先日、ジュネーブモーターショーにて「BMW 2シリーズ アクティブツアラー」が世界初公開になりました。
1.5Lの3気筒ターボ / 2.0Lの4気筒ターボエンジンを横置きし、高いユーティリティー性能を持つコンパクトカーです。
BMW史上初の前輪駆動車でもあります。
詳しくは、ぜひ下記サイトをご覧ください。
【BMW史上初、FFのコンパクトカーを世界初公開】:webCG
【前輪駆動の新型コンパクト「2シリーズ アクティブツアラー」】:Car Watch
【BMW 2 Series Active Tourer】:本国サイト
1シリーズ・3シリーズツーリングと共に画像を並べてみました。(実際のサイズに比例させてあります)
1シリーズと2シリーズアクティブツアラー(以下2シリーズATと略します)は、全長・ホイールベース(WB)長はほとんど同じですが、プロポーションは大きく異なります。
4/6気筒を縦置きする1シリーズがロングノーズなのに対し、
3/4気筒を横置きする2シリーズATはショートノーズですが、前輪の位置が後ろ寄りなためフロントオーバーハングは長めです。
現代のコンパクトカーとしては、むしろ2シリーズATのプロポーションの方が標準的で、1シリーズはスポーツカー的で特殊だともいえます。(3シリーズとプラットフォームを共有するという成り立ちが、「ロングノーズなFRのコンパクトハッチバック」という唯一無二の個性につながっています。)
前輪の位置を揃え、1シリーズと2シリーズATの画像を並べてみました。
両車はボンネット~フロントガラスの角度やボディの厚みも大きく異なります。
運動特性に加え、ドライビングポジションや室内空間や積載性も大きく異なりそうです。
全長・WBはほとんど同じながら、実は大きく違う2台です。
BMWとしてはFF車は初ですが、BMWグループとしてはMINIでの技術の蓄積と実績があります。
走行性能は競合するFF車を凌駕する高いレベルだと予想します。
ユーティリティーと走りの両立を、実車で確かめる日が楽しみです。
そして先日、X4もフォトデビューを果たしました。
X3をベースにしてスタイリングを流麗にした、いわばクーペ版といった車です。
X5に対するX6と同じような位置づけです。
詳しくは、ぜひ下記サイトをご覧ください。
【BMW、新型SUVの X4 を発表...X3 にクーペ版】:Response
【UNLEASH CHARACTER. The BMW X4】:本国サイト
X3とX4を比較した画像を並べてみました。
やはり後方からの印象は大きく異なりますね。
X4のリアフェンダー周りは、画像からはX6にも匹敵する迫力を感じます。
X3・X4・X5・X6の側面図を四隅に並べ、縦横に重ねてみました。(クリックで拡大します)
X3とX4、X5とX6は、フロントガラス~ルーフラインは変えられているものの、座面の高さはほぼ同一のようです。
X3とX5、X4とX6は、長さ方向に加え高さ方向も全体的に変えられており、相似形の様な関係にあります。
ですが、天井~座面の寸法はそれに比例していません。
意外なことに、むしろX3およびX4がX5およびX6を若干上回ります。
X4の後席も、十二分なスペースを確保しているようです。
(3シリーズセダンの寸法とほぼ同じです。)
そして、話はガラッと変わりまして・・・。
BMWグループの世界販売台数は、昨年はついに約200万台にもなりました。
しかもここ4年で約1.53倍と、急激に増加しています。
新興国での需要の増加に加え、積極的なラインナップの強化が功を奏していると思われます。
日本市場でも、リーマンショック以降は着実に増加しています。
2009年からの伸び率(+57%)は、世界販売のそれをわずかに上回るほど高いです。
そして2013年は、全世界で5番目の販売台数だったようです。
(ベスト4は、恐らく米・独・中・英だと思われます)
ディーゼルエンジン車の比率も大きく上昇し、3シリーズの46%と5シリーズの42%、全モデルの約30%にも及ぶとのことです。
今年は、i3・i8という画期的なEV・PHVに加え、BMW初のFFである2シリーズ アクティブツアラーが発売になります。
2シリーズクーペ・4シリーズグランクーペ・X4と、ラインナップをさらに補完する新型車も発売になります。
M3セダン・M4クーペというハイパフォーマンスカーも登場します。
MINIのフルモデルチェンジも控えています。
まさに怒涛の新型車ラッシュです。
今後のBMWグループの展開に、ご期待下さい。 G.Sekido