3月17日に開催されたBMWグループ年次総会にて、BMWのオリバー・ツィプセ社長は、意欲的な計画を発表しました。
・BMWグループの2020年の電動車両(ピュアEVおよびプラグインハイブリッド車)の世界新車販売は過去最高の19万2646台で、前年比で31.8%増と大幅に増加しました。
・2020年の電動車の世界新車販売のうち、ピュアEVは前年比で13%増、プラグインハイブリッド車は前年比で約40%増でした。欧州では、新車販売に占める電動車の割合は、15%に到達しています。
・BMWグループは2023年までに、全世界のピュアEVのラインナップを約12車種に拡大する計画です。2030年には、全世界の新車販売台数の少なくとも50%をピュアEVにすることを目指します。
さらに、今年の商品計画として
という発表もありました。
その発表後に、CNBC(米TV局)の
フィリップ・ルボー氏が、ボルボ社などを引き合いに出して「新車へのエンジン搭載を全廃する時期」について質問しました。
BMWのツィプセ社長は、それに対する回答として エンジン車の未来についての力強いメッセージ を発しました。
「世界の多くの市場で自動車を販売しています。それゆえ1つの技術に依存するには早すぎます。
電動化を進めていくのは間違いありませんが、それはすぐに1つの技術(エンジン)が終わることを意味しません。
エンジンにも未来はあります。
顧客がそのタイプの車(エンジン車)を欲しくないというのであれば、生産を止めることになります。」
という概要です!
その発言は、欧米の各メディアにて
重要なニュースとして取り上げられました。
ちなみに世界の自動車販売のうち、6割弱を新興国が占めています。
温暖化防止に向けたCO2削減は世界各国の課題ですが、それに対する考え方や取り組み方法は国によって異なります。
(例えば「ASEANでは、製造や発電まで含めて考えると、ピュアEVよりもプラグインハイブリッドの方がCO2排出が少ない」という
某自動車メーカーの試算もあります)
そんな事情もあることから、世界の自動車販売におけるピュアEVが占める比率に関しては「急激に増加させるのは難しい」という予想も多いようです。
(ピュアEVに関して急進的な発表をしているVW社も、実は「新車へのエンジン搭載を全廃する時期」は明確にしていません)
発電&充電インフラの整備と足並みを揃えつつ、バッテリーの製造まで含んだCO2削減効率を向上させながら、温暖化防止に取り組む必要があると思います。
既存のエンジンに使える上に、燃焼させても実質的にCO2を増加させない バイオ燃料 や e-fuel の研究開発も進んでいます。
BMWのツィプセ社長が語ったように
「エンジンにも未来はある」と思います!
そして、話はガラッと変わりますが・・・
二十数年前に私が編集したカセットテープのベストセレクションが発見されて、どうしても聞いてみたくなりました。
カセット時代のWALKMANの中古をヤフオクで買い、(愛車にはAUX入力が無いので)
FMトランスミッター ⇒ ラジオ経由で聴いています♪
学生時代が思い出され、車がタイムマシンに変わりました♪
時代と共に技術や規制は変わっていきますが、車の使い方や楽しみ方は、自由であって欲しいと思います。
BMWは、お客様と共に「駆け抜ける歓び」に富んだ道を走り続けると信じます! G.Sekido