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2012年2月3日
頑固親父と3シリーズ!
0
ついに、新型3シリーズが国内でも発表になりました!
快適性と環境性能を大きく進歩させた、
新しいBMWの大黒柱です!
詳しくは、下記サイトをご覧ください!
【BMW 3 シリーズが約7年ぶりにフルモデル・チェンジ】
:プレスリリース
【新型「BMW 3シリーズ」が日本上陸】
:webCG
【春に「320i」を、秋に「アクティブハイブリッド3」を導入】
:Car Watch
過去のブログ
【新型3シリーズが本国で発表になりました!!】
でも、
新型3シリーズのデザインや技術についてご紹介致しましたので、ぜひご覧ください!(^^)
こうして歴代の3シリーズが並んでいる写真を見ると、
その歴史と共に個人的な思い出も呼び起され、感慨深いものがあります。
(実は私はここ16年ほど、ずっと3シリーズを乗り継いでいることもあり..。)
そこで、今回は
歴代の3シリーズの進化と個人的な印象
について書こうと思います。
(ただし初代3シリーズは乗ったことが無いので、2代目3シリーズからですが。)
2代目:E30型
日本での販売時期 1983(S58)年〜1993(H5)年10月
コンパクトなサイズと、広いグラスエリアが印象に残っています。
ベルトラインが低く、ピラーが細く、後方視界も抜群に良かった
です。
ドアを閉めた時の「ガチン!」という金属音は、現代の車では聞けません。
ステアリングはずっしりと重く、それでいてロック to ロックは4回転!もあり、全くクイックではありませんでした。
その分、路面を手で撫でているような豊かなインフォメーションがありました。
ステアリングは上下(チルト)も前後(テレスコ)も動かないので、ドライビングポジションはステアリングを基点にして合せる必要がありました。
実際は軽量・コンパクトですが、操作系の重さから軽快感はあまり感じませんでした
。
(
軽快感よりまずは高速安定性という志向
だったのではないでしょうか。)
4ATは、高度な電子制御がない時代ながら、スリップも少なく操作に対して素直に機敏に反応し、シフトダウンの度に床下から「ゴーン」と小気味よい音で自己主張してくれました。
ちなみに6気筒(SOHC)の320iは低回転のトルクが薄く、街乗りでは4気筒の318iの方が断然速かったです。
1日に500km乗っても疲れなかったのは、車の基本性能が良かったからか、私が若かったからか..。(^^;ゞ
キーレスはまだオプションでも存在せず、ホイールは14インチが標準でした。
「素材と味の良さが売りの、商売っ気の無い頑固親父の店」
って感じの車でした。
3代目:E36型
1991(H3)年7月〜1999(H11)年11月
様々な部分が一気に新しくなりました。
空力を重視し4灯ヘッドライトはカバーで覆われ、スタイリングは現代的になりました。
6気筒はDOHCに、ATは5速になり、リアサスはセミトレからマルチリンクになりました。
前後重量配分の改善のため、ホイールベースが伸びエンジン搭載位置を極力後方に下げるようになりました。
そのためATがぐんと室内に入り込みんでいて、
右ハンドル車の運転席は左足のスペースが狭かった
です。フットレストは体の正面くらいの位置にありました。
チルトステアリングが採用され、ようやく適正な向きに調整できるようになりました。(^^;ゞ
モデルの途中でキーレス・トラクションコントロールなどの装備がオプションで加わり、利便性が高まりました。
ホワイトウインカーやスポーツパッケージやスペシャル・エディション(写真の車)等も登場し、
よりスポーティーな外観や個性的な装備
も得られるようになりました。
頑固親父が、料理の味だけでなく外観や内装にも気を使いだし、いきなり最先端の店構えになりました
、という感じでしょうか。
4代目:E46型
1998(H10)年7月〜2005(H17)年9月
ボディ幅が3ナンバーサイズになり、居住性・快適性がさらに高まりました。
ドライバーの左足の窮屈さも解消され、テレスコが装備され、ドラポジに我慢が無くなりました。
ようやくドアミラーは電動格納式になり、手で折りたたむ必要が無くなりました。(^^;ゞ
純正ナビも登場しましたが、価格と独特な操作性からか装着率は低かったです。
間もなく"M SPORT"が初登場し、"M"の文字が身近になりました。
ステップトロニックやキセノン・ヘッドライトが追加になり、
キーレスは赤外線から電波式に変更され、遠くからでも操作できるようになりました。
日本での3シリーズの販売台数(M3を含む)が、ゴルフを上回った年もありました。
(すなわち
輸入車の全てのカテゴリーの中でNO.1
です)
名実ともにコンパクト・スポーツ・セダンの王者としての地位を確固たるもの
とし、
レク○スやア○ディなどが明確にその商品性を追うようになりました
。
そんなこともあってか、マイナーチェンジでは顔つきが精悍になり(写真の車)、ステアリングのギア比がよりクイックになるなど、さらなるスポーティー感の演出も図られました。
その一方でバルブトロニック搭載のエンジンも採用され、
「燃費」がキーワード
として大きく取り上げられました。
環境対策も求められるなど、料理の味以外も重要な時代になりつつありました。
頑固親父の店は前にも増して繁盛し、一番人気の名を不動のものとして
時代の要望に応えさらにメニューを増やしました
。
5代目:E90型
2005(H17)年4月〜
何といっても大きなトピックは、
RFT(ラン・フラット・タイヤ)の標準装備
です。
乗り心地や操縦安定性に大きな影響を及ぼすことは覚悟の上で、
緊急時の安全を優先しての決断でした。
「保守的で新技術の採用には比較的慎重だったBMWが
、
その姿勢を大きく変えた最初の挑戦」
と言えるかもしれません。
iDrive
によるナビ&社内環境の統合コントロールや、
低燃費と高出力を両立する
ターボエンジン
の復活など、
他社に先駆けて新機軸を打ち出し、時代を切り拓く
ようになりました。
デザイン面でも、クリス・バングル率いるチームが
面の凹凸を巧みに用いた挑戦的なデザイン
で他社をリードするようになりました。
6速AT、ステアリングパドルの採用、
BMW PERFORMANCE(写真の車)などのアフターパーツの強化など、
スポーティーな走りはさらに磨かれました。
アクティブステアリングや電動パワステの採用により、低速時の軽快感と高速時の安定感を両立するようになりました。
RFTと足回りは年々進化し、乗り味は次第に改善されました。
信念のもとに、「RFT全車標準装備」という他のどのメーカーも成しえなかった挑戦を成し遂げました。
莫大な開発費用がかかる
エンジンを次々に刷新
し、
全てのモデルの燃費が年式を改める毎に向上しました。
最高出力や燃費などのカタログの数値よりも
「質感や楽しさ」が売りだったBMWが、
目に見える数値でも他社を凌駕
するようになりました。
味も歴史も定評のある人気店が
、
創作料理もどんどん出して、それらも定番料理として浸透する程の人気と実力を得た
、というところでしょうか。
新型、すなわち
6代目:F30型
3シリーズは 快適性と環境性能をさらに向上させ、4気筒ターボエンジンを主力とするようです。
ボディサイズも、エンジン形式も、運転環境も
時代の要求とBMWの理想に応じて徐々に進化しました。
絶対的なサイズは次第に大型化しましたが、
衝突安全性の要求が高まった現代においては、
相対的に「コンパクト」サイズに収まっていると言って良いと思います。
「挑戦する姿勢」を明確にしたBMW
が全力を挙げて作り上げた3シリーズは、
依然として
コンパクト・スポーツ・セダンの王者
であろうと思います。
「根は頑固親父」なシェフが創った、NO.1人気メニュー
です。
材料、調理方法、店構えなどが時代に応じて変化しつつも
その真摯な料理そのものは当代随一
であると確信しています。
長文失礼いたしました。
来週中にはいよいよ実車が到着いたします!
展示車がスタンバイしましたらまた報告させて頂きます。
楽しみにお待ちください! m(^^)m
G.S
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