このところ、「
ChatGPT」というサイトが話題になっています。
サンフランシスコのOpenAI社が生み出した最新のAIチャットボット(対話型の人工知能)で、登録すれば誰でもweb上で無料で利用できます。
文章の理解力と作成力が非常に高く、とても面白いです。
試しにBMWについて質問してみると...。
こんな感じに、洗練された文章で即座に答えてくれます!
そつのない内容ですが、『3.BMWのシンボルである「ホイールとプロペラ」は、自動車と航空技術の融合を意味します。』という文章はちょっと気になります。
BMW公式サイトにある「
BMWロゴ - 由来と歴史」では、「多くの人が、BMWのロゴは図案化されたプロペラだと信じていますが、真実は少し異なります」と書かれています。
「
円形はBMWの前身となったラップ発動機製作所(1913-1917) のロゴを受け継ぎ、バイエルン州を象徴する白と青が採用された」とのことです。
その後1929年になって出されたBMWの広告には、回転するプロペラの中にBMWロゴが入った航空機が描かれていました。
そのことが、「BMWロゴはプロペラを表している」という通説となったようです。
なので、前述のChatGPTによる回答は、(BMWの公式見解ではなく)一般的な情報に基づいていると言ってよいと思います。
そこでそれを指摘してみました。
思わず突っ込んでしまいましたが、口語体や方言でも理解してくれます。(
名古屋弁も通じますが、書くのは苦手のようです)
最後は断言を避けましたが、質問を単独ではなく会話の流れとして認識しているところも凄いと思います。
文章の理解力と作成力は非常に高いものの、その情報源はネット上での検索結果であって、真偽を判断して選択したり自ら想像してくれるわけではなさそうです。(それも当然かもしれませんが...)
「
申し訳ございます」というおかしな日本語がでてきますが、これだけ流暢な文章を書けるのに基本的な言葉を誤るのは不思議です。
「軽自動車」を最初は "light vehicle"(軽量自動車)と理解したのかもしれませんが、すぐに軌道修正するのも巧みです。
先ほどの「
申し訳ございます」に続いて今度は「
申し訳あります」と出てきたので、指摘してみると...。
素直に受け入れてくれました。
ですが学習能力は無いのか、その後も直っていないようです...。
変な言葉や考えを教えられても困るので、容易には反映しないようにしてあるのかもしれません。
こんな感じに作文をしてもらうこともできます。
「オフィスから家に帰ってから家族で1日のドライブに出かけ、さらに夜明けまで語り合う」というハードスケジュールは人間にとっては辛いですが、説明的な文章だけでなく情緒的な表現もできるのは凄いです。
最後にこんな質問もしてみました。
「
自動運転車自体がより高度なパフォーマンスを発揮するようになれば、それに合わせた新しいドライビングスタイルや運転の楽しみ方が生まれるかもしれません」という答えは、嬉しく思いました。
BMWとAIという組み合わせといえば・・・
BMWから、
8シリーズ グラン クーペのAIによるアート作品が発表されたこともあります。
AIの目覚ましい進歩は、人と自動車の関係も変えていくかもしれませんね!
G.Sekido