上の理由から、BMW等が採用する「ナビ2丁目配置、手元コントローラ操作型」が(現時点での)最善方式だと思います、という内容でした。


今回はそれ以外の方式と、それを通じて見えてくるものや、今後の動向について書こうと思います。



上記以外の方式で、代表的なものとしましては・・。


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「1丁目空き地型」

いわゆる「センターメーター」タイプです。
速度計等の重要な情報を2丁目に表示し、1丁目は空き地になっています。(そこを小物入れとしている車もあります)
結果としてナビ画面は3丁目付近に配することになります。

日本だとト○タやダ○ハツ、海外だとシ○ロエンやフ○アットに多い印象があります。
日本での販売台数ランキング上位のいくつかがこの方式なので、メジャーな方式の一つとも言えます。


個人的には、「運転中の視認性に優れる1丁目を有効活用できない」という点で、合理性を欠く方式だと思います。

右ハンドル車と左ハンドル車との造り分けを合理化するために採用したのが始まり」との記述もありますが・・。

現代の車の内装は複雑かつ左右非対称で、そもそも「センターメーター」と言ってもメーターが車体の中央にある車は少なく、多くは運転席寄りになっています。
そのため左右ハンドル車で共用化できる部分は少なく、合理化やコスト削減にはあまりつながっていないと思います。

むしろ、この方式を採る理由の一つは別のところにあるように思いますが、それについては後述いたします。




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「1丁目はみだし型」

1丁目がステアリングの内部に収まらず、その上方にはみ出しているタイプです。
表示が上下に分断されている車(ホ○ダ)、全てが上方にある車(ニッ○ン、プ○ョー)等があります。

情報の視認性に優れるようにも思えますが、個人的には疑問を感じる方式です。

これらの車は「車両前方の見切りが悪い」というウイークポイントを共有していると思います。

フロントガラスの付け根の位置が高く、伸びあがってもボンネットはほとんど見えず、車両前端の位置を想像することが困難です。




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近年は、空気力学を追求する意味もあってか、ワンモーションフォルム(ボンネットとフロントガラスが直線的につながる)を採る車が増えています。

また、歩行者の衝突安全性を高めるためにボンネットを高くする(内部の空洞を大きくする)必要があり、フロントガラスの付け根の位置が高い車も多くなったと思います。


運転環境の確保のためには、本来であればその高さに併せて着座位置を高く想定し室内空間を構築するべきだと思うのですが・・・

 

天井の高さが相対的に低いとか、プラットフォームを既存モデルから流用しているためステアリングコラム高さ等の基本構造を変えにくい等の背景があり、想定する着座位置を高くできないのではないでしょうか。


そして、着座位置に対してダッシュボード全体が高い → フロントガラスの付け根の位置が不自然に高い感じや、内装デザインの間延び感を低減したい → ステアリングの上側にメーターを配した、という成り立ちのように思えます。
(上の画像で、もしこの位置にメーターが無かったらと想像すると、かなり茫洋とした視界になります)

前述した「1丁目空き地型」(近年のセンターメーター車)の多くも、車両前方の見切りが悪いと感じます。
フロントガラス付け根の位置が高いという同様の背景があり、その結果あのようなレイアウトを採ったのではと思います。



ちなみに、フロントガラスの付け根の位置やダッシュボード全体が運転席に対して相対的に高いことは、車両前方の見切りが悪くなることに加え、Aピラーが寝ることによる死角の増加、車幅感覚を把握しにくくなるというデメリットもあるように思います。

「1丁目空き地型 」や「1丁目はみだし型」も、理想的な情報視認・操作環境を追求した結果というよりは、メリット・デメリットを天秤にかけた上の妥協の選択である、というのは言い過ぎでしょうか。




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先日本国にて発表になったBMW 2シリーズ アクティブツアラーや日本でも発表になった新型MINIでは、透過式の小型スクリーンに投影するタイプのヘッドアップディスプレイが採用になりました。

以前から、フロントガラスに投影するタイプはいくつかのメーカーが商品化していましたが、生産コストや機構を埋め込むスペースの関係からか、採用事例は中級車~高級車がほどんどでした。

今回このクラスまで採用に踏み切ったのは、スクリーン投影式とすることで低コスト化・省スペース化が実現できたということだと思われます。

表示部はダッシュボードより上部のガラスエリアにあるので、
この方式を「0丁目表示」と名付けたいと思います。(^^;ゞ

「0丁目表示」と「1丁目はみ出し型」では、ステアリングの上側に情報を表示するという意味では似ていますが、構造や機能性に加え、その成り立ち(積極的な開発 vs 消去法的選択?)も大きく異なると思います。
 


と、いうことで・・・


BMW等が採用する
「ナビ2丁目配置、手元コントローラ操作型」(プラス「0丁目表示」)は、
パッケージング(車両の構造)に始まり動的な使用環境まで考慮し、
「自動車の理想的な情報視認・操作環境」に真摯に向き合った結果生み出されたものだと思います。
 

 


そして、今後の発展としては・・・

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先日Apple社から、CarPlay が発表になりました。
iPhoneと車両を接続し、車両側の画面や操作系でiPhoneの機能を利用する、というものです。

今年中にいくつかのメーカーからこのCarPlayを搭載した車が登場する予定です。
BMWも「提携パートナー」という扱いになっており、搭載車種のデビューが予定されているようです。


CarPlayの操作は、音声・タッチパネル・手元コントローラーに対応するとの記載があり、早くもデモ動画も公開されています。

近々発売される予定で、タッチパネルと手元コントローラーの両方を装備すると発表されている新型車もあります。


そしてiPhoneに限らず、他のスマートフォンでも同様の機能が開発され、導入が進むと思われます。


今後BMWはどのように対応し、変化していくのでしょうか・・?



 3SERIES_INTERIOR3-5-thumb-377x305-36645.png

独立型のディスプレイをもう少しドライバー側に近付けることで、タッチパネル&手元コントローラ併用式とするのでしょうか?

あくまでも手元コントローラのみに絞るのでしょうか?

それとも、他の手法を創りだすのでしょうか?



BMWの選択は、時に独創的だったり、時に保守的だったりしますが、消去法では無く「まず理想ありき」で選ばれます。

その選択を楽しみに待ちたいと思います。  


前回・今回とマニアックな内容で、かつ長くなり恐縮に存じます。

お読み頂き誠にありがとうございました。 m(^^)m  G.Sekido




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