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各自動車メーカーから、様々なBEV(外部充電バッテリーのみで駆動する電気自動車)が発売されています。

シティコミューター的な小型車から、500kmを超える航続距離を謳う高性能車まで、商品性の幅も広いです。

航続距離が長い方が自動車としては便利ですが、BEVの場合は価格やCO2排出量と密接に関連してくるので注意が必要です。




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当ブログの過去記事でも度々取り上げていますが...。

リチウムイオン電池は製造時に多量の電力を必要とすることから、発電方法や走行距離などの使用環境や、生産・廃棄・リサイクルの方法によっては、EVを選ぶことによってCO2を削減するどころかかえって増加させるケースも少なくありません。

※ 上記のグラフ(V社のC40・バッテリー容量78kWh)の場合は、世界平均の電力構成(日本も概ね同じです)だと11万km以上使い続けないと、同クラスのガソリン車(XC40)と比べてかえってCO2を増やしてしまうという分析になっています。


CO2削減効果はさておいたとしても、「バッテリーを大きくすると重く高価になるので本当は避けたい、でも出先でのバッテリー切れの心配もしたくない」というのがユーザーとメーカーの本音でもあるでしょう。


そこで重要になってくるのが「電費」という考え方です。

内燃機関車の「燃費」と同様に、「一定の電力でどれだけの距離を走れるか」という効率についての値です。

自動車メーカー各社が発表している、モデルごとの「一充電走行距離」(航続距離)を「バッテリー容量」で割ると、単位電力当たりの走行距離を計算することができます。

クルマ・バイク関連のブログ Rioblog さんに、各社のBEVの電費を比較した表が掲載された記事があります。

それによる【電費ランキング】はこのようになっています。

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※ Rioblogさんが集めた世界各国のEVの数値(WLTCモード)です。

※ Tesla各車はバッテリー容量が非公開のため比較対象外ですが、こちらのサイトの数値から換算するとModel3の6.6km/kWhがTeslaの中で最良のようです。


これによると、やはり小型・軽量な車の方が電費に優れるという傾向が見られます。

そしてHonda eやFiat 500eといった最新BEVを引き離して、BMW i3が1位となっています!




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ちなみに、BMW i3と最近の欧州ベストセラーEVであるFiat 500eは、i3がフル4シーター、500eは2+2のコンパクトハッチですが、車両重量は1320kgと同一です。
(i3のカーボン繊維による車体骨格などの軽量化技術が効いていると推測します)

そして電費は、8.5対7.6km/kWhとi3の方が12%程優れています。
 
9年前に出た実用的なパッケージングのCセグメント車に対して、最新のBセグメント車が(同一重量であるにもかかわらず)電費はむしろ劣っている状態です。

i3に採用された、転がり抵抗低減を狙った「径が大きく幅が狭い低燃費タイヤ」等の技術の積み上げも効いているのかもしれません。
 
やはり電気モーター自体は成熟した技術であり、効率に関しての伸びしろはあまりないということでしょうか..?

EVに限らず自動車にとって、「軽さは基本であり正義である」ということも再認識させられます。



そして自動車にとって大切な性能の一つが、「思いのままに移動できる」ということです。

前出のBEVの比較表を、今度は出力順に並べかえてみました。

すなわち【出力ランキング】です。

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クロアチアに本拠を置くリマック社のハイパーEV・ネヴェーラは出力(1914PS)も価格(約2.7億円)も別格です...!

2位以下は、BMWとポルシェ・ベンツ・アウディが鎬を削っていますが、その出力順の並びにおいてBMWの電費は比較的優れているようにも見えます。

i3はその電費の良さを考えると健闘しているものの、36位とかなり下位に位置しています。




さらに、「電費ランキング」と「出力ランキング」の順位を合計して、その値の少ないものから順番にランキングするとこうなりました。

【エコと速さの総合ランキングといったところでしょうか。

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1位の
i4 eDrive40 を筆頭に、ベスト7のうち3車種をBMWが占める結果となりました!

世の中の商品の多くが二律相反の上に成り立っていますが、それをいかに高いレベルで両立できるかという所に、企業の実力が垣間見えると思います。



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EVは決して「大きなバッテリーと強力なモーターを積めば万事OK」ではありません。

内燃機関車と同様に「電費」も重要で、その向上には軽量化や優れた空力特性は不可欠です。

それらは航続距離だけでなく、運動性能すなわち「駆け抜ける歓び」にとっても重要な要素です。


BMWはそれを強く認識し、実際に商品に反映しています。

BMWの今後の商品展開にご期待ください!  G.Sekido






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今週のブログ担当は、初登場のY.Sekido(ジーニアス)です。

今後も登場することがあるかもしれませんが、宜しくお願い致します。




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ショールームに「BMW初の完全電動グラン クーペ」、i4を展示しました。

ブルックリン・グレーの、eDrive40 M sportです。




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14.9インチ+12.3インチのディスプレイが一体構成になった「BMWカーブド・ディスプレイ」は、4シリーズ グラン クーペ(ガソリンエンジン搭載モデル)に対して、見た目も使い勝手も先進性を感じさせます。

 


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i4はピュアEVなので、ボンネットフードの下にエンジンは搭載されていません。

それでは、このカバーの下はどうなってるかというと・・・




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電気関係の機器が収められています。
(日常点検ではカバーを外すことは無いので、珍しい写真だと思います)

電気機器が収まっていますが、さすがにエンジンが無くなった分だけ、余裕のあるレイアウトにも見えます。
(このi4 eDrive40はリアモーターによる後輪駆動ですが、i4 M50はフロント&リアモーターの4WDです)




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大容量(83.9kWh)のバッテリーは、室内の床下に収められています。

それでいて流麗なスタイリングを保っており、この車のプラットフォームは当初から電動化を考慮していたと推測します。

左フロントフェンダーには普通充電口、右リアフェンダーに急速充電口(CHAdeMO)が備わります。

なのでフロントフェンダーのフタは、EV(及びPHEV)ならではの特徴です。



「EVならではの特徴」といえば、先日こんな発見がありました。



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BMW iX用の交換用のタイヤ(BRIDGESTONE  ALENZA 001  275/40R22  RFT  スターマーク付き)が入荷したのですが...。

 
 
 
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トレッド部の裏面に、スポンジが貼り付けられていました!

EVはエンジンノイズが無いため、風切り音やロードノイズが相対的に大きく感じがちです。

なのでロードノイズ低減のために、タイヤ内部にも吸音材を装備したと推測します。



他にも、「EVならではの特徴」といえば・・・



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X3をベースにしたEVであるiX3のドアガラスは、2重ガラス(アコースティック・ガラス)が採用されています。

(年式や仕様によって異なりますが、通常はX3には1枚ガラスが装備されています)

これも、静粛性が重視されるEVならではだと思います。




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EVに限らず、BMW各車は随所に細やかな配慮が施されています。

そういった情報も、引き続きお届けしていきたいと思っております。

今後もご愛読の程宜しくお願い致します!






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気候変動対策を協議する国連の会議COP26において、「全世界で2040年までに(主要市場では2035年までに)、販売される新車を全て電気自動車など『排出ゼロ車』にすることを目指すとの宣言(法的拘束力はありません)に、24か国や複数の自動車メーカー(GMやベンツ等)が署名した、と報じられています。
 
イギリスやスウェーデンなど北欧諸国が署名する一方で、日本・アメリカ・ドイツ・中国・韓国などの主要な自動車生産国は署名しませんでした
 
「この宣言に署名しないことは、CO2削減に消極的」だというニュアンスで捉えられがちですが、実際はむしろ逆に「CO2炭素削減に真剣だからこそ、署名できない」という側面があると思います。
 
 
なぜなら「場合によっては、電気自動車(EV)はCO2を増加させる」からです。
 
もう少し詳しくご説明しますと・・・


 
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EVへの全面的な移行を予定しているボルボ社が発表した、ガソリン車とEVのLCAの比較資料です。
 
LCA:Life Cycle Assessmentとは、自動車のライフサイクルの各段階(原料調達・製造・使用・リサイクル・廃棄)における環境影響(主にCO2排出量)の評価です。
 
※ 昨今のEVが使用しているリチウムイオン電池は、その製造時に多くの電力を必要とすることから、多くのCO2を発生します。
製造条件や電池の容量によって異なりますが、EVは内燃機関車(ガソリンやディーゼルやハイブリッド車)の約1.5~2倍程のCO2を製造時に発生すると試算されることが多いようです。
 
 
そして、走らせるために用いる電気をどのように発電するかによって大きく異なってきますが、
・全てを風力発電で補った場合:4万9000千km
・欧州平均の電力構成の場合:7万7000km (欧州は再生可能エネルギー比率が高めです)
・世界平均の電力構成の場合:11万km
ほど走ったところで、ガソリン車とEVが発生したCO2が等しくなる(損益分岐点)、というグラフです。

※ 日本の電力構成は火力発電の比率が高く、世界平均の電力構成にほぼ等しいです。

 
EVが、廃車までに「損益分岐点」より長くの距離を走れば「CO2削減に貢献する」ものの、それより短ければ「むしろCO2を増加させてしまう」と考えられます。


※ 日本で使用されている自動車が廃車になるまでの走行距離の平均は11~12万kmだと言われていますが、つまり日本のおよそ半分の車はこの「損益分岐点」まで達しないと推測されます。

※ 上記資料は、なぜかXC40(SUV)ガソリン版とC40(クーペSUV)EV版との比較になっているものの、ボルボ社はXC40のガソリン版とEV版の比較資料も発表しています。
それによると、両車の損益分岐点は世界平均の電力構成の場合14.6万kmと、EVにとってさらに厳しい結果となっています。




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VW社からは、ゴルフのディーゼル版とEV版のLCAを比較した資料も発表されています。

ディーゼル車とEVの20万km走行時点でのCO2排出量を比較すると、「風力のみ」や「欧州平均」ではEVの方が少ないものの、ドイツやアメリカでほぼ同等、中国ではむしろEVの方が多いというグラフになっています。

つまりこのLCA評価の場合、ドイツやアメリカは20万kmが損益分岐点で、EVを選択するならそれ以上走るような用途でないと削減に繋がらない、ということです...!


しかもこのLCA評価にはリサイクル/廃棄に発生するCO2が含まれていませんが、「EVの生産から廃棄までのライフサイクルで最もCO2が発生するのが、劣化した電池を燃やして希少金属を取り出すリサイクルの段階」という記事もあります。

 ※ リチウムイオン電池は発火の危険があり、電解液に有害物質が多く含まれることから、放置せずに産業廃棄物として然るべき処分をする必要があります。




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上記の試算から、「一定の割合(国によっては半分に近い程)の自動車が、EVに置き換えるとかえってCO2が増加してしまう」と推測できると思います。

しかもEVは、航続距離や価格などの根本的な解決が難しい問題も抱えています。

需要の急増により、今年に入って炭酸リチウムやコバルトなどの資源価格が高騰していましたが、その影響から最終製品であるリチウムイオンバッテリーの価格も上昇傾向にあるようです。

利便性・経済性の点で、EVは内燃機関車とは明らかな違いがあります。




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BMWの開発責任者であるフランク・ウェーバー氏は『BMWがエンジン車から早々に撤退して、結果的に人々に電気自動車の購入を強要することを望んでいません。』と今年9月のインタビューで答えました。
 
(今年3月の年次総会では、BMW社長のオリバー・ツィプセ氏は『 世界の多くの市場で自動車を販売しているため、1つの技術に依存するには早すぎます。電動化を進めていくのは間違いありませんが、エンジンにも未来はあります。』と述べています。)


性急なEV化を掲げるメルセデス等のメーカーに対し、BMWの戦略は合理的で、ユーザー視点に立っていると思います!



話は最初に戻りまして・・・
 
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「COP26にて、全世界で2040年までに販売される新車を全て電気自動車など『排出ゼロ車』にすることを目指すとの宣言に24か国が署名したものの、日本・アメリカ・ドイツ・中国・韓国などの主要な自動車生産国は署名しなかった」とのことですが、それを例えるなら・・・



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飲食店のお客が「全ての料理を、安くて美味しくて、いくら食べても太らないようにして!」といくら言ったところで、店のシェフが「そんな無理難題を押し付けられても、できないものはできない」と困っているようなものだと思います。
 
シェフは「そんなわがままを言うなら自分でヘルシー料理を作るか、むしろ食事を抜けば太りようがないだろうが、その腕も覚悟もないくせに...」とも思っているかもしれません。
 
※ ちなみにその「いくら食べても太らない料理」は、調理の過程で料理人が太ってしまったり、食材が高騰しつつあったり、生ごみが有害で普通に捨てられなかったりと、色々な問題もあるようです。


BMWは、美味しくて体にも優しい料理を、今後もバリエーション豊かに揃えてくれると思います!  G.Sekido






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ドイツ・ミュンヘンで開催中の IAAモビリティ2021 において、燃料電池車(FCV) iX5ハイドロジェン が初公開されました。

水素を燃料とする燃料電池システムをトヨタ自動車と共同開発し、2022年から小規模で量産する予定です。

(ちなみにIAAモビリティ2021は、従来のフランクフルトモーターショーの開催地をBMWのお膝元ミュンヘンに移してリニューアルしたものです)




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BMW iX5ハイドロジェンには、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製で700バールの水素タンク2つが搭載されており、最大で6kgの圧縮水素を積めます。




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水素の充填にかかる時間は3分から4分
で、あらゆる天候下で数100kmの航続距離を確保することが可能です。



 
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水素と空気中の酸素を使う「燃料電池」によって電気を起こし、最大125 kW / 170 hpの電気出力を提供し続けることができます。

さらにBMW eDrive テクノロジーによって空走時やブレーキ時にパワーバッテリーに電力を蓄えることで、275 kW / 374 hpのシステム出力を提供しスポーティな運転にも利用されます。

走行中にドライブトレインから発生するものは、水蒸気のみです。



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二酸化炭素低減を目的として、各メーカーが電気自動車の普及に取り組んでいます。

ですが、電池と燃料では「エネルギー密度」が大きく異なり、同じ重さから発生できるエネルギー量の違いは約100倍にもなります。

燃料電池車に充填する圧縮水素は、重量当たりのエネルギー密度はガソリンや軽油と同等であり、リチウムイオン電池を始めとするバッテリーとは比べ物にならない程の高い数値を誇ります。




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実際の航続距離としては、色々な効率が絡むので単純に比較することは難しいですが、
30kgのガソリンと同じ航続距離を得られるEVのバッテリーは500kgになる」という記述もあります。

電気自動車の航続距離を伸ばそうとしてバッテリーを大きくすると、非常に重く高価になり、充電にも長い時間がかかります。

需要の急増から、炭酸リチウムやコバルトといった原材料は今年に入ってからだけでもかなり高騰しているようです)


リチウムイオン電池は製造時に非常に多くの電力を必要とすることもあり、電気自動車の製造から廃棄/リサイクルまで含めたCO2削減効果は、製造地や使用環境によって非常に大きなばらつきがある発電方法によってはCO2がかえって増加する)ようです。




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世界中の乗用車/商用車は、移動距離も利用目的も使用環境も多種多様です。

CO2削減が求められる将来に向けては、電気自動車に限定せず、水素燃料電池車などのマルチソリューションの研究も不可欠だと思います。


CO2を増加させずに既存のエンジンを動かすことができる カーボンニュートラル燃料(e-fuel) も、その一つです。




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今年6月のブログでもご紹介しましたが、

BMWのツィプセ社長は、エンジン車の未来についての力強いメッセージ を発しました。


「世界の多くの市場で自動車を販売しています。それゆえ1つの技術(EV)に依存するには早すぎます。

   電動化を進めていくのは間違いありませんが、それはすぐに1つの技術(エンジン)が終わることを意味しません。

   エンジンにも未来はあります。

   顧客がそのタイプの車(エンジン車)を欲しくないというのであれば、生産を止めることになります。」


という概要です。




そして「低炭素化に向けたマルチ・ソリューション」という考え方は、発電方法についても必要だと思います。



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実は、既に日本における太陽光発電は 国土や平地面積当たりの設備容量は群を抜いた世界一 になっており、適した用地が不足しつつあります。

また、日本は地震が多く台風も上陸することから、安定的に偏西風が吹く欧州のような大型で高効率な風力発電設備を設けることが難しいようです。


既存の方式の原子力発電は、大災害時のリスクや放射性廃棄物の最終処分など、解決するべき課題があります。



そこでこのところ再注目されているのが、「地熱発電」です。

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地下に眠る「地熱エネルギー」を利用して電気をつくる地熱発電は、CO2の排出量はほぼゼロ、燃料費もかからず、天候などに左右されない安定性の高いエネルギーです。



 
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世界有数の火山国である日本は世界第3位の地熱資源量を持ちながら、それを利用した発電容量は世界10位に留まっています。

(その資源量は原発20基分にも相当するという説もあります)


初期コストの高さと立地の難しさ(火山地帯の多くは国立公園になっていることや、温泉等への影響の懸念)から開発は限定的でした。

ですが日本は太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギーのより一層の普及に関しての課題が多いことからも、今後の地熱発電の増強が期待されています。




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そんな地熱発電を利用し、グリーン水素(再生可能エネルギーを利用して製造した水素)を作る取り組みが始まりました。

グリーン水素+燃料電池車なら、低炭素で効率的な走行が可能になります!




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ちなみに水素は、太陽光や風力などの時間変動が大きい再生可能エネルギーを変換して備蓄する、いわゆる「しわ取り」としても有効です。

BMWの低炭素化に向けたマルチ・ソリューションに取り組む姿勢は、欧州メーカーの中でも群を抜いていると思います。

未来に向けた「駆け抜ける歓び」も楽しみです!   G.Sekido






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3月17日に開催されたBMWグループ年次総会にて、BMWのオリバー・ツィプセ社長は、意欲的な計画を発表しました。

・BMWグループの2020年の電動車両(ピュアEVおよびプラグインハイブリッド車)の世界新車販売は過去最高の19万2646台で、前年比で31.8%増と大幅に増加しました。

・2020年の電動車の世界新車販売のうち、ピュアEVは前年比で13%増、
プラグインハイブリッド車は前年比で約40%増でした。欧州では、新車販売に占める電動車の割合は、15%に到達しています。

・BMWグループは2023年までに、全世界のピュアEVのラインナップを約12車種に拡大する計画です。2030年には、全世界の新車販売台数の少なくとも50%をピュアEVにすることを目指します。


さらに、今年の商品計画として

BMW i4を、予定より3ヶ月早く発売します。

BMW Operating System 8 を新型 BMW iXに初めて搭載します。また2021 年末までに、
世界のどの自動車メーカーよりも多い台数(約250万台)無線アップグレード対応車種とする目標です

という発表もありました。


 
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その発表後に、CNBC(米TV局)のフィリップ・ルボー氏が、ボルボ社などを引き合いに出して「新車へのエンジン搭載を全廃する時期」について質問しました。

BMWのツィプセ社長は、それに対する回答として エンジン車の未来についての力強いメッセージ を発しました。


「世界の多くの市場で自動車を販売しています。それゆえ1つの技術に依存するには早すぎます。

電動化を進めていくのは間違いありませんが、それはすぐに1つの技術(エンジン)が終わることを意味しません。

エンジンにも未来はあります。

顧客がそのタイプの車(エンジン車)を欲しくないというのであれば、生産を止めることになります。」

という概要です!


その発言は、欧米の各メディアにて重要なニュースとして取り上げられました。




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ちなみに世界の自動車販売のうち、6割弱を新興国が占めています。

温暖化防止に向けたCO2削減は世界各国の課題ですが、それに対する考え方や取り組み方法は国によって異なります。

(例えば「ASEANでは、製造や発電まで含めて考えると、ピュアEVよりもプラグインハイブリッドの方がCO2排出が少ない」という某自動車メーカーの試算もあります)



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そんな事情もあることから、世界の自動車販売におけるピュアEVが占める比率に関しては「急激に増加させるのは難しい」という予想も多いようです。

(ピュアEVに関して急進的な発表をしているVW社も、実は「新車へのエンジン搭載を全廃する時期」は明確にしていません)


発電&充電インフラの整備と足並みを揃えつつ、バッテリーの製造まで含んだCO2削減効率を向上させながら、温暖化防止に取り組む必要があると思います。


既存のエンジンに使える上に、燃焼させても実質的にCO2を増加させない バイオ燃料 や e-fuel の研究開発も進んでいます。


BMWのツィプセ社長が語ったように「エンジンにも未来はある」と思います!




そして、話はガラッと変わりますが・・・

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二十数年前に私が編集したカセットテープのベストセレクションが発見されて、どうしても聞いてみたくなりました。
 
カセット時代のWALKMANの中古をヤフオクで買い、(愛車にはAUX入力が無いので)FMトランスミッター ⇒ ラジオ経由で聴いています♪
 
学生時代が思い出され、車がタイムマシンに変わりました♪


時代と共に技術や規制は変わっていきますが、車の使い方や楽しみ方は、自由であって欲しいと思います。

 
BMWは、お客様と共に「駆け抜ける歓び」に富んだ道を走り続けると信じます!  G.Sekido
 





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