なんと、M2とM140iの試乗車ができました!!
共に強力な直列6気筒・3Lターボエンジンを搭載し、唯一無二の個性に溢れるこの2台を比較してみます!!
以前のブログでもご紹介しましたが、1シリーズと2シリーズ(M2を含みます)は、基本的な車体骨格を共有しています。
ボディ先端からルーフ中央にかけては側面図もほぼ重なり、ホイールベースも共通です。
ただしM2は、M3 / M4の足回りを流用しており、M140i(及びM240i)と比べて前後フェンダー部が広く張り出しています。
並べてみるとその差は歴然です。
M2のMツインパワー・ターボ・エンジンは
最高出力370ps/6,500rpm、最大トルク47.4kgm/1,400-5,560rpm、
M140iのBMW M Performance ツインパワー・ターボ・エンジンは
最高出力340ps/5,500rpm、最大トルク51.0kgm/1,520-4,500rpmと、共に強大なパワーを発揮します。
(最高出力は前者が約9%上回るものの、最大トルクは後者が約8%勝ります)
0-100km/h加速はM2が4.3秒・M140iが4.6秒と、共に素晴らしい速さです。
エンジンルームの眺めは、エンジンカバーのデザインを始め、補器類や補強ブレースなども異なります。
M140iに装備されるボンネットインシュレーター(ボンネット裏側に貼られる遮熱・遮音材)は、M2にはありません。
M2は「あえてエンジン音を聴かせる」ことを意識しているのではないでしょうか。
室内も、基本的には同じレイアウトながら、仕上げや演出に違いがあります。
メーター、トリム、ステッチ色の他、パドルやシフトレバー、ブレーキペダルも異なります。
M2が"M"の流儀に倣ったスポーツマインドに溢れているのに対し、M140iはエレガントさも感じます。
エンジン音が比較できるように動画も撮りました。
(M2は停車時には4000rpm付近でリミッターが働くこともあり、あまり参考にならないかもしれませんが...。)
エンジン音・排気音は、M2は乾いた音質で、時に荒々しく、常に存在感を示し、
M140iは普段はジェントルで、踏み込むと直列6 気筒ならではの快音を奏でます。
どちらも良い音で、気分を盛り上げてくれます。
乗った印象も、両車ではかなりの違いがあります。
M2は重めのステアリング・接地感に溢れた引き締まった足回り・ダイレクト感に溢れるDCTと、「実用的な後席とトランクも装備した、リアルスポーツカー」という印象です。
M140iは、すっきりと軽めのステアリング・優れた乗り心地・滑らかに変速する8ATと、「羊にも狼にもなる、上質で最速のコンパクトカー」という印象です。
方向性の違いこそあれ2台とも非常に魅力的で、どちらか選べと言われたら個人的には悩みまくるだろうと思います...!
ぜひ、M140iの洗練された走りと、M2の豪快な速さを、試乗車にてお確かめ下さい。
ご来店をお待ちしております。 G.Sekido