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今週のブログ担当はG.Sekidoです。

先日、とある新車をお買い上げ頂きご納車したお客様のガレージにて、貴重な2ショット写真を撮らせて頂きました!


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「伝説のM1(1978~81年)以来のM専用モデル」であるXMと、
「戦後のBMWの礎を築いたノイエ・クラッセの2ドア版」である02シリーズ(1600-2)です!



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半世紀ほどの時代の違いもあって、車両サイズやデザインテイストは大きく異なりますが、どちらにも独自の魅力があります。

BMWの「中興の祖」とも言えそうなノイエ・クラッセと、最新の最上級SUVの組み合わせは、BMWの成長を象徴しているようにも思えます。



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carsizedというサイトで両車を並べて比べても、「XMの室内空間に02がすっぽり入る」のではないかと思えるほどサイズが異なります。

ですが共にフェイスの中央にはキドニー・グリルを備え、ホフマイスター・キンク(最後部のピラーの根本から立ち上がる、斜めに跳ね上げられたライン)も取り入れられているなど、BMWのアイデンティティが貫かれています。

同時代の競合他車と比べても立ち気味のフロントガラスや、視界や居住性を犠牲にしないスタイリングなど、「駆け抜ける歓び」のための優先順位も不変であるように思えます。


 
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実はこのお車は、2020年の東京オートサロンに出展されたという経歴を持っています。

そのため、内外装に入念な仕上げが施されています。



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弊社の現行車のラインナップと並んでも、サイズを超えた独特の存在感があります。



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内装の仕上げも美しいです。

半世紀前から貫かれている不変的な機能性に加え、現代的な装備もさりげなく施されています。



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2ドアクーペの末裔(8シリーズ)も、ご先祖様の突然の来訪に驚いている事でしょう..!

(尚このお車は、現在 弊社のグループ会社 にてご覧いただけます)



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そして、ノイエ・クラッセのデザインと精神は、BMW Vision Neue Klasseへと引き継がれています!



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BMWはスタイリングの伝統と「駆け抜ける歓び」を引き継ぎつつ、進化を続けています。

今後の展開も楽しみです!





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今週のブログ担当も、引き続きG.Sekidoです。

先日、CG CLUBさんのイベント【 堺市ヒストリックカー・コレクション見学会 with 永島譲ニさん 】に参加させて頂きました。

そして【前編】(先週のブログ)では、その「堺市ヒストリックカー・コレクション」を中心にレポート致しました。

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今回の【後編】は、永島 譲二氏(元BMWデザイナー)のトークを中心にお届けします。



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永島氏に関しては、当ブログの過去記事【 3シリーズのデザインに込められた日本人の心 】にてご紹介したことがあります。

自動車デザインでは異例とも言える水彩画を用いる独自のスタイルを確立され、オペル(1980年~)、ルノー(1986年~)、BMW(1988年~)で腕を振るわれました。

4代目5シリーズ(E39型)・Z3ロードスター(E36/7型)・先々代3シリーズ(E90型)・先代3シリーズGT(F34型)・現行3シリーズ(G20型)などを手掛けられ、繊細かつ流麗な作品を生み出されました。

(BMWを退社されてからも、お膝元のドイツ・ミュンヘンにお住まいのようです。)



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永島氏のスマートでジェントルな物腰は、流麗な作品から受けるイメージと通じるものがあるように思います。

デザインに関する卓越した知識や情熱は、月刊誌『CAR GRAPHIC』にて2007年1月号から続く長期連載「駄車・名車・古車 デザイナー的見解」からも伺えますが、今回のイベントでのお話にも滲みでていました。


その貴重なトークの一部を、生産年代順にダイジェストでご紹介します。

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3/15 DA-2(1928年式)はBMW初の4輪車(英オースチン・セブンのライセンス生産車)であるDIXIの初期型で、それをベースにしてコーチビルダー・イーレ社が2シーターロードスターに仕立てたのがイーレスポーツ(1928年式)です。

実は、BMWの象徴とも言える
キドニーグリルは、このイーレ社によって生み出されました。

Cピラーのホフマイスター・キンク(社内呼称は
ホフマイスター・エッケ)も、グリル同様にBMWの象徴として語られますが、初めからアイデンティティとして選ばれたわけではなく、紆余曲折がありながら結果的にそうなっていきました。



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507(1958年式・生産台数252台)は、「ベンツの300SLに対抗して作られた」と語られることが多いですが、実際には知名度としては遠く及びませんでした。

私の知人で300SLを
新車発売当時に買った人がいるのですが、507はその存在も知らなかったそうです。

ですが当時エルヴィス・プレスリーが徴兵されて西ドイツにあるアメリカ陸軍基地に勤務していて、この507を1958年に中古で購入したことから一気に知名度が上がったのです。

(余談ですが、プレスリー氏はその507にエンジン載せ替えやボディ色を赤に変える等のモディファイを施した後、アメリカに持ち帰りました。長年を経て2014年に納屋に置き去りにされている状態で発見され、BMW自身の手によって美しくレストアされました。)

アルブレヒト・フォン・ゲルツによるイタリア調のデザインは、後のヘンリク・フィスカーによるZ8に、側面のルーバーは(永島氏の作品である)Z3に受け継がれています。



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ノイエ・クラッセシリーズは、当時BMWと契約関係にあったジョヴァンニ・ミケロッティのデザインだと語られることもありますが、実際はBMW社内デザインチームとのミックスだったようです。

ボディ全体をクロームメッキのモールが一周しているのが特徴で、当時の話題作である
シボレー・コルベアの影響を受けていると思います。

バンパーを除くとボートのようなフォルムをしていて、先日発表された
最新コンセプトカーにも引き継がれていますね。

この1600-2 Cab(1971年式)は、2ドアをベースに
バウア社がカブリオレに架装したもので、とても珍しい車両だと思います。

ちなみにバウア社は後に
3シリーズ(初代・2代目)カブリオレも製作しますが、それは横転対策の法規が厳しくなるかもしれないという懸念からBピラーがロールバー状に残されることになりました。そんな時代になる前の作品です。



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2002 Turbo(1973年式・生産台数1672台)は、初期のモデルにはフロントスポイラーに"2002 Turbo"とミラー越しに読めるように裏返しに書かれていて、前の車に「どけッ」と伝えていました。

ですが「挑発的過ぎる」として行政指導が入ったという噂で、その後はストライプのみになりました。

エンジンルームを見ると、非常に贅沢な造りをしています。
運転したこともありますが、世界初の量産ターボは、ターボラグが大きくて忘れたころに効きだす感じでした。

2002シリーズには高性能版のTiとそのインジェクション版のTiiがありますが、Tiが一番力強かった印象があります。

なお、BMWの歴代の首脳陣は
ボブ・ラッツを始め、しっかりと飛ばす人が多いですね。


(写真の向かって左はバルコムトレーディングによる正規輸入車で、フェンダーミラーを備えオーバーフェンダーが溶接されています。右側は並行輸入車で、ドアミラーかつオーバーフェンダーがボルト留めになっています。)



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尚、堺市ヒストリックカー・コレクションの中で、永島氏が最もお好きなモデルは「黒い328」(328ウェンドラー・1938年式)とのことでした。

名車328ロードスターをベースに、ドイツのカロッツェリアであるWendler社が作製した、世界に数台(1台?)しかない特別な車です。(コレクションの他の車と共に、BMW GROUP Tokyo Bayのオープニングセレモニーにも貸し出されたことがあります。)

当時建設が進んでいたアウトバーンでの高速連続走行を想定して、広めのキャビンと脱着式ルーフを備えています。

(余談ですが、Wendler社はさらに空力性能を重視した過激なディテールとフォルムの328 WENDLER "STREAMLINE" COUPEも生み出します)



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当日撮影した写真(約130枚)は、Webアルバムでもご覧いただけます。



・・・といった感じでコレクションの観覧を終え、エンジン始動見学、昼食(堺市名物  古墳弁当 & けし餅)と続きました。



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その後の懇親会では、永島氏にサインを頂きながらお話しし、トークの時間では以下の質問をさせて頂きました。

Q : 歴代のBMWで最も好きなデザインのモデルは何でしょうか?

A : 3.0のクーペ(E9シリーズはBMWらしさに溢れていて良いと思います。ブランドの象徴として好きです。

Q : それ以外のメーカーで最も好きな車は何でしょうか?

A : シトロエンのオリジナルのDSは非常に尊敬します。本当に尊敬します。

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Q : 最近は、メーカーを問わず圧迫感が強い、ゴツいデザインが増えたように思いますが、どのようにお感じでしょうか?

A : 自動車のデザインは、ある時点から、キレイなデザインでは無くて、目立てば何でも良いになってしまいました。
日本に来ると強面のミニバンを見かけますが、ああいったものは日本でしか見かけません。
ああいうデザインは自分にはちょっと難しいと同時に、高級感というものが古く解釈されている気がします。
もうちょっと工夫して欲しい、やりようがあるのになとも思いますが、そういう話を始めると大変なので...これくらいにします(笑)



・・・といった感じのトークを最後に、貴重なイベントはお開きになりました。



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日本で随一のBMWのヒストリックカーコレクションを拝見し、長年のファンでもある永島 譲二氏のお話を聞けるという、私にとっては夢のような体験でした。
 
来年には、永島さんの作品の展示会(名古屋)も予定されているとのことで、それも楽しみです!



永島氏には、個人的にこんな質問もさせていただきました。

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当ブログの過去記事でもご紹介しましたが、2010年代に、3シリーズ(2012年)→4(2013年)→2(2014年)→1(2015年)→7(2015年)→5シリーズ(2017年)という順番で発表されたモデルラインナップにおいて、フロントフェイスに連続性(上級モデルほどヘッドライトとグリルが横に伸び、太く繋がっていく)が見られたことがありました。

「5年をかけて完成したこれらの綿密な連続性は、チーフデザイナー(アドリアン・ファン・ホーイドンク氏)の明確な意向によるものでしょうか?」という疑問です。

それに対するお答えは、「BMWにおけるチーフデザイナーの主な仕事は、個別の車のデザインに対して細かく指示するというよりも、予算獲得等のビジネス的な役割が多く、さらにホーイドンク氏はその傾向が強いです。これらの連続性は、各シリーズのデザイナーが各自に判断して、お互いを見ながら形成されたと推測します。」とのことでした。


BMWのデザインの方向性は、BMWという会社全体が定めていくということでしょうか...!?


尚、永島氏は前チーフデザイナーのクリス・バングル氏とは今も個人的な交流があり、先日も某国の自宅にて会われたとも話されていました。



最後に・・・

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素晴らしいイベントを企画して頂いたCG CLUBさん、誠にありがとうございました!

会員になると隔月で会報誌が届き、こういった貴重なイベントに参加できたり、各種特典がございます。

自動車文化の奥深さに触れられる、素晴らしいコミュニティです。お勧め致します!


※12月3日 13:30追記:当日の写真を約130枚を、Webアルバムに掲載しました!
ぜひご覧ください!





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今週のブログ担当はG.Sekidoです。

先日、CG CLUBさんのイベント【 堺市ヒストリックカー・コレクション見学会 with 永島譲ニさん 】に参加させて頂きました!

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世界でも屈指のBMWコレクションである堺市ヒストリックカー・コレクションを、ドイツ・ミュンヘン在住の元BMWデザイナー、永島 譲二さんと共に見学できるという超特別な企画です!


あまりに盛沢山かつ濃厚な内容だったので、前編はコレクションについて、後編は永島さんのトークを中心として、2回に分けてお届け致します。



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堺市ヒストリックカー・コレクションは、1920年代後半から80年代前半のドイツの名車BMWを中心に構成され、328ロードスターや507ロードスター、BMW社唯一の商業車で世界にも数台しかないBMWF79スリーホイーラーなどの貴重な名車を有しています。
 
このコレクションは、カメラのドイの創業者である故土居君雄さんが、ドイツの工業技術に対する憧れから、名車BMWを長年にわたり収集され、「ドイBMWコレクション」として世界的に注目を集めたものです。

土居さんは1990年に他界されましたが、ご夫人の満里恵さんが新婚時代を堺の浜寺で過ごされた良き思い出から、1993年に堺市に寄贈されました。



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その名車たちは、『堺まつり』や『区民まつり』のほか、春・夏の見学会などで展示されていました。



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平成29年6月からは5年間は、ビー・エム・ダブリュー株式会社・株式会社クインオート共同企業体と長期貸し出し契約を締結し、GLION MUSEUM(ジーライオンミュージアム)を主な展示場所として活用されました。



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その契約が終了してコレクションが堺市に返却されてからは、今回のイベントが初めての公開です!


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その50台ものコレクションについての詳細は、ぜひ堺市のHPでの解説をご覧下さい...!

(私も多くの写真を撮ったのですが、まだ整理できていないので、WEBアルバムにして後編に載せようと思います。)


そしてそのコレクションの中には、私が長年ぜひ見てみたいと思い続けていた1台があります。

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BMW 2002 GT4 FRUA(1968年)という超・希少車です!

※ この車を含むBMWの希少車については、当ブログの過去記事「BMWの希少車・珍車コレクション!」でも特集したことがあります。

イタリアの有名カーデザイナーであるピエトロ・フルア氏が、BMW 2002tiをベースに端正かつスポーティーなボディを架装した車です。

"GT4"という車名が示すように、大人4人が乗れる空間を流麗なルーフラインが包んでいます。



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2002GT4 FRUAは2台のみが製作されたのですが、1号車はCピラーがBMWならではのシェイプ(ホフマイスター・キンク)を、2号車はフルア氏のオリジナリティが発揮された直角三角形をしているなど、ディテールには少々違いがあります。

その1号車が海を渡って、日本で長らく保管されてきました。


そしてその伝説の1台を、ついに間近に見ることができました!


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製造から50年以上が経ち、かつ補修部品がほぼ存在しない特別なモデルということもあって、このような状態でしたが...。

おそらく溶接して手作業で仕上げられたであろうフロントフェンダー周りや、フルア氏が得意としていたハッチゲート周りの造形などに、このモデルのみが持つ特別性と美しさを感じました!

(なお2号車は、BMW本社が動態保存しているようです)



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この車をデザインしたピエトロ・フルア氏は、1950~60年代にかけて多くの作品を創り出しました。

ボルボ・P1800(1963年)や、マセラティ・初代クアトロポルテ(1964年)といった車に加え、「ドイツで最も小さい自動車会社」とも言われたハンス・グラース(Hans Glas)社のデザインにも深くかかわりました。


そしてその後グラース社は急激な事業拡大が祟って経営不振に陥り、「ノイエ・クラッセ」シリーズのヒットにより生産設備の増強を目指していたBMWに吸収されることになります(1966年)。

※ その敷地は、ディンゴルフィン工場として現在も引き継がれています。


 
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尚、堺市ヒストリックカー・コレクションには、そのグラース社の車が5台と、それをベースにしたBMWが2台含まれています。

また、フルア氏がデザインしたマセラティ・クアトロポルテも含まれています。


これらの車をコレクションした土居君雄氏は、グラース社やピエトロ・フルア氏と何らかの強い結びつきや、個人的な思い入れがあったのでしょうか...?

堺市の担当の方にお聞きしたものの、残念ながらそういった逸話は残されていないとのことでした。


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コレクションには、何とスペシャルモデルのボディを成型するために用いた木型も収められています。

写真の向かって左から、
Audi 100S Coupe Speciale Concept (1974)
Lamborghini Faena (1978)
Momo Mirage (1972)
BMW 3.0 Si Coupé by Frua (1975)
GLAS/BMW・GT(1964-67)
というラインナップです。

いずれもフルア氏がデザインに関わったモデルであることから、やはり土井氏はフルア氏やそのカロッツェリアと特別な関係にあったと推測します...!


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今回のイベントでは、BMW 700 LSC(1965年式)とBMW Isetta 250(1955年式)のエンジン始動も行われました。

いずれも素晴らしい状態で、これらのコレクションの維持管理を再び担当されることになったエルベオートさんのご尽力には頭が下がります...!



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さらに、BMW 328 ロードスター(1938年式)やBMW 1600-2 Cab(1971年式)に座るという、超希少な体験もさせて頂けました!

(ちなみに328ロードスターは、ドアが後ろヒンジながらとても小さいために降りにくく、足がつりました...)


堺市 文化観光局 文化国際部 文化課さんは、今後もこのコレクションの有効活用を計っていかれるそうなので、今後の展開も楽しみです!


~~~ 元BMWデザイナー、永島 譲二さんのトークに関しては、後編 に続きます! ~~~




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昨年9月に、3シリーズのLCI(マイナーチェンジ)モデルが発売になりました。

その進化が分かりやすいように、マイナーチェンジ前後の車を並べてみました。




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向かって左の従来型(BMWドイツ本社唯一の日本人デザイナー・永島 譲二氏の作品でもあります)は、伝統と新しさを見事に融合していると思います。

新型(向かって右)は、面や線の構成が少しシンプルになり、よりダイナミックになっていると感じます。

近年のBMWのアイデンティティであるポジションランプ(デイライト)の形状は、世代を経るにつれてリング型・U字型・L字型と変化してきましたが、今度は上部に移って逆L字型になりました。

※新型には、BMW Mの50周年を記念したカラフルなエンブレムが装備されています。



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リアも、新型(画像下側)はより直線的になり、テールパイプの直径が90mmから100mmになるなど、さらにスポーティーになりました。




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「シンプルな面と線の組み合わせによるダイナミックな造形」は、最近のBMWに共通した傾向のように思えます。

電動化の時代を迎えて、更なる空気抵抗の削減や先進性を表現する狙いからか、他メーカーも含んで「車体表面の凹凸を無くしてより滑らかにする」傾向があるように感じます。

(フロントバンパー下部のフォグランプを廃し、左右端のエア・カーテンの導入口へと空気を導く狙いも共通しています)

そんな潮流の中で、BMWとしては「複雑な曲面やキャラクターラインに頼らずに、フラットな面と線によって力感を表現する」という手法を選んだと推測します。




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BMWは、1992~2009年にチーフデザイナーを務めたクリス・バングル氏の方針によって大胆な面(特に凹面)による構成を導入し、それまで比較的保守的だったデザインが大胆に変貌しました。

このところのBMWのデザイン変革は、その時以来とも言えるかもしれません!




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内装は、センターのコンソールディスプレイが10.25インチから14.9インチへと大型化されました。
(デジタルメーターパネルは引き続き12.3インチです)

シフトセレクターはレバー式から背丈の短いトグルスイッチ式に変更され、エアコン操作部もタッチパネル内に集約されました。

これも外装同様に、大きな面使い&フラット化によって先進性を表現しているように思えます。

電動化・自動運転化の時代へ向けて、操作系をシンプルにするのも、時代の潮流です。

BMWの中核である3シリーズの最新モデルは、最新のBMWを体現しています!



と、いうことで・・・

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ぜひ、弊社の試乗車(320d xDrive ツーリング M Sport)で、BMWの今をお確かめください!

ご来店をお待ちしております。  G.Sekido







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BMW 4シリーズが、国内最高峰の2つの賞を受賞しました!



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その1つは、2022年次 RJCインポート・カー オブ ザ イヤーです!

2位以下を引き離して高く評価されました。

(BMWとしては、2019年次のX22020年次の3シリーズ2021年次の2シリーズグランクーペに続く、4年連続の受賞です)




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さらに、 2021-2022 日本カー・オブ・ザ・イヤーにおいて10ベストカーに選出されるとともに、
最も優れたインテリア/エクステリア・デザインを誇るクルマに贈られるデザイン・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました!

60名の選考委員のうち29名がBMW4シリーズを最も高く評価するという、圧倒的な支持です!




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プレミアムブランド各社がグリルの主張を強める流れにあり、BMWもその潮流に沿って変化しつつあります。

4シリーズのデザインは「キドニー・グリル」というBMWのアイデンティティをさらに進化させることを狙い、見事にそれは達成されたと思います!



そしてBMWのデザインの凄さは、そういった大胆な試みに加えて、細部にも宿っています

それを実感する出来事がありました。



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X4のLCI(マイナーチェンジ)モデルと、X3の初期型(LCI前)モデルが並んでいたのですが、ふと気づくことがありました。

グリルやバンパーの形状が変わっているのは、一目見て分かりますが...。

ヘッドライトの内部構造に加えて、ライトユニット全体の上下の厚みが異なっているように見えるのです!




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ボンネットの角の位置で計ってみると、初期型モデルは約18cmなのに対しLCIモデルが約17cmと、1cmほどヘッドライトが薄くなっています

プレスリリース画像をよく見たら、"10mm flatter headlights"とさらっと記述されていました)




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わずか6%程の違いですが、ほんの少し「細目」にすることによって、フェイスにさらに精悍さが増しているのです!

マイナーチェンジによってバンパーなどのウレタン素材(いわゆる樹脂物)が変えられるのはメーカーを問わず一般的な手法ですが、ヘッドライトというコスト的にもデザイン的にも重要なパーツの形状を、これほど微妙に変えることは極めてまれだと思います。

こういった細部のこだわりの積み重ねが、BMWデザインを形作っています!




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ぜひ展示車や試乗車にて、大胆かつ緻密なBMWの魅力をお確かめください。

ご来店をお待ちしております。  G.Sekido







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