今週のブログ担当は G.Sekido です。
とある調べ物をしていたら、
Bimmerforums(BMWファンが集まるアメリカのサイト)で、このような投稿を見つけました。

ドイツの"Auto Motor und Sport"誌の1991年3月の記事で、BMW M5、Alpina B10 Biturbo、Mercedes Benz 500E、Opel Lotus Omegaというスーパーセダン(全て後輪駆動)の比較です!
どの面構えも痺れます..!

路肩に雪が積もっている季節ながら、最高速を計測しているのも凄いです。
メーター読みでM5が252km/h、B10 Biturboが286km/hほどでしょうか。
(M5は大手メーカーによる紳士協定に従い、リミッターが作動していると推測します)
速度無制限区間があるアウトバーンを有するドイツならではの比較です。
家族で乗っている写真からは、「スピード狂の競争」というよりも「日常の交通手段としての評価」という雰囲気を感じます。

この2台の最高速はメーター読みでオペルが262km/h、ベンツ500Eが252km/hほどでしょうか。
(500Eも紳士協定によるリミッターが作動していると推測します)
ちなみにこの頃のオペルはGM傘下にあり、同グループに属していたロータスの協力も得て、尖った車を出していました。
ということで、この4車で最高速が最も高いのはアルピナB10 Biturboでした。
その頃の他の自動車誌の記事で、ドイツのユーザーが「リミッターがついていないので、私はMではなくてアルピナを選んだ」と語っているのを読んだ記憶もあります。
エンジンスペックの詳細な比較も載っています。
(4車のグラフの縦軸・横軸の範囲を共通として、見比べやすくしてあるのも気が利いています)
M5(5M/T)は3.5Lの直6(自然吸気)で、315ps/6,900rpm・360Nm/4,750rpmの高回転型エンジンです。
B10(5M/T)は同じく3.5Lの直6ながら、Biturboによって360ps/6,000rpm・520Nm/4,000rpmと強力になっています。
この頃は「レスポンスと燃費に優れるNA」対「大トルクのターボ」と、長所や個性が際立っていました。

オペル(6M/T)は3.6Lの直6をターボ過給し、377ps/5,200rpm・557Nm/4,200rpmとB10を上回るパワーとトルクを発揮します。
500E(4AT)は5LのV8(自然吸気)で、326ps/5,700rpm・480Nm/3,900rpmです。
グラフを見るとオペルは高回転があまり得意では無いようですが、それがアルピナとの最高速の違いに繋がっているように思えます。

32年前という時代(日本は280ps規制があった頃です)を考えると4車ともスゴイ性能ですが、この詳細な性能比較もスゴイです。
0~60km/hから1kmまでの加速性能や、50km/h~200km/hまでの室内騒音(dB)も、小刻みに測定し比較しています。
サーキットやワインディングを走るためというよりも「グランドツーリングのための高性能」であり、またその比較記事であることが伺えます。

欧州は陸続きで国を跨ぐことができる上に、アウトバーンを始めとする高速道路は巡航速度が高いです。
隣の国に行くのに、飛行機ではなく自動車の方が時間的・経済的に優れているケースもあるでしょう。
それもあって
欧州では、「車の高性能によって移動時間を確実に短縮できる」、すなわち(誤解を恐れずに言えば)「金で時間を買える」という考えが現在でも根付いていると思います。
そのような思考や環境の下で創られた車は、法定最高速度100km/hの国で生まれた車とは、個性の違いがあっても当然だと考えています!
と、いうことで・・・
■対象モデル: 1シリーズ (116iを除く)、 2シリーズグランクーペ/アクティブツアラー、3シリーズ 、4シリーズグランクーペ、 X2 X3、i4 (eDrive35を除く)、 iX3
■適用条件: ご成約のうえ、 2023年9月30日 (土)までにご登録およびご納車いただいた方。
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最新ドイツ車ならではの「長距離を高速&快適に移動するのための高性能」をお確かめください!
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