昨年9月に、3シリーズの
LCI(マイナーチェンジ)モデルが発売になりました。
その進化が分かりやすいように、マイナーチェンジ前後の車を並べてみました。
向かって左の従来型(
BMWドイツ本社唯一の日本人デザイナー・永島 譲二氏の作品でもあります)は、伝統と新しさを見事に融合していると思います。
新型(向かって右)は、面や線の構成が少しシンプルになり、よりダイナミックになっていると感じます。
近年のBMWのアイデンティティであるポジションランプ(デイライト)の形状は、世代を経るにつれて
リング型・U字型・L字型と変化してきましたが、今度は上部に移って
逆L字型になりました。
※新型には、
BMW Mの50周年を記念したカラフルなエンブレムが装備されています。
リアも、新型(画像下側)はより直線的になり、テールパイプの直径が90mmから100mmになるなど、さらにスポーティーになりました。
「シンプルな面と線の組み合わせによるダイナミックな造形」は、最近のBMWに共通した傾向のように思えます。
電動化の時代を迎えて、更なる空気抵抗の削減や先進性を表現する狙いからか、他メーカーも含んで「車体表面の凹凸を無くしてより滑らかにする」傾向があるように感じます。
(フロントバンパー下部のフォグランプを廃し、左右端の
エア・カーテンの導入口へと空気を導く狙いも共通しています)
そんな潮流の中で、BMWとしては「複雑な曲面やキャラクターラインに頼らずに、フラットな面と線によって力感を表現する」という手法を選んだと推測します。
BMWは、1992~2009年にチーフデザイナーを務めた
クリス・バングル氏の方針によって大胆な面(特に凹面)による構成を導入し、それまで比較的保守的だったデザインが大胆に変貌しました。
このところのBMWのデザイン変革は、その時以来とも言えるかもしれません!
内装は、センターのコンソールディスプレイが10.25インチから
14.9インチへと大型化されました。
(デジタルメーターパネルは引き続き12.3インチです)
シフトセレクターはレバー式から背丈の短いトグルスイッチ式に変更され、エアコン操作部もタッチパネル内に集約されました。
これも外装同様に、大きな面使い&フラット化によって先進性を表現しているように思えます。
電動化・自動運転化の時代へ向けて、操作系をシンプルにするのも、時代の潮流です。
BMWの中核である3シリーズの最新モデルは、最新のBMWを体現しています!
と、いうことで・・・
ぜひ、弊社の試乗車(320d xDrive ツーリング M Sport)で、BMWの今をお確かめください!
ご来店をお待ちしております。
G.Sekido