こんにちは。今週のブログ担当のT.Sekidoです。
突然ですが、皆様はハイビームって使ってますか...?
ヘッドライト(前照灯)には、ハイビーム(走行用前照灯)とロービーム(すれ違い用前照灯)とがあります。
その法令上の名称にも表れている様に、夜間走行時はすれ違い時以外は基本的にハイビームを使うことが、道路交通法で定められています。
でも現実には「普段はほどんどロービームで、山道や街灯が無い暗い道のみハイビーム」という方もいらっしゃると思います。
そんな状況を踏まえ、2016年3月に警察庁が定める交通教則が改正されました。
交通の方法に関する教則 (一部抜粋)
● 第6章 危険な場所などでの運転
前照灯は、交通量の多い市街地などを通行しているときを除き、上向きにして、歩行者などを少しでも早く発見するようにしましょう。ただし、対向車と行き違うときや、ほかの車の直後を通行しているときは、前照灯を減光するか、下向きに切り替えなければなりません。
交通量の多い市街地などでは、前照灯を下向きに切り替えて運転しましょう。また、対向車のライトがまぶしいときは、視点をやや左前方に移して、目がくらまないようにしましょう。
● 第7章 高速道路での走行
夜間は、対向車と行き違うときやほかの車の直後を通行しているときを除き、前照灯を上向きにして、落下物や交通事故などにより停止した車を少しでも早く発見するようにしましょう。
というように「夜間走行および高速道路では市街地を除き基本ハイビームにしましょう」というルールが明確化されたのです。
このルールが明確化された背景には、最近の事故に関する統計が関わっています。
概略をご説明すると、日没近くの時間や夜間に事故が多発しており、その事故のうち56%が「ハイビームにしていれば回避できた可能性が高い」という内容です。
(ヘッドライトの照射距離は、ロービームは40m、ハイビームは100mですが、60km/hで走っている自動車がフルブレーキで止まろうとしても40m以上進んでしまいます。)
そうは言っても、
「走行中に何度もハイ・ローを切り替えるのは面倒」
「切り替えを忘れて対向車に眩しい思いをさせるのは申し訳ない」
と思われる方も多いかと思います。
そこでBMWが開発した機能が「ハイビームアシスタント」です!
(最近のアダプティブLEDヘッドライトに備わっています)
(写真は新型X3です)
スイッチを「A」(AUTO)に合わせると、各種自動機能(オートライト、コーナリング・ライト等)と共に、ハイビームアシスタント機能が作動します。
自動ブレーキとも連動したカメラ情報(水色の三角形)により対向車等を認識し、光軸を動かして照射範囲(白い部分)を変化させています。
※動画だとより分かりやすいです
現在の車種だと、5シリーズは523i Standard以外に標準装備、X3および7シリーズは全車に標準装備されています。
さらにi8に標準装備、7シリーズにオプション装備できる「レーザーライト」は、照射距離が600m(LEDの倍!)になる上に、ハイビームアシスタントもさらに高度な働きをします。
なんと光軸は下げずに、照射範囲の一部をマスクして対向車が眩しく無いようにコントロールしてくれるのです!
照射距離は保たれたままなので、より安全な運転を可能にします。
レーザーライト装備車には、ヘッドライトの中央に青いラインが入り、目尻に「BMW Laserlight」という文字が記され、特別感を演出します。
ぜひ夕方~夜のご試乗で、最新BMWならではの先進性をお確かめ下さい! T.Sekidoでした。