3月5日より、スイスにて【ジュネーブ モーターショー】が開催されています。
世界5大モーターショーの一つで、毎年春に開催され今回は83回にもなります。
各社から多くの新型車が発表になっていますが、BMWグループからも魅力的なニューモデルがお披露目されました。
まずは【3シリーズ グランツーリスモ(GT)】です。
セダンやクーペのような流麗なスタイリング・ワゴンのような積載性・SUVのような高い視点と居住性を兼ね備えた、5シリーズGTに続くマルチ・パーパス・ビークルです。
5シリーズGTでの経験を生かし、魅力的なスタイリングを実現したと思います。
ラゲッジルームの容量は3シリーズツーリングを上回る520Lで、
「後席のゆとりは、5シリーズと7シリーズの中間レベル」とのことです!
その分、全長4,824×全幅1,828×全高1,489mm、ホイールベース2,920mmとサイズは大きくなりました。
既存の3シリーズ(4,625×1,800×1,440、WB2,810)をかなり上回り、
むしろ5シリーズ(4,910×1,860×1,475、WB2,970)に近い大きさです。
フロントフェイスを含め、ボディ外装は全て既存の3シリーズと異なる専用設計です。
ドアは窓枠の無いサッシュレスタイプで、BMW初のアクティブ・リア・スポイラーも装備されます。
「いいとこ取り」で、「贅沢な成り立ち」の3シリーズと言えるのではないでしょうか。
日本への導入時期等は未定ですが、発売が楽しみなモデルです!
【i3 コンセプトクーペ】は、本国で今年発売になるBMW i3の3ドア版です。
注目点は、クーペ風?のスタイリングよりむしろそのパワーユニットです。
今まで発表になっていたi3はモーターと充電池を備えた純粋な電気自動車でしたが、
今回発表になったモデルはさらにガソリンエンジンも備えたプラグイン・ハイブリッド(PHV)です。
ただしガソリン・エンジンは発電専用で、駆動力はモーターのみが受け持つという、
いわゆる「レンジエクステンダー」タイプのPHVです。
(そのガソリンエンジンは、2輪車用の2気筒エンジンを採用するという噂もあります)
一方、i8や「BMW コンセプト・アクティブ・ツアラー」はPHVという点では同じですが、
駆動はエンジンとモーターが分担する「BMW eDrive」ですので、レンジエクステンダーではありません。
BMWは、EVベースとHVベースの両タイプのPHVを用途によって使い分けて行く方針のようです。
アルピナからは、新型3シリーズをベースにした【B3 BiTurbo】が発表になりました。
最大出力410ps、最大トルク61.2kgm、0‐100km/h加速が4.2秒と、現行M3を大幅に上回る動力性能を持っています。
アルピナ流のラグジュアリーな内外装に、中央エアコン吹出口の位置にサブメーター(オプション?)も装着されているところに、アルピナの本気&熱さを感じます。
ジュネーブでの発表とほぼ時を同じくして、日本での発売も発表になりました。
セダンおよびツーリングの2WDが導入になるようです。
そして、X3をベースにした【XD3 BiTurbo】も発表になりました。
アルピナ初のSUV(BMW流に言うとSAV)です!
3L直列6気筒ディーゼルエンジンは最高出力350ps&最大トルク700Nmを発揮し、
0-100km/hは4.9秒・最高速253km/hの第一級の高性能と14.7km/Lの低燃費を両立しているとのことです。
アルピナが手掛けるSUVの乗り味は、やはり「アルピナ・マジック」を実現しているのでしょうか? 個人的にも興味深いです。
2009年に20年ぶりにモータースポーツ活動を再開し、
B6 GT3でADAC GTマスターズの2011年シリーズ優勝を果たすなど、
近年アルピナは積極的に活躍のフィールドを広げてきました。
その新たな舞台に、SUVを選んだというところでしょうか。
BMW&アルピナの積極的な挑戦は、今後も続くのではないでしょうか。
この先の展開も楽しみですね! G.Sekido