今週のブログ担当は
G.Sekido です。
ご縁がありまして、
永島 譲二氏(元BMWデザイナー)が描かれた水彩画(3.0CSL および Z3)をお譲りいただきました!
その上、永島氏にお会いする機会にも恵まれ、色々なお話を伺いました!
そこに至るまでの経緯をご説明しますと・・・
名古屋市名東区にある「
自動車好きの心をつかむギャラリー」・
アウト ガレリア ルーチェ さんでは、
3/23(土)~6/30(日)の期間、永島 譲二氏の水彩画展「アニマ・イタリアーナ」が開催されています。
なお、永島氏に関しては、当ブログの過去記事
【
3シリーズのデザインに込められた日本人の心 】
【
堺市ヒストリックカー・コレクション見学会 with 永島譲ニさん・後編 】等にてご紹介したこともございます。
「BMWドイツ本社唯一の日本人デザイナー」として、4代目5シリーズ(E39型)・Z3ロードスター(E36/7型)・先々代3シリーズ(E90型)・先代3シリーズGT(F34型)・現行3シリーズ(G20型)などを手掛けられ、繊細かつ流麗な作品を生み出されました。
(BMWを退社されてからも、そのお膝元のドイツ・ミュンヘンにお住まいです。)
ちなみに2019年に発行された「
カーデザイナー 永島譲二」には、「CAR GRAPHIC」誌で2007年1月号から続く長期連載「駄車・名車・古車 デザイナー的見解」のために描かれた水彩画に加え、新たに描き下ろされた作品も含め、全68点をオールカラーで収録されています。
(それらの水彩画は、弊社近くの名古屋芸術大学にて
イラスト展「ヨーロッパ自動車人生活」として公開されたこともあります)
その表紙および見開きページには、永島氏がデザインされたZ3が掲載されています。
そして先日、アウト ガレリア ルーチェさんの水彩画展を見に訪れた際に、この作品の所在について尋ねてみたところ...。
永島氏の水彩画の代表作とも言えるこの作品(Z3)を、譲って頂けることになったのです!
何しろ永島氏がデザインしたZ3を、永島氏ご自身が描かれた水彩画なので、非常に高い価値があると思います。
そして後日になり、さらに永島氏にとって
「歴代のBMWで最も好きなデザイン」である3.0CSL(E9シリーズ)の水彩画も譲って頂くことになりました。
その作品の受け渡しの際に、ミュンヘンから一時帰国された永島氏とお会いしたという流れです!
その際に永島氏からは、(
昨年秋のイベントでの質疑応答に続いて)色々なお話を伺いました。
最も尊敬するデザイナー、
高く評価する現代のデザイナー、BMWにおけるデザイナーの仕事の運び方、昨今の世界のデザイン事情など...。
先日のブログ 【
BMWチーフデザイナーによる、舞台裏の披露 】でもご紹介した、現BMWチーフデザイナーのドマゴイ・デュケック氏がインスタグラムにて公開されている「Z3のコンセプトカーのモックアップ車両」と思われる写真についてもお聞きしたところ・・・
なんと驚くことにこのモックアップ車両は開発途中のコンセプトではなく、「市販車が完成した後に(そのコンセプトをより強調するために)作られたもの」であり、今もミュンヘンのBMW MUSEUMのバックヤードで保存されているはずです、とのことでした。
「縦長のキドニーグリルをやってみたかった」とも仰られていて、このモックアップ車両にはそれが反映されています。
そういった意外な舞台裏や、デザインに関するちょっとここには書けないようなお話も伺いました。
私にとって、この上なく贅沢な時間でした。
なお、同会場にて展示 / 保管している作品は、
基本的に購入可能とのことです。
展示作品はイタリア車が中心ですが、それ以外の国の車(BMWを含みます)の作品も保管されているとのことです。
(詳しくはスタッフの方にお尋ねください)
この素晴らしい作品を、ぜひお客様にもご覧頂きたいと思い、弊社にて期間限定で展示いたします!
新車ショールームの商談室には、Z3の水彩画を展示致しました!
BMW Premium Selection 一宮(認定中古車センター)には、3.0CSLの水彩画を展示致しました!
ぜひこの機会に、「BMWドイツ本社唯一の日本人デザイナー」が描いた美しく貴重な原画をご覧にお越しください!
ご来店をお待ちしております。