このところのBMW関連の話題は、新型3シリーズが中心になっている感もありますが...。
先月末に発売になった新型X5も、従来型から飛躍的な進化を遂げています。
弊社のX5の試乗車(35d M Sport)をお試しいただいたお客様からは、とても高い評価を頂いております。
ちなみに、従来型とデザインを比較しますと・・・
大型で左右が連結されたキドニーグリルを始めとする最新世代BMWのデザイン要素により、存在感をさらに高めています。
ボディサイズは4935×2005×1770mm(先代と比べ+25mm、+65mm、+10mm)と、特に幅方向が大きくなりました。
ホイールベースは2975mmと先代から40mm長くなり、室内空間にはさらにゆとりが増しました。
それでいて、最大22インチにアップしたホイール&タイヤの効果もありサイドビューはむしろ精悍さを増しています。
ボディサイドを流れるキャラクターラインはリアドアから上方にキックアップし、後輪駆動にこだわるBMWの伝統と高い走行性能を象徴しています。
内装(画像は左右を反転してあります)も、デザイン・質感ともに高級感を増しました。
機能的にも様々な技術を初採用し、世界の最先端の利便性を備えました。
新旧の実車を並べてみると、新型はグリルの迫力も凄いですが、内部がブラックアウトされたヘッドライトや開口部が拡大されたバンパーも存在感を高めていることが分かります。
全幅が65mmアップしたことにより、SUVながら腰高感は皆無でむしろ「ワイド&ロー」と表したくなるほどです。
リアビューは、リアコンビランプのデザインが大きく印象を変えています。
全幅がアップし迫力が増していることに加え、リアゲートの幅も拡大し積載性も向上しています。
従来型とのデザインの比較はこれくらいにしまして...。
M Sportには4輪エアサスペンションが標準装備されたこともあり、COMFORTモードでは素晴らしい乗り心地です。
SUV特有のバネ下の重さや過大なロールを感じることもなく「視点が高い最上級セダン」といった乗り味です。
そしてSportモードにすると、大型SUVらしからぬ優れたハンドリングと加減速性能を積極的に楽しむこともできます。
後輪操舵(4WS)の効果もあって最小回転半径は5.9mに抑えられており、精細な全方位カメラ映像もあって取り回しに気を使うシーンを最小限にします。
静粛性はとても高く、音や振動での「ディーゼルのならではの粗さ」を感じることは全くありません。
エンジンルームの眺めからは随所にクラスを超えた造りを感じ、発売予定の最上級SUVであるX7とプラットフォームを共用していると想像されます。
新型X5の左右に広いボディの作りと余裕のあるシャシー性能は、その成り立ちがいわば「X7のショート版」であることを示していると思います。
競合他車を大きく凌駕するポテンシャルがあると感じます!
センターのコントロールディスプレイには、様々な情報を画面を4分割して表示することもできます。
フル・デジタル・メーターパネルには、中央にナビの一部など、回転計の内側には加速度計や楽曲情報など、様々な情報を表示させられます。
ナビで経路検索をすると、センター、メーターパネル、ヘッドアップディスプレイの3か所にルート案内を表示することもできます。
このように情報表示は多種多様で、各種操作はタッチパネル/iDriveに加え、人工知能(AI)を活用した音声操作も可能です。
リバース・アシスト(直前に前進したルート最大50mまでを記憶しその同じルートを後退する機能)など、世界最高水準の運転補助機能も装備されています。
新型3シリーズにも通じる懸念?ですが、ひょっとしたら
「操作や表示や運転補助機能が豊富すぎて、使いこなせないのでは?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが...。
いずれの機能も、あくまでも利便性や安全性のための補助に過ぎません。
必要な方が必要な時に使えばよいのであって、乗り手に何かを強いるものではありません。
「従来通り必要最小限の機能を使い、極力自分で運転する」という流儀でも、
「最先端機能を使いこなし、新時代の駆け抜ける歓びを楽しむ」という流儀でも良いと思います。
ご自身のお好みのスタイルで乗りこなして頂くための幅広い選択肢を、車が用意してくれていると考えて頂ければ幸いです。
ぜひ、新型X5や新型3シリーズの試乗車で、最先端のBMWの懐の深さをお確かめください。
ご来店をお待ちしております。 G.Sekido