新型2シリーズクーペが発表になりました!
このクラス(全長4.5m級)の後輪駆動クーペは非常に希少で、新型車が出るのは世界的快挙だと思います!
ヘッドライトは近年のBMWでは珍しい2灯デザインで、往年の
02シリーズをイメージしているようです。
日本仕様は、M240i xDrive(3L・6気筒・4輪駆動)と220i(2L・4気筒・後輪駆動)のラインナップになる予定です。
前後フェンダーはM2並みに張り出し、従来モデルよりロングノーズ化されているようです。
イメージカラーの紫色は、鮮烈な印象を与えます。
内装は、基本的には3/4シリーズを継承しています。
(8速ATのみで、MTの設定は無いようです。)
新型2シリーズクーペは、従来モデルのオーナーの私としても非常に気になるモデルでもあるので、新旧を並べて比較をしてみます。
フラット基調のボディから、前後フェンダーが張り出しています。
全幅1,839mm(従来比+66mm)とかなりワイドになりました。
グリルはZ4並みに横長に、ドアハンドルは埋め込みタイプになりました。
ダックテール形状のトランクからワイドなフェンダーが直線状に広がっています。
4シリーズ譲りのシャーシテクノロジーを採用しているという記述もあります。
フロントオーバーハングと前輪~Aピラー間が延長され、ロングノーズ感が強まりました。
(全長は109mm、ホイールベースは51mm大きくなっています。)
Aピラー以降のシルエットは、非常によく似ているように見えます。
そこで側面図を後軸を揃えて並べてみます。
やはり、フロントガラス~ルーフ~リアガラスや、前後席のポジションはぴったり重なります。
「キャビン構造は流用しながら、ホイールベースやトレッドを大幅に拡大して最新技術を導入する」という、見方によっては「超ビッグマイナーチェンジ」なのかもしれません...!
参考までに2シリーズグランクーペ(FFベースです)と前軸を揃えて比較すると、当然ながらピラーも着座位置も全く異なります。
同等のボディサイズで共に「クーペ」と名付けられた2車ながら駆動方式までも違うという、とても贅沢な造り分けになっています。
ここからは私の推測ですが・・・
ほぼ同サイズのFFベース4WD・4気筒ターボ高性能車(M135iやM235iGC)があるのに、このクラスのFRクーペを継続するかどうか、BMW自身としても迷いがあったのではないでしょうか。
そこで、
・ボディ後半(キャビン部分)をキャリーオーバー(及びカブリオレもソフトトップを流用)
・2シリーズクーペとM2をワイドボディに1本化
・インパネや足回りの一部は新型3/4シリーズと共用
とすることでコストダウンしつつ、
・ホイールベースとトレッドの拡大による走行性能と外観の向上
という商品力向上を図りながら、モデルチェンジすることにしたのはないでしょうか...?
(そしてその決定には、BMW M部門も大きく関わったとも推測します)
つまり新型2シリーズクーペは、この時代における奇跡のような存在であり、今後はさらに得難い珠玉の名車になると思います!
「BMW最新かつ最小の後輪駆動車」は、かつてない魅力も備えていそうです!
実車の登場が楽しみです!
G.Sekido