BMW初のコンパクトクラスのクーペSUVであるX2と、兄弟であり最大のライバル?でもあるX1を並べて、プロポーションやデザインの比較をしてみました。
カタログ等の写真では、両車のサイドプロポーションのイメージは大きく異なります。
X2はグラスエリアが上下に狭く、リアオーバーハングは短く、下半身の力強さがより強調されています。
対するX1は、BMWの新世代クロスオーバーSUVらしい整ったバランスです。
ですが両車の側面図を重ねると、共通する部分の多さは予想以上でした。
プラットフォームを共有しているので前後タイヤが重なるのはもちろん、フロントフードやシートの高さもほぼ同じです。
写真からはそう見えませんが、ベルトライン(ガラスの下端)の高さも同じなのは意外です。
ルーフアンテナを除外すると、実質的な違いはルーフの高さ(86mm)とリアオーバーハング(79mm)に留まります。
正面からの写真を見ても、フロントガラスの付け根(スカットル)の高さはほぼ同一で、ルーフの高さが異なります。
X2のキドニーグリルはX1よりも位置が低く下が広がった形状をしており、それも低重心感につながっています。
真後ろからの印象もかなり異なります。
X2はガラスが上下に薄いのに加え、ルーフレール非装備で、ナンバープレートは低い位置に配すなど、低さを強調しています。
ちなみにX2は、サイズ的には先代X1(E84型)と非常に近いです。
共にタワーパーキングに停められる高さ(1550mm以下)ながら、X2の室内空間は先代X1を若干上回っており実用性にも問題がないことが、側面図からも分かります。
スポーティーかつ斬新なスタイリングと実用性を両立したX2の魅力を、ぜひ実車にてお確かめください。
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