今シーズンのSUPER GTは、BMW Z4 GT3の躍進が期待されています。
グッドスマイル 初音ミク Z4 (元祖「痛車」レーシングカー)
Studie BMW Z4 (今年初参戦の準ワークスチーム)
TWS LM corsa BMW Z4 (鍛造ホイールメーカーTWSによる新チーム)
の3チーム3台体制で、GT300クラスのタイトルを目指しています。
開幕戦は、グッドスマイル&Studieが1-2フィニッシュを飾り、この上ないスタートを切りました。
第2戦は、グッドスマイルが荒れたレースを制して逆転勝利、
Studieはレギュレーションの認識不足に起因するペナルティを課されながら、21位から怒涛の追い上げにより4位入賞を果たしました。
そしてBMW勢はポイントランキング1位&3位で、
5/31~6/1の第3戦オートポリス(大分県)に臨みました。
グッドスマイルは連勝によるウエイトハンデ80kgを背負っています。
さらにレース直前にBoP (主催者側による性能調整)が、Z4 GT3に対して10kg引き上げられます。
これらの重量増により予選は大苦戦し、まさかのQ1敗退で16位となってしまいました。
そして本選は他車の接触に巻き込まれる等の不運も重なり、入賞圏外の16位完走でレースを終えました。
Studieは、変速機のトラブルで予選を走ることができず、なんと最後尾からのスタートとなってしまいました。
最後尾のグリッドには、お隣の熊本県からくまモンが応援に駆け付けてグリッドガールの代役を務めました。
(ちなみにタイトルスポンサーのSteiffはドイツの高級テディベア・ぬいぐるみメーカーですが、昨年「テディベアくまモン」を限定発売・即完売したことがあり、実は浅からぬ縁があります。)
決勝レースでは、最後尾24番手から一時13番手まで順位を上げ入賞も狙えましたが、他車への接触とそれに伴うペナルティやセーフティーカーの導入に翻弄され、入賞圏外の15位完走でレースを終えました。
替わって好調だったのは、LM corsa です。
予選は4位と好位置につけました。
今回からマシンを2013年モデルから2014年モデルに替えたことが、結果につながりました。
ウエイトハンデを課されていないこともあり、Z4 GT3のポテンシャルを生かせました。
ですが決勝レースは、ペースは非常に速かったものの、ピットイン後のリスタートが不調で9位までポジションを落としてしまいます。
その後5位まで挽回するものの、今度はセーフティーカー導入後のリスタートが不調で13位まで下がってしまいました。
そこから怒涛の追い上げを見せるものの残り周回数が少なく、7位入賞でフィニッシュしました。
スターターが回らない、という2度のリスタートの不調が無ければ十分に表彰台も狙える速さがあっただけに、初のポイント獲得ながら少々悔しい結果となりました。
余談ですが、LM corsaのドライバーを務める飯田 章選手のお姉さんは、
BMWドライバートレーニングの教官も務めた自動車評論家の飯田 裕子さんです。
BMWと縁のあるご姉弟ですね。
本題に戻りまして・・・。
3戦を終えて、グッドスマイル・Studie・LM corsaのBMW勢は、
ドライバー・ランキングで1位・4位・13位、
チーム・ランキングで 1位・5位・12位を占めています。
※両ランキングは1位20点~10位1点の順位点は共通ですが、チームランキングでは完走点(トップと同一周回3点・1周遅れ2点・2周以上遅れ1点)が与えられますので、内容が異なっています。
この3戦のいずれも、アクシデントに見舞われながら随所で怒涛の追い上げを見せており、Z4 GT3のポテンシャルの高さは明らかだと思われます。
ウエイトハンデの影響も大きいので楽観視はできませんが、第4戦以降の更なる躍進が期待されます。
全8戦で行われるSUPER GTは中盤戦に入り、今週末はSUGO(宮城県)にて第4戦が行われます。
その3週後にFUJI(静岡県)・さらにその3週後にSUZUKA(三重県)と、「夏の3連戦」となっています。
さらにその後は第7戦をタイで海外開催、最終戦はMOTEGI(栃木県)にて行われ、タイトルを争います。
今日7/19(土)は第4戦の公式予選が行われる予定でしたが、朝から断続的に雨と霧に見舞われ、視界不良のためキャンセルとなりました。
明日の決勝レースの前に予選が行われる予定です。
雨の中行われた公式練習では、Studie BMW Z4は5位(FIA-GT勢の中では2番手)と好位置でした。
SUGO(宮城県)は明日も曇り時々雨といった予報ですので、レースは荒れるかもしれませんが・・・
BMW勢の活躍を期待します! G.Sekido